読書振り返り・9月編(最も危険な月)
9月……9月もすでに振り返り済だぞ!よし、いける!
のっけから失礼します/三浦しをん
池井戸潤各種
十戒/夕木春央
隣人を疑うなかれ/識守きょうや
↓をご覧下さい。🧚♂️の話もこっち。
……残った中に『刺青・少年・秘密』『全裸刑事チャーリー』がいる。ただの変態じゃないか……。
■刺青・少年・秘密/谷崎潤一郎
→谷崎潤一郎といえば、細雪か春琴抄か……まあなんというか『フェチがやばい』というイメージはおありでしょう。
こちらの短編集、SMという枠を超えたなんかもうなんか、なあれこれが楽しめます。
引用しようと思ったけど『少年』に至ってたはヤバすぎて困る……。
この2作はSMちっくかな?少年に至ってはちょっとこのあとどんどんエスカレートするので潔癖な人は無理かもしれない。女の子まで混ざって性も知らぬからこその少年少女の残酷な戯れが続く……いや、うん、子供って、あるけどさ……。これが書ける谷崎っていったい……。
女装してオペラ鑑賞をしていたら、すっごく素晴らしい女性を見かけた。あ、昔関係のあった女じゃないか!超美人!女装じゃ勝てない!悔しい!女装じゃ勝てないから男として勝ってやる!
というわかるようでわからない感情から始まり、『彼女の家』に招待されるが、「ぜったいにどこにあるかを探ってはいけない」。彼女の家までの道を、俥は迷路を通るように進んでいく……。
この作品、タイトルどおり複数の『秘密』が絡んでいて短編ながら美しいです。秘密は秘密だからこそ美しい、だなんて言いますが、果たして?
■成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈
→世界でいちばん~、近畿地方~と並んで、今年読まれた方は多いのではないでしょうか!
とにかく爽快!これ滋賀県民が読んだらさらに「わかる!!!!」なんでしょうか?あとM-1グランプリに出てみたくなる。出ないけど。
成瀬みたいな友達がいたらいいなって、読みながら誰もが思ったことでしょう。
強い。かっこいい。でも、ラストのお話では年相応な一面も。
この出だしだけでワクワクしますね。
次……が……問題作すぎる……。
■全裸刑事チャーリー/七尾与史
→これ書かなきゃいけません??少なくとも、『超絶下ネタ(男子中学生の香りを添えて)』がいけないと読めないと思うんで、感想を書いたところで誰かに刺さるとも考えられないんですが……。
まあ、もうこれです。主人公くんは法に反対してきっちり服を着ていますが、上司のチャーリーは「全裸こそ素晴らしい!」な全裸過激派。主人公くんはなんだかんだでよく脱がされます。可哀想に。
つねに主人公くんの視界に入ってくる、チャーリーのご立派なアレに笑える下ネタ耐性が高い人にはオススメです。
それで、一応刑事ものなのでミステリーなんですけど……全部のトリックとかに……うん……アレが関係してくるという……超絶下ネタです。嘘やろ!絶対無理やろ!なことも平気で起こります。
はい。とにかく下ネタいける人だけお願いします。
ラストの近畿地方はカクヨム版を7月分で振り返ってるので割愛しますが、書籍限定の袋とじ(私は電子で見たんですが)が怖いので、Webで読んだ方も買う価値ありです。
まあ、9月は🧚♂️で死んでいたので、成瀬で青春度を高めたり陸王で号泣したりチャーリーで『うわあ』ってなったり、読書でなんとか感情だけでもコントロールしようとした結果、こんなことになったんですね、仕方ない。地獄の月だった。
次は、10月。
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