2020バヌーシー 募集馬考察(振り返り)

2020年募集場考察の振り返りです。

レーヴルシード2019

ぱっと見てわかるぐらい顔が少し大きめで首が短く、やや縦の長さが目立つ印象を感じます。胴は少し長めで立ち気味の繋ぎを見ても芝の短い距離で良さそう。後肢の作りが緩やかですがここに力がつくかどうかという点が大成の条件になりそうで、パワーを要求されるコースでどうかという点は気になりますが、全体のバランスは悪くないと思います。お母さんの募集時の写真をみても後肢のつくりが似ているように思います。最終的にお母さんが勝ち上がれなかった理由につながりそうで、こちらのほうがよりスピードがでそうな体型をしているのでそういった意味では良い方向に出たと思います。あとはサイズ感ですね。お母さんよりかは大きくなりそうですが450kg以上には大きくなってほしいです。
歩かせてみると後肢の踏み込みが深く、グリップが効いていてよいですね。前は逆にかなりギリギリの固さに見えるし、固い馬場よりかは多少なり柔らかい馬場に強く踏み込んでいけるタイプになるのでは。前脚の出し方はちょっと気になります。ただ機敏さはそれなりにあり推進力も感じるし、背の動かし方も悪くないので運動神経はあると思います。リオンディーズ産駒はセレクトセールをみてもやや脚が気になる子が多かったのは確かで、それでもこれだけ勝ち上がってるのをみてもあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、経過を見れるなら2月まで様子見をしたいなというのが感想です。

ヴェールアンレーヴ

 7月にデビューし5戦1勝。主に芝の短距離で3歳5月に東京芝1400m勝ち上がりました。ほぼほぼ自分の予測通り芝の短距離でパワー質ではない東京で勝ち上がったので見立てはほぼ正解かなと思います。明らかに運動神経の良さを感じさせる歩きだったので、リオンディーズ産駒の歩様の感じをつかめたような印象があります。手先の軽さは重要。課題でも書いてるように馬体重と脚元の懸念がデビュー後もありましたし、その辺が今後の活躍に繋がりそうですね。夏休みでは馬体重が増えたようなので怪我がないようにしていってほしいです。


セットプレイ2019

全体のバランスからすらっと見せる作りでキタサンブラック産駒はセレクトセールに出てる馬を中心に見ましたが、同じように見栄えがしますね。この馬も胴が長いですが、他のパーツもすらっとしていていかにも長い距離で良さそうです。後肢の筋肉は先々とても良いものがついていきそうですが、瞬発力よりも持続よりの脚を使う体型になりそう。顔のサイズも良く首も長め、デビューも2000m前後からスタートになるのでは。牝馬ですがマイルでどうこうにはあまり見えません。
歩かせてみると思っていたより幼い身体の使い方をしており、2月生まれにしては身体を持て余してる感じがあります。早期デビュー組にはならなさそうで時間がかかると思います。後肢の踏み込みが良く、こちらもクッションが効いていてよいですね。前脚の出に重苦しさがありますし、手先には若干の固さがあり、好みがわかれそうです。一番問題かなと思うのは右前脚ですね。これはかなり難しい感じに見えます。内から外へ出す形で歩きの癖になっているし、左に身体の重心が寄っているように見える。正面の立ちでも左寄りに見えるぐらい。この身体でこの値段に落ち着いたのはその辺が大きそうです。矢作先生の言葉で3度下見したという言葉を考えれば、良い馬だから見に行ったというよりもその辺の事情を見てる可能性はあると思うし、そこを何とかできると思ってのセリだとも思いますが、リスキーだとは思います。その辺の事情を考えながら検討していこうと思います。

セットリスト

 6戦0勝で掲示板1度。使われ方をみても結局スラッとしながら手先が重たい、俗に言うややスピードが足りなくなりそうなだという印象そのままで、距離もやはり2000m前後を使われました。成長が遅く感じたので最後までトモ周りがいまいち。脚元に関しては最終的には右前蹄を骨折。上記の通り歩きの癖に密接する所で、蹄部分だったことをいうと慢性的に痛みもあったかもしれないです。まさにリスキーな部分が顕在した競走成績になりました。ただ比較的悪くない内容のレースもあって、特に地方交流戦では比較的重いダートとなる高知でそこそこに走れていたように、筋力がついてくればダートは悪くなさそうです。成長が追いついてくれば。

ギエナー2019

立ち姿から胴がやや長めで腰高ながら後肢の作りが大きくこれから良い筋肉がついていきそうで、いかにもバネを感じさせる作りで良いと思います。1月生まれにしてはまだ全体的に幼く見えるのは、写真を撮った時期にも影響してそう。肩の傾斜を含めても距離が伸びて良いタイプなのは間違いないと思いますし、1800m以上のデビューになるのでは。現時点で430kg以上あるしサイズ的にも450kgぐらいでレースにでるタイプになると思います。
歩かせてみると思った以上に手先重めで固い・・・難しいタイプですね。膝の出し方もやや好みから外れるので、現時点ではこの辺が良くなってくるかどうかは見たいです。踏み込みももう少し力強さが欲しい。前に進んでいく力がどうかというところ。確信的な良い部分を見つけられてないので、基礎的なスピード能力等含め運動能力があるところを見てから出資検討になると思います。体型をみても、もっとスピード感が出る作りに見えるのでこの動画以外をみたいところ。

レプリューム

 3戦して0勝。デビューが2000mでデビュー時430kgで最終戦が450kgとまさに予想通りの形で戦績を重ねました。歩きについてピンポイントで膝が好みじゃないと言っていて、その後に育成中に膝被りという競走成績に大きく影響する怪我を発症とまさに予言レベルでびびる。3戦して2度掲示板にあがってるように競走成績は悪くないですが、体型を見るとどちらかといえば瞬発力寄りの馬にみえたので膝被りがかえすがえすも残念。常に脚元ギリギリの調整をしてきていたと思うので、休ませてある程度すっきりした形で走らせられれば、調教の動きを見ても上のクラスでも競馬ができそうに見えます。ただ地方転出は走りを見ても小回り対応がどうかなとおもうのでその辺。まずはゆっくり脚元を治してほしいですね。

トゥザハピネス2019

フレームがしっかりしすぎてて、あまり遊びがないのは気になる。繋ぎも立ち気味だし先々もなにも現時点でダート馬のような身体つきに見えます。牝馬にしてはかなり後肢が大きく目立ちますね。力感もあるし肩の傾斜、胴をみても1800mまでは範囲ですがそれ以上はどうかな。ジャスタウェイにしては現時点で緩さをそこまで感じなく、鍛えていけそうに見えるのは良いと思います。繋ぎがやや立ち寄りなのは血統的なものが大きそうで、グロリアーナ(キタノコマンドールの下)も扱っている木村厩舎は普通に合うのでは。
歩かせてみると、思ったより前脚のクッションがきいてますね。この血統にしてはその辺の問題がはっきりでてないのは大きいと思います。後ろはそこそこ固い感じもあるので、もしかしたら芝もそれなりにいけるかもしれないです。稼働域はやや狭い感じはあり、大きいフットワークにつながるかは微妙で個人的にはピッチに振れるんじゃないかなぁと思います。この辺は成長をみていきたい。身体の大きさに対する重苦しさがほとんどなく、機敏さも感じるくらいで個人的には好感です。左前が気になりはしますが、値段が安めなのを考えてもリスクは低め。大きいところを狙うというよりも、中山ダート1800mにでてコツコツ稼いでくれないかなイメージで検討したいと思っています。

トゥザヒロイン

 4戦1勝。芝デビューもわずか1戦で見切りをつけやはりダートに転向。中山1800mを3戦使って勝ち上がりとこれもほぼほぼ予測できたどおりの成長曲線と、狙ってたような馬になった印象です。デビュー時期もダート馬としては比較的早い9月にできたのも良かったですね。一生懸命に走って跛行から骨折したように、身体の遊びがそこまでなかった分、3歳の時点では一生懸命走ると身体が耐えきらなかった面があったようにみえます。今後も同じようなレースを狙ってくると思うので、馬格をいかしてコツコツ稼いでいってほしいですね。

ウォークロニクル2019

立ち姿から筋肉量豊富、個々のパーツがしっかりしていて特に後肢のつくりは非常に筋肉の感じが良いですね。スピードがありそうな体型をしていますが緩やかな肩、胴もそこまで詰まってないので1600~1800mぐらいで走る形になるでしょうか。前脚の繋ぎがやや短くその辺は好みがわかれそうな馬体も、キズナらしい身体で魅力的に映ります。3月生まれでこのぐらいの大きさがあるのはかなり頼もしく、キズナ産駒自体牡馬はやはり大きめのほうが活躍の幅が広がっている成績
350~450kgまでの出走(3-2-4-49 勝率5.2% 複勝率15.5%)
451~550kgまでの出走(47-34-34-315 勝率10.9% 複勝率26.7%)
なのでその条件はクリアしてきそうで、その面でも勝ち上がる可能性はかなり高くなりそう。
歩かせてみるとこれはかなり難しいことになりそうな予感がぷんぷんしますね・・・気性は相当に問題になりそう。耳の動き、正面後ろからの歩きなどをみても歩くことにまず集中できてないので、調教師も動画で触れてたように、現時点でもかなりせかせかした感じになっていて前向き過ぎる部分をどうするかが焦点になるかと。今年の1歳の動画は結構な数みていますが、その中でもよろしくないほうにみえます。踏み込みについてはまだ体型的なものがあるのでそこまで強くないですが、のちのちは踏めるようになりそうな印象があります。推進力はそこまで感じないですが、全体の動きに機敏さを感じるものがあります。説明の人からも回転力、というワードがでているように間違いなくピッチに振れそうな歩きで素質は高いと思います。比較的ストライドが広く、回転がやや少なめの同クラブのポルケテスエーニョとは全く異なるキズナ産駒になると思います。芝も走るとは思いますが、ダート短距離のほうが適性は高そうに見えます。ただこの馬の場合はまずは気性的な部分の解消がどうなるかですね。育成厩舎での動きなどを見ていきたいと思います。

クロニクルノヴァ

 11戦して1勝。芝1800mで勝ち上がりましたが、そこまでにダート中距離や短距離、芝マイル等を使っていてどこでも安定的に掲示板になったようにキャリアを重ねてレース理解させた厩舎のファインプレイかなと思いますし、気性のヤバさは募集時にもはっきり目に取れたので勝ち上がらせたのは本当に偉いと思います。体型的には芝1600〜1800と書いた所で勝ち上がったのをみても体型に合わせたレースに出れたのは大きく、気性的に短い距離になるリスクがあった馬で陣営もそれを試したのをみても、やはりこのレベルの気性の馬は難しいですね。レースに行くまでの間も馬運車だったりの問題も指摘されていて最終的に去勢されてしまいましたが、今後も大きく崩れることなくレース数使えそうなのは良いですし、レースセンスは磨かれたものなのでレースにいって課題が少ないのも良いと思います。これからもかなり出走数を重ねていって馬主孝行な馬になるんじゃないでしょうか。

オメガブルーハワイ2019

ルーラーシップらしい後肢のつくりに食いがよさそうな腹回りと目立つパーツに隠れてますが、背腰のラインについてはかなり良さそうな印象があります。顔が大きめで首も太く短くなので全体のバランス的にみても長い距離はどうかなと思いつつ、全体的に良い意味でゆとりがあるのでわりと距離の範囲は広くなりそう。現時点で右前をボーンシフト、左前をOCD手術してるのはなかなかですね。管囲もやや細めで間違いなくリスクはあるタイプ。現時点で446kgですがお腹周りと生まれ月を考えても460kg前後でのレースになるのでは。それ以上になると少し怖いですね。
歩かせてみると、わりと全体が少し固さを感じる反面、前脚をだしていく角度も踏み込みも全体的に力強く良く見えます。歩かせて良いタイプですね。前の繋ぎのクッションも悪くなくリズミカルに歩けるところを含めても、好素材に見えます。ルーラーにしては気性面でそこまで大きな問題を感じさせない印象を感じました。芝だと思います。ただ立ちで良く感じた背は歩かせてみると案外良く見せなかったので、その辺はじっくり見ていきたいと思います。生まれ月もあるのか全体の緩さはそこまで感じないので、早めの時期から活躍を期待したいですが、足元の問題がどこまでか次第でしょうかね。個人的には1万円以下であればリスクを考慮してもいっていたと思います。

スージーテイラー

 5戦0勝で勝ち上がりできず。足回りは骨はそこまででしたがデビュー後に腱靭帯を痛めてしまい半年のお休みになったのが痛かったですし、初戦の競馬の感じでその後のレースにいけなかったのは厳しかった。血統的に気性が難しくなりそうではありましたが、以降はレース選びも安定せずに結果をだせませんでした。やはり順調に使えなさそうな馬は難しいな、と思わせる感じでした。距離の範疇は広いかもなと思わせたのはわかるのですが、デビュー後に距離を伸ばしていまいちだったのは、適性に出れなかったのかなとも思います。

パンデイア2019

全体がむちゃくちゃしっかりしていますね。現時点でかなり走る馬の素養を感じます。脚の高さ、後肢の大きさも相当で首も力強く背腰のラインも力強い。ただ若干凹み気味の背は好みがわかれそうではありますが・・・自分は許容範囲です。去年の1歳モーリスの子供を見てもやっぱり背は少し凹み気味な子が多いので特徴的なものかも。胴は詰まってる印象はないですし、首も長めで距離の範囲は広めにみれそう。繋ぎの立ち方については個人的には敬遠したい線の一歩手前ぐらいな印象です。
歩かせてみるとこれは・・・前脚の出す角度と繋ぎのクッション性能が厳しい。ダートのほうがよく見えます。踏み込みは許容ですが、決して力強くはなく、それでいて推進力は結構高く感じるので前がアンバランスにみえます。かなり工夫がいる馬になりそう。あんまりディープの色も感じないので、モーリスが結構強く出てる感じなのかなと思います。モーリス産駒の傾向を今年1年でノーザンがうまく掴んでくれるといいんですが。

アバンチュリエ

 この世代では一番評価していた馬ですが、無事勝ち上がり8戦2勝。2勝クラスでも馬券になったように一定の素質をみせました。ただいかんせん8戦して5回の出遅れはともかく、気性的な問題でレースをやめたりと難しさも感じる馬になりました。徐々に短い距離になっていきそうで、自分の見立てでは立ちではやや広い範囲で芝(1200〜1800mぐらい)、歩きではダートもありそうと思っていたのでかなり違った馬になりました。モーリス全体がやはり芝よりダートの傾向が強く、このぐらい硬さがあっても芝で走れるんだなという感覚を掴めました。最初の頃は後方から足を伸ばしたので見立てと違い瞬発力のある馬になるのかなと思ってみていたのですが、後々をみると前目にいって良い馬になったのでやはりモーリス強めですね。元々非常に追走力がある馬なので先々は1200mや1400mを是非試していってほしいと思います。(ゲートの問題を解決するのが最優先)

ミスラゴ2019

今年みたスクリーンヒーローの中では1番ですね(2頭しか見てない)。傾向が全くわからないですが肩の傾斜、膝から見る重心の低さから個人的には短距離寄りになるのではと予想します。1月生まれだけあってフレームが比較的しっかりしてるし、パーツも見栄えがしますね。顔小さめで首は細めも力強さは感じます。あまり悪いところを感じないです。筋肉量はもう少し欲しいかなぐらい。
歩かせてみると、これはちょっと悩みますね。機敏さを感じなくもっさりとした前脚の出し方、長い距離を走るなら許容も短距離だとどうかなという印象。基礎スピードが足りるかどうか。繋ぎのクッションがよく手先のスナップはあるようにみえます。芝になるのでは。踏み込みの強さは感じつつも、左右差も感じる。体の動かし方の問題にもみえるので、育成を超えるとよく見せるタイプになるかもしれないですね。これは様子見したい。牡馬でこの値段なら、とも思います。

バックスクリーン

 立ち姿は短距離寄り、歩きは長距離寄りと難しさがありましたが、フォルムや歩きで感じたスピードの不安が走りや調教から心配いらなさそうだなと思った通り、悪くない内容で8戦1勝で勝ち上がり。勝ち上がったレースが東京ダート2100mでなかなかに的外れですが、中山1800や新潟1800ではスタミナ切れに見える負け方をしている点は気になります。個人的には体型的から見せる短距離寄りかもなと思わせる低重心の面が、使える脚の短さに影響しているのかなと思っていて、2100mで走っても本質的な脚を使うのは300mぐらいで結果を出せているが、追走で脚を使う1800mではスタミナ切れ気味になるのをみてもそういう傾向にある可能性は高そう。脚の使い方を見てさらなる距離延長に持っていくのか、それともむしろ短距離にもっていって使える脚が長くなるようにつかっていくのか今後の使われ方は気になるところです。個人的には歩きからダート一辺倒には見えなかったので芝もどこかで試してほしいなぁと思ってしまいます。

ラヴインザダーク2019

立ち姿の写真がやや下からみたいな感じで他の馬とちょっと違っていて難しいですがつかめてないところもありますが、まずかなり筋肉量が多いですね。特に後肢のつくりは現時点でも相当なもので、重厚さを感じます。これからまだ量が増えてくると考えるとかなり重くなりそうで、その辺は好みがわかれるところになりそう。首がやや太いながらも強さは感じます。脚はやや短く見せますね。前繋ぎが寝ていて後ろもゆとりがある印象で、すっきりしてくると胴も標準ぐらい。肩の傾斜が深く、背の凹みが少し気になるところはありますがパンデイアでも書いてる通り、モーリス産駒自体この印象の馬は結構いる感じです。個人的にはマイルぐらいがベストにみえますが、それより短い距離はきつそう。
歩かせてみると、思ったより前後の繋ぎのクッションが効いていて柔軟性があるように見えます。この筋肉量なのでここが固いと管囲の太さも含めてリスクが高くなりそうと思っていたので、かなり良いと思います。ただ現状でも筋肉の重さからか後肢がぎっこんばっこんみたいなスムーズが感じないところがあり、難しい。可動域が狭い気がしています。踏み込みの強さにも影響がある気がしますが、それでも前への推進力は作れているので、これがすっきりしていく中で良い意味で歩様が良くなってくるといいですね。前脚の出し方は悪くなく軽さがあり、スピード能力につながるものを感じます。芝向きだと思います。他の馬に比べると良い意味で(現状からは)リスクが少なく長く活躍してくれそうな印象です。

ホープインザダーク

 4戦して0勝。4回の二桁着順とひどい結果になりましたが、馬体上は良い感じの成長曲線を見せましたし、調教での動きを見てもここまでひどい成績になる馬には全く見えず、トモを含めた怪我の影響は甚大だったとは思います。ただわかりやすく初戦から距離を伸ばして上がりがひどいことになったダート1900mや芝2000mをみても、距離適性はかなり短めになっていたのでは。坂路で前半いくら遅くても上がり1F11.8は素質がなければ出せない脚力の担保となる数値で、今後はその脚力を出せるレースに出走させるのはマストな気がしています。そういう意味では距離が長すぎるのではと話している川西厩舎にいくのは非常に良いのでは。 ダート適性は決して低くないと思いますが、本質は芝ですしフットワークが大きいので中央に戻ってこれれば面白い馬だと思います。募集時から言えることとしては、後肢の動きの可動域については触れておきたく、こういう動きをする馬はたしかにトモの動きに影響出やすいのかな(可動域が少ない→無理に動かそうとする→筋繊維に不調をきたしやすい)とは思いました。いくらフレームがよくてもどこかに無理が出やすい、というように頭に入れていきたいと思います。

キストゥヘヴン2019

カナロアの牡馬がこの金額は正直それだけでお買い得ですね。肩の傾斜、胴の短さをみてもどうみてもマイルでも厳しくなりそうな身体つきでぱっとみてスプリンターに振れそうです。首が細く顔も小さめで走りの邪魔をしそうなイメージがないのも良いですね。繋ぎは長めで寝ているし、後肢は斜尻気味で瞬発力も高そう。2月生まれにしてはやや小ぶりかなと思いつつ、管囲が太く肉付もまだこれからしっかりしていきそうな奥行きを感じます。そういう馬だと認識して買う馬だと思えば評価したいです。
歩かせてみると身体のもてあまし感が強いですね。あと右後肢の運びは若干弱さを感じました。気性的にもやや引き手に注文をつけるかのようで、動画の中でも気の強さをみせるところがあるという通り、これからの育成の大事さを感じさせます。歩きに対してどうこういえるほどしっかり歩けてないので難しいですが、前脚は非常にクッションが効いていて、地面に接地してる時間が長く飛びの大きさにも繋がりそう。後肢の運びも推進力は感じます。育成段階を見守りたい枠に放り込みます。

エールトゥヘヴン

 6戦して1勝。2000mでデビューし1600mで勝ち上がりとまず距離適性が兄と違う部分が大きいと感じていたので距離を速く短くしてくれ・・・とおもってみていた1頭。もっと短くても良い馬だと思います。レースにいって気性的な問題が出なかったのは大きく、レースにいっても折り合いを欠く部分はなく、騎手の仕掛けたい所で動ける感じもあり、悪くないように見えますが、レースに行くまでの部分で騎手に指摘されてもいるので、その点では成長の余地は大きいと思います。募集時はサイズ感がなかったですがやはりこの血統は身体の成長がやや遅めで、あまり気にしないでも良さそう。弟も募集されるようなのでそこで辺に嫌わないようにしたいですね。個人的には今後の成績においては、この世代一番になっても不思議ではないと思います。

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