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JKの恋愛? 3


クリスマスといえばリア充には持ってこいのイベント。前までの非リア充の私にはただただ憧れのイベントだった。

イベントってだけで浮き足だってる私とは正反対に クリスマスがあるってのに約束どころか予定も聞いてこない彼


まぁバスケ部忙しいんでしょうょ?と始めは思ってあげてた(←言い方w)

でもよくよく考えてみると始めから付き合う事に憧れて告ったのはこっちだし、好きでもないのに好き好きビーム風攻撃を必死に送ってた図式の結果じゃね?って気づいた

おいおい。今までのやり方はめっちゃ好きで積極的にアタックしてる人みたいやないかーい、、、


愕然としたのもつかの間、そんな事言ってられない!クリスマスが来るではないか!とあくまでもイベント優先な私

誰がどう思っていよう、付き合う形がどうのとかもうめんどくさいことはスルー、、、とにかくクリスマスだ!と息巻いていた。なんかただのアホだな。

そんなこんなでちゃんとプレゼントも悩み抜いて買い、一応聞かれてもないのに予定を空けるわけですょ。

でもね、クリスマスの一週間前になっても何の音沙汰もない彼。


「うおおおーい!!!何やねん!自分何やねん!付き合うとるんじゃないんかい!もうわしゃグレるで!?」と勝手に若干キレ気味


既に頭の中は沸き立っている。イヤこの頃 本当沸点低い自分w


はい。もちろん自分から聞きましたよ。JKの無限のパワープレイってやつなんでしょうか。自分の目的の為なら猪突猛進。いや、頭の良い子ならそうはならないんだろうけど。


んで返って来た言葉が、「終業式の日楽しみにしてて。」との返答。クリスマスが冬休みに入ってしまうので学校で何か?、、、んん?一抹のイヤな雰囲気を若干残しながら一応楽しみで待つこと数日。



そして遂に来た終業式の日。

その日たまたま友達Sと早い電車で来て教室で話そうねーと約束していて、学校もまだ人気がなく静かな朝。

教室に入る前に開いていたドアからそれは見えたのです。


机から明らかにはみ出ているどデカイ何かが。

……ん??教室に入ると どうやら私の机の上ではありませんか。


「イヤ、でか!!は?ジャマやないかーい誰なん?間違ってるて!!おい!!」もう既に朝から脳内キレてます。でも、、、まさか、、、よく見るとクリスマスのラッピングがされていて便せんも挟まっています。


はい。なんとなくの予感的中。彼からのプレゼントでした。可愛い便せんに「プレゼントだよ」的な事が数行書いてる。いそいそと中身を開けて見ました。そ、それは………パズルとパズルの額でした。額に至っては目視で横1メートルはある代物。パズルのケースも一体何ピースのヤツなんだ?見たこと無い大きな物でした。そして、絵を見てビックリ。外人の男女が半裸で抱き合いチューする直前のモノクロのパズルでした……「は、恥ず…!!!」


うん。百歩譲ってくれた事はまあ嬉しいよ。たがね、、、目立つやないかーい!!!そんで、どって持って帰んねーん!!!でなんでこのパズルにした!!うぉい!!との疑問が脳内を駆け巡る…だがしかしそんな事を言ってるヒマはなかった。


そっからすよ。もうクラスの皆が来る前にどうやって目につかないようにするか、、、もう時間との戦いだ。分解しようにもどうやっても全くもってムリ。パズル額はあちこち置いてみた結果コート掛けの壁にそってなじませるよう置きコートで隠して、パズルは体操着を入れていた大きいショップ袋に中身が分からないように入れカバンの棚の後ろへ。


と、格闘の末ちょっとの達成感を得て力尽きた頃、友だちが「おはー」と笑顔で教室に入ってきた


もう、そっからは「聞いてよーーー!これ見てー!」と怒涛のその想いをただただ伝える…


私の憤慨ぶりに心の広い友達Sも若干引いてたけど、私の想いは止まらなかった


でね、この一部始終の後さらに悲しい結果が待っていたのでした…


→続く







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