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最初の柔道整復師


久しぶりのnote

今日は、ある柔道整復師についてのお話


思い出の地巡り



今日僕は、幼稚園までを過ごした思い出の地を巡っていた。

昔の家、幼稚園、よく行ったスーパー(は無くなってたんだけど)


そして、昔親と行っていた接骨院

懐かしさと寂しさと、色んな感情があふれた一日だった。



おおつか接骨院


昔住んでた家から10分ほどバイクを走らせると、

その場所は見えてきた。


ここは僕がまだ幼稚園児くらいの頃、

両親が通っていた接骨院

僕はよく一緒に行き、院内を走り回っていたらしい。笑



バイクを停めてヘルメットを脱ぎ、ペシャンコの髪の毛をニット帽で隠す。

緊張と寒さで震える手で入口のドアを開ける。


「こんばんは」


受付の女性に挨拶された。

「こんばんは」

そう返しながら、その女性に尋ねた。


「すみません。大塚先生はいらっしゃいますか?」


すると、奥からガタイの大きい男性が出てきた。

僕は大塚先生の顔を全く覚えていなかったけど、

その人が大塚先生だってすぐに分かった。


緊張でめちゃくちゃな言葉で質問をする

「あの、10年前くらいに夫婦で来てた

あ、交通事故で!

宮本って覚えてますか??」


覚えてないだろうと、オカンと話してたから

望みは薄いだろうと思っていたが

返ってきたのは本当に嬉しい言葉だった。


「あ~覚えてる覚えてる!

あの平塚(大阪に行く前に住んでた場所の名前)の!

大阪行っちゃったんだよね!!

そっくりじゃん!」


10年、15年前の事なのにちゃんと覚えてくれていた。

嬉しい以外の言葉が見つからなかった。


「覚えてくれてたんですね!

僕、その息子なんですけど

仕事でこっちに戻ってきたのでご挨拶にと思って!」


そう伝えると、大塚さんは笑いながら

「あんなにちっちゃかったのにね(笑)

よくそこで遊んでたじゃん(笑) ヒョウ柄のズボンはいてさ(笑)

おっきくなったね!!」

そう言ってくれた


昔の話を少ししながら、2人で笑いあって今日一の懐かしさに包まれていた

そして、国家試験に合格してからずっと、ずっと伝えたかった

「柔道整復師になりました!

僕の人生で初めて出会った柔道整復師が大塚先生だったんで

このことを伝えたくて!!」

と伝えながら、柔道整復師の免許証の写真を見せた。


「まじで!!びっくりだな

じゃあこれからは同業者だね!!

キミなら大丈夫だよ!顔見たらわかる!!」


そう言いながら、握手してくれた。

大きくて温かい手。

まさかあの時は、同じ柔道整復師として握手するなんて夢にも思わなかったな。


一年前は、柔道整復師になる理由を失って

学校を辞めようと決断して。

それでも、柔道整復師のすばらしさを教えてくれた師匠に救われ必死に勉強して。


辞めるつもりで勉強なんかしなくなってたから学年で下から2番目まで落ちた。

A~Dの判定で、4人しかいない「D判定」

そのうち50%は、毎年卒業できないらしく本当にどん底だった


国家試験の勉強は、ツラくてツラくて

やる気が出ない日も多くて、やる気はあるのに疲れて勉強できない日だってあって


それでも、

それでも必死にやってきて本当に良かったなって。


免許がすべてじゃないけど、

ヒョウ柄のズボンをはいて院内で走り回ってた少年が、

今は白衣を着て患者さんの施術をしている。


素敵だなあって、


自画自賛だな。笑

それくらい嬉しかったという事で。笑


いつか、

今診てる患者さんや患者さんのお子さんが

時を経て挨拶に来たくなるような柔道整復師で在れるように

明日からも精進します。


大塚先生、ありがとうございました。



今回はこの辺で終わります。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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世界を変える男 宮本玲也

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