2022バヌーシー 募集馬考察

バヌーシーの出資用メモとして残しています。答え合わせ目的。


※あくまで個人的な感想です。バヌーシー側の話は聞いてません。また内容についても個人の感想なので論争する気はありません。
※ファイナルドリームのみ無料公開にします。募集期間終了後は無料公開する予定です。
※一生懸命書いたので有料でも許して。
※今年のバヌーシーの立ち写真の角度と撮り方がいまいちでちょっと自信ないっす。

去年はこんな感じです。


ファイナルドリーム2021

 写真の撮り方の問題も多々ありますが、少し頭が大きめで重たそうな分、アンバランスには見えますね。首の細さもそう見せる一因な気はしますが、それにしても大きいと思います。後肢のボリューム感は母似で、お母さんも牝馬にしては大きい造りをしていたなと見比べて改めて思いますが、お母さんと一緒でやや力を伝える部分の脛に細さも感じる点は同じ。膝の位置もやや低く低重心になりやすそうで、現時点では短い距離寄りの馬に見えます。肩傾斜は標準ぐらいにあるので飛びは比較的大きくなりそう。先々はトモの容積が大きい形なので、そこに肉がついてそこからくるパワーを後肢に送れるようになれば面白そう。現時点で芝ダートどちらかとは言えないですが、立ち姿を見る限り芝寄りに見えます。左前少しだけキニナル。
 歩かせると芝馬ですね。手先のクッションが良く効いていてストライドも悪くないですが、膝は重たさも感じます。前重心で走るタイプにはならなさそう。体形的な面を考えると後ろの踏み込みがかなり弱く感じるので、立ち姿の通りここが育成段階で良い方向になるかどうかにかかってきそう。相当上手く進めない限りは早期育成組に入るのは難しく感じます。最悪は年明けデビューまでと思ってしまいます。右後ろも歩きを見る限り重心がぶれてるように見えるのは気になります。歩きを見る限り集中力は一定のものがあり、気性的な問題は無さそうでその辺は良いですが、覚悟を持って出資したい枠。

サマーハ2021

 やや首が長いですが頭は大きすぎず、肩傾斜が広く胴も比較的緩やかなのを見ても2000m以上で走りそうな馬ですね。脚の長さがもう少しあっても良いかな?と思う体型ではあり、生まれを考えると470kgぐらいに収まりそうに見えます。リアルスティール産駒は去年をみてもトモの幅がそこまでない子は多いですが、リアルスティールやラヴズオンリーユーもあまりそこに協調材料がなく、この血統であればそこまで気にしないでもよさそうですし、この馬の場合は後肢の脛部分が力強く見せるのは好感が持てます。トモ容積も縦はそれなりにあって比較的悪くなさそうで、成長過程で先々良くなりそうな気配があります。
 歩かせるとセレクトセールの時の動画とテンポが違う点が目立ちますね。かなり差があるので難しいですが、前脚の捌きは大きく軽めでよいです。踏み込んだ時のクッションはかなり柔らかく、現時点ではかなり芝寄りの素養を感じます。力強さを感じるぐっとくる踏み込みではないですが、後肢を伸ばした際に飛節が自然と大きく伸びる歩様で、腰がしっかり動くのはなかなか見ない動きですね。飛びが大きくなる可能性が高いと思います。血統的に比較対象になるのはラヴズオンリーユーになるかと思いますが、歩様の観点でいえば現時点ではあまり似てないです。脚の回転力よりも大きな飛びで長い距離、という意味では先々楽しみが大きいのでは。お値段程には見えないですが良い馬に見えます。

パンデリング2021

 エピファネイアの牝馬はどこか線の細さを感じさせる馬が多いですが、この馬もどちらかといえば細めの身体には見えます。ですが必要な部分に筋肉がつきそうな身体で、いかにもバネを感じさせる造りをしていて胸部も深く脚も長め。ストライド幅を取れるタイプで非力さは現時点でもあまり感じません。仕上がりが早いタイプになるのでは。牝馬にしては胴も長いので2000m前後の馬になると思いますし、1600mは少し忙しいかも。デアリングタクトは血統構成が非常に似ていますが、体型的にはあまり似てはないと思いますし、デアリングタクトがかなりのピッチ走法だったことを考えると違う走法になるかと思います。
 歩かせるとこれは良いですね。牝馬にしては後肢の踏み込みがしっかり地面にアプローチしてる感じがあり強さもあります。前捌きも重苦しさはないです。あえて指摘するならもう少し膝の使い方がしっかり斜め上に出るように上手く使えれば立ち姿とイメージが一致するといった所。ただ同馬の場合は後肢を使って推進を作るタイプにみえるので、これぐらい動けていればよいかもしれないです。トモボリュームはそこまでですが、ここまで現時点で踏めるのであれば育成段階でもっと良くなっていくように思えます。気になる点としては、前脚のクッション位置が思ったより深く少し固め。ダート向きとまではいかないですが、気になります。現時点では芝向きの馬になると思いますが、あまり見ない確度での反発に見ています。こちらは本当にお値段相当の良い馬だと思います。

ウィープノーモア2021

 旋回癖は左回り?と思うぐらい発達が左前と右後ろにみえますね。立ち写真の加減かもしれないですが、この左右差が育成段階とかで上手くバランスが取れるといいですね。横から見た写真ではとても良いバランスの馬に見えますし、現時点で非常にパワフルにみせる筋肉の付き方や、トモの容積も比較的大きめで良い馬に見えます。肩の傾斜がそこまで確度がなく、首が長い点は少しアンバランス感もありますが、足は長いですし良い意味で現時点ではダートかなと思わせるものがあります。距離は中距離寄り。
 歩かせると後ろの踏み込みは力強さが一定のものがありますが、ここはもっとよくなってきそう。体型的にはもう少し前に踏み込めるようになればよりよく見えますし、そうなりそうな気配があります。前脚のさばきは結構な重さがあり、やはりダートじゃないかなと思うけどどうかな。とはいえクッションは比較的柔らかく、芝が全く駄目とかそういうタイプにもみえないので、芝で走るのであれば比較的緩い馬場をしっかりとらえるタイプになりそう。歩き全体の連動性がまだ少しぎこちなく、セレクトの時のほうが良く見せたので、先々良くなってくるんじゃないかなと思います。歩きが良い、というふうに現時点で判断するのは難しいですね。動画内でも触れられているように旋回癖は気性的な問題からくることがほとんどですが、同馬については旋回癖からくる気性的な問題は歩きを見てもあまり感じませんでした。集中して歩けてるのは良いと思います。

キャリコ2021

 立ちを見る限り非常に良い馬に見せますね。首の長さ、顔の小ささや脚の長さ、後肢の形状を見てもパーツ一つ一つがしっかり主張しながらも悪く見せないです。左前の弓脚っぽくみせる体重の乗り方と立ち繋ぎは気になるので大きな問題となりそうなのはその辺ですね。足元リスクはそれなりにある馬だと思います。モシーンの血統はサラキア含め他あまりこういう繋ぎの馬がいないのですが、弟のキャリコ2022も当歳セールにでていて立ちっぽい繋ぎなので、お母さんのキャリコの血が強いのかも。1600前後の馬に見えますが、飛びも大きくなりそうですし、比較的距離の幅は広いタイプになりそうな気がします。
 動画だと繋ぎの固さはそこまでですね。立ち写真が良くない感じがあったので歩きではそこまで目立ちません。クッションの位置も固いって感じがないですし、前脚の捌きはスムーズでスピード感を感じます。こういう馬で脚の遅い馬はいない印象なので良いと思います。後肢の感じがトモ上部に筋肉がつくというよりもトモ下辺りに良い筋肉がついてる印象で、脛の太さもあるのでもっと強く地面を踏めるかなと思ったのですが、ぐっときて強く押し出すような推進の作りにはなってないので、これが先々良い筋肉がついてくれば変わりそうに見えますね。現時点でややトモが平行気味なのでそこは少し気になりますが・・・。個人的にはダートでも行けそうな感じもあり、筋肉の付き方は華奢なイメージの馬ではなく、どちらかといえばパワフルなほうに振れるような気がしています。モーリスの牝馬代表格となると現時点でジェラルディーナになると思いますが、あちらが軽さに振れてる印象なんですが、こちらはやや牡馬に近しいパワータイプに見えるので先々非力さという部分がかなり消えてくるタイプになると思います。僕が見たモーリス牝馬の中ではモーリスのイメージが比較的出ていて、文句なしに一番良い馬だと思います。(多分10頭前後ぐらいしか見てないですが・・・)

メジロツボネ2021

 現時点ではやや小ぶりな感はありますが、脚の長さはそこまで短くないのでもう少し体高は伸びてくるのでは。ただ生まれを考えると小さいのは間違い無いので、晩成気味のこの血統の成長力に期待ですね。前脚の感じはお兄さんのグローリーヴェイズに近しいイメージはありますし、顔の大きさもそこまででハーツらしい胴なのは好感。結構な曲飛でそこは兄とは似てないので、後ろを強く踏めないとお兄さん以上に坂とかは苦労しそうではあります。肩傾斜はそこまで深くないですが、背も胴も比較的長めでやはり長距離の馬になるのでは。芝馬に見えます。良い意味で全体的に大きくなれば面白いですね。
 歩かせると歩くのがめっちゃ下手そうでわかりにくい・・・これは引いてる人もいまいちな気がします。思ったよりストライドを取れるタイプなのでは。サイズが小さいのもありますが比較的機敏に動けている感じはありますし、前捌きの感じはクッションも良く悪くないです。問題は後肢ですね。現時点で全く踏めてないので、これは先々トモに課題ありの指摘はもらいそう。というより後肢の動き全体がぎこちないですね。後ろから見るとわかりやすいですが、歩きの形があまり良くなそうです。ハーツクライは比較的歩きに問題が出やすい馬が少なくなく、こういう産駒がでやすい種牡馬でもある(活躍馬にもその傾向がある)ので気にしないでもいいかもしれないですが、グローリーヴェイズ募集時の動画ではしっかりとした形で歩けていたのを考えても似てると言われてもその辺がかなり違いがあって、崩れて見えるのは注意したい所です。現時点ではサイズ含め成長待ちの感が強く、結構難しい馬に見えます。

シンハディーパ2021

 牡馬にしては線が細く感じますが、全体の筋肉がつく部分についてはしなやかさと取れる感じがあり悪くないバランスだと思います。ただ育成前の段階で細いのは最終的に食いの部分で課題が出てきそうな感じもあるのでちょっと気になる。脚の長さだったり首の感じは姉のシンハリングに繋がるものを感じますね。レイデオロ産駒自体あまりしっかりトモ幅があって力強い馬が少ないように見えますが、レイデオロ自身もトモの感じは上付きの筋肉で独特な形にみせていたので遺伝力が強いのかも。同馬自身、脛はかなり広くとれていて脚全体も比較的太目に見せるしで悪くない形状に見えるので総合的に見て良い馬に見えます。姉は1600m前後でしたが同馬はもう少し距離が長い所で芝馬になりそう。肩傾斜も良い確度ですし足も長めなのでストライドも伸びるほうになるのでは。
 歩かせると前のクッションが結構高い位置でグニっとなる感じは独特ですね。良い手先のバネを感じます。後肢の踏み込みも力強く、これは歩かせて良い馬ですね。手先が軽すぎない感じながら膝からしっかりでますし、後肢のグリッピングがよくきっちり地面を捉える。これは良い馬なんじゃないかな・・・首の使い方も良いですしセレクトセール後の馬は崩れる馬も多い中そういう感じもない。欠点らしい欠点はほとんどないです。歩きからはそこまでスピード感を感じないので、スピードの点についてはなんともいえないですが、個人的には値段を考えるとかなり良い馬に見えますね。

シャンパンルーム2021

 結構なトモ高ではありますが、パーツパーツが大きく脚も長い感じで見栄えしますね。首の長さも理想的でサイズ感を感じさせます。繋ぎが若干立ち気味ではありますが許容範囲。肩の傾斜が比較的たっており飛びがそこまで大きくならなさそうな感じがあるのはキズナ産駒にしては珍しいかも。逆に言えばそういうパーツの大きさを感じさせる分、牡馬では全体的に筋肉の付き方が薄く感じます。先々は良い筋肉がつきそうな下地はありますし、食いの問題もなさそうなので生まれを考えると、少し時間のかかるタイプになるかも。
 歩かせるとちょっと重心がおかしい感じがありますね。バランスよく歩けてないのは筋肉量の問題かも。やはり時間がかかるのではないかな。前脚の回転力を感じるキズナなので、俗にいう鈍足キズナで2100mダート走るようなタイプにならないとは思います。ただ前のクッションが反発するというよりガシっと決まるのでダート向きですし、クッションが沈む感じが薄く固いです。後肢の踏み込みの角度をみても現時点ではダートに素養を感じますね。運営が2400m芝とかいってるので答え合わせしたい所。OCDについてはあまり歩きには出ていないので、気にしないで良さそう。

カデナダムール2021

 立ち写真の後肢が重なるってなかなかみないんですが、こういう立たせ方で合ってるんですかね・・・お母さんも募集時に非常にサイズ感がなかった馬で、かなり体型的にも近しいものを感じますね。前脚も現時点で長く見せないので何とも言えないですが、フレームが大きくなるイメージがないのでサイズの問題は出そう。ラヴズオンリーユー要素は相当に薄いと立ち写真を見る限りは感じます。ただお母さんもバネを感じさせる身体つきなのは受け継いでるように感じますし、トモが高い分もう少し体高はでてきそうで、そうなったときにスッキリする感じがあればいいですね。後肢は小さい馬にしては悪くないように見えますし、少し長い距離寄りの馬になりそうなのもサイズがない分良いと思います。
 歩かせると前がかなり軽く、これは歩かせたほうが良く見せる馬ですね。小さい馬は元々身体の使い方が上手く見える馬が多いですが、同馬に関しては小さいながらも胴の長さもそれなりにある馬なので、それを考えるとかなり動ける馬に見えます。スピードが足りないということはなさそう。踏み込みが軽いので、力強さがでてくれば面白く先々良くなればいいですね。ドレフォン全体的に推進力をうまく作れる馬が多い印象ですが、あまりその感じがしないので、どちらかといえば母系が良く出てるように見えます。現時点では高確率で芝馬になるとおもうけどどうかな。

カンデラ2021

 現時点でかなり雄大な馬格をしていますがトモ高でトモ幅も大きく、レイデオロ産駒が比較的薄めの馬が多いのを考えると、かなり異質というか目立つ馬ですね。ここから極端に大きくなる感じはなく、脚の長さ的にも500kgぐらいの馬になるのでは。首も強く顔はダイワメジャーの血を感じさせるのもあり、かなり母に似た感じに出たように見えます。繋ぎの感じを見るとダートという感じもなく、芝の長距離に寄りそうな体型に見えます。レイデオロ要素はあまりないですが、首周りは感じるかな。
 歩かせるとこのサイズの馬にしては手先が重苦しくないですね。繋ぎがかなり寝るのでやはり芝だと思いますし、個人的にはもう少し反発してほしさはあるんですが、ここまで寝る感じだと固い芝の走りが良いタイプになりそうな気がします。現時点では後ろがしっかり踏み込んでくる感じはなく、前が勝ってる感じなので、トモの不安は言われるかもですね。少し時間がかかりそうだなと思いますが、スピード能力もそれなりに感じさせる歩きに見えます。足の出し方にも癖がなく、後肢がもう少し良くなればという点はあるものの悪くない馬に見えます。今回の募集馬の中では一番長い距離を走ることになりそう。

コレクターアイテム2021

 飼い葉食いが良さそうな馬ですね。今回の募集馬の中ではかなり極端に短い距離に振れそうな馬に見えます。脚が短く見えますが、重心の位置はそこまで低くなく、脚の回転はこのぐらいのほうが良さそう。後肢のボリュームがそれなりにある馬で牝馬としてはかなり形の良さを感じます。多分ダートのほうが良さが出る馬では。
 歩かせると前がカチッとしていて固めで回転があり後ろで推進作れててまさに短距離ダート馬という感じ。ちょっと芝は怖いですね。後肢の可動域もやや狭めで、歩き前提の集中力も散漫でやや気性的に難しさがある牝馬感が強く、その辺の難しさはありそう。比較的早期デビューできそうな印象があり、母父ハーツクライ系の緩さはそこまでといった感じがあります。

アルギュロス2021

 ハービンジャーにしては現時点でそこまでゆるさを感じない作りですね。カチッとしているイメージがあります。首のサイズの割に頭が大きく、現時点で脚も少し長めにみせる事から、520kgの現在ですが体高等まだ身体的な成長がありそうです。短背気味で少し詰まって見える体型からアルギュロスの他の産駒と同じく比較的短めの距離向きの要素が多く、肩の出も比較的角度が立っているのを見ても1600mかもう少し短くても良い馬になるかもしれません。
 歩かせると膝から動く前の感じが短距離要素強めで、前は少し固めながら良い反発を見せている感じがあります。踏み込みは少し可動域が狭く感じますが、前に引っ張られる感じなく踏めてるのはよく、大型馬にしては良く動けてるなと思います。ただ前後の連動性という意味ではかなり改善の余地があるので、その辺が乗っていって良くなってくればいいですね。ただ大型馬にしては悪くないと思います。芝馬ですが比較的緩い馬場を掴む系の馬だと思います。引手への反応がやや敏感で、牡馬にしては少しうるさく感じますし、気性的な問題は少しあるかも。あまりハービンジャーっぽい緩さというか重さが薄いので、比較的早めの育成組に入るのでは。ちょっと面白そうです。

タミーン2021

 タミーンの仔の中では首が短くフレームが大きく出たなという印象で、後肢の作りが牝馬にしては幅があるのは良いですね。重心が高く如何にも軽さを武器にするタイプに見えます。前回りがやや肉付きが悪く、その辺は難しさがありそうではありますが、脚が長すぎる感じもなくレシステンシアに個々のパーツが近いものを感じますし、トモの印象は似ていると思います。強いて言えば脛が少し細く感じるので、力を伝える部分がどうかなと思う反面、軽さを武器にする馬としては悪くないかなとも思いますね。全兄のサンライズグレイが重心の低いダート馬っぽい感じに出たのと比べると、牝馬になって大分イメージが違いますし、兄弟で似てるのはどちらかといえばドリームインパクトよりドゥラヴェルデとは思いますが、タイプはだいぶ違う馬になると思います。現状は1600m前後かもう少し短い距離かもしれないです。
 歩かせるとめっちゃ敏感ですね。難しそう・・・。前のクッションが少し固めでダートの話もでるかもしれないですが、反発力も結構強いので個人的には芝馬に見えます。前は可動域も少し狭い感じがありますが、回転力があり、体系的に見てもピッチ走法よりの馬になりそう。後ろの踏み込みはそこまで強調される馬にはならないだろうなと思います。ただ飛節の伸びが悪いとかではないですし、あくまで前が勝った馬になるだろうなという感触的な所。兄弟が明らかに見た目から良かったのに比べたらとは思いますが、変に重たいところがないので、足元は兄弟の中では一番良いかもしれないです。

パセンジャーシップ2021

 牝馬にしては背も胴もかなり長く意識させる馬で母が短距離馬だったことを考えると父の血が強く出た・・・?ように個人的には見えます。肩もやや寝る感じで牝馬にしては顔も少し大きめ。ただそのわりには繋ぎの立ち方もありますし、前も発達してきそうに見えます。後肢の月利が悪くないですしパーツも小さい部分はなく、トモ幅も悪くないように見えます。やや適性がわかりにくいですが、血統を見ないのであれば現時点ではダート寄りの素養を感じます。
 歩かせるとかなり重苦しい・・・膝の出し方がまず斜め下ぐらいだしてくるのが難しい。繋ぎは短く感じるぐらいですが反発力は悪くないですね。ただ反発の位置は高いしやっぱりダートじゃないかな。後肢の動かし方も重苦しさがありますし、大型馬なのでやはり前後の連動もこれからですね。ただこれだけ体型的なアドバンテージがあれば中山ダート1800mとかでもなんとかなりそうでそういう意味では美浦に入厩するのは良さそう。後はまだ大きくなりそうな体型に見えるので550kgレベルにならなければいいなと思います。前脚は決して耐久性があるように見えないので足元リスクは少なからずありそう。

ヴィラ2021

 4月生まれで前脚の長さも相当でこれからまだ体形が大きく変わりそうだなと思わせる馬ですね。肩の角度をみてもやや短い距離に振れそうなのは間違いなく、1600m前後、もしかしたらもう少し短い距離になるかもしれません。現状筋力がまだそこまでついてきてないですが、重心がやや下に見えるのでダートもよさそうだけど、現状では芝向きの要素も多いかなという感じで適性がつかみにくい。
 歩かせると前脚の出し方がかなり特徴的で難しさがありますね。蹄鉄とかで何とかすることになりそう。なればいいな。脚の出し方は悪くなく、スムーズでスピード感がありますし、バランスを取って歩こうとしてるのは悪くないと思います。後肢が少し重い部分があり、前引っ張られれて強く踏めている感じがないので、先々調教していく過程や成長過程で良い筋肉をつけたいですね。ただディープの血を引いてるというのがわかるぐらい飛節の伸びの感じが良く、繋ぎのクッションは少し固いも許容範囲内。やはり芝のほうが現時点では良さそうに見えます。歩きへの集中力が薄くその辺も少し気になりました。

ルナティアーラ2021

 370kgないのはかなり、かなり気になりますが、前脚は長く体高はまだもうちょっと大きくなると思います。小柄ながら頭のサイズが大きく見えないバランスなのも良いですね。全体的に後肢のバランスは悪く見せないですし、脛の部分の大きさも相当なので生まれも考えて430kgぐらいになれば面白そうな馬に見えますし、そのぐらいになっても不思議ではないように見えます。肩傾斜もあり背もそこそこの長さがありますし、短距離の馬にはならなさそう。芝馬に見えます。サトノクラウンというよりもディープインパクト系の種牡馬の仔と言われても驚かない感じです。
 歩かせると結構前が軽くて良い動きをしますね。スピードがないというタイプにはならないと思います。悪くないです。サイズがないので後肢の動きについては大型馬と比較してはいけないとは思いますが、踏み込んで前に推進を作る感じはあり、一定の強さがあり良さもあります。ただ両前共にかなり内に入れ込んで歩くのでその辺ですね。バランスを取れているように運動神経で歩いてるといった感触で、装蹄で上手くしていくような感じになりそう。値段的に考えれば個人的にはワンチャンスの馬だと思うので悪くないと思います。この値段の馬にしては関西でチャンピオンヒルズを使うのはとてもよく、恐らく小泉厩舎(基本的に外厩の厩舎の多くは栗東の厩舎と連携の面でリンクするのでレジェンドシップと同じと考えると)になるはずなので。

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