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「いいね」の数で収入が変わる世界

お久しぶりです。Momokoです。
もうすでに2回投稿させていただきました。
前回までのnoteを読んでいただいた方ありがとうございます。
今回は少し怖い話ですが、近い未来身近に起きるかもしれない奇妙な(extraordinary)内容になってます。

【目次】

・Amazon社の採用
・近い未来、AIがプライベートを侵食する
・人間を評価することは格差を助長するのか
・AI時代に活躍できる人になるために

・Amazon社の採用

じ

先日、Amazon社がAIで行っていた採用を中止したニュースを目にしました。そもそも、AIによる採用活動とはどんな基準なのか、それを導入できるだけの技術が備わっていることに驚きました。実際、中止の原因は差別の助長と言われており、明らかに、採用男女比率で男性が多かったとそうです。

なぜ男性の方が比率が多くなったのかというと、AIの仕組みと人類の歴史が関わっています。AIは過去の傾向や実績を学習し、そのデータを分析して将来どんなことが起こるか、どのような判断が正しいかを統計的に算出します。

また、AmazonがこのAIに与えた学習内容は過去の採用実績でした。そこで、用いられたデータは男性エンジニアの採用が多くを占めるものでした。確かに、プログラミングやゲームなどの世界は過去振り返っても、男性比率の方が多いのはなんとなくご理解いただけるでしょう。今でも、その傾向は抜けていない印象すらあります。

結果として、AmazonのAI採用は男性に有利に働いてしまいました。これは歴史的にそうであって、女性を差別する意図があったわけではないと思われます。
しかし、女性より男性の方が社会進出が進んでいた事実から採用方針を決めたのとなんら変わらないとも言えるでしょう。世論的にも、差別的な採用だと思われてしまいました。
参考)https://jp.reuters.com/article/amazon-jobs-ai-analysis-idJPKCN1ML0DN

・近い未来、AIがプライベートを侵食する

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そんな折、あるドラマを見る機会がありました。それは「ブラックミラー 」です。ご存知の方もいるかもしれませんが、この作品はNetflixで放送されています。今回はその中でも、『階級社会』を取り上げます。
簡単にあらすじを説明すると、SNSによる評価が実際の社会においても適用されるものです。

(※ネタバレ注意)
参考)https://netflixenglish.com/contents/black-mirror/3-1/

私たち市民はAIに管理されており、お互いが他の人からどれくらい「いいね」を貰っているか可視化されています。購買や挨拶など、他人と関わった際に、その相手から評価を受けます。その評価が積もって平均値として、あの人は世の中からどれくらい評価されてる人間なのかと、決まるわけです。

次に、その評価は階級制度を生みます。評価が低い人はエコノミークラスしか乗れないけど、高評価の人はファーストクラスに乗れるなど特権を得られる仕組みです。

実は現代社会でも似たことは存在しています。例えば、この仕組みはクレジットカードの階級などと同じでしょう。ブラックカード保持者ほど、収入面においてある程度の信頼を獲得しています。

・人間を評価することは格差を助長するのか

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Amazon社の例やブラックミラー、どちらもAIが人を評価しています。頭脳明晰、万能なAIによる人間の評価は差別や格差を生む危険を孕んでいます。
会社の社内制度一つとっても、現状、社内の評価制度をどうするべきかという論点は日々議論されていますよね。ある程度定量的な評価でなければ不平等だと感じる一方、どれだけ定量的に作っても、その基準を決めるのは人間であり、人によって価値観は異なるためそこに違和感が生まれることもあるでしょう。

加えて、仕事ができず数値的な評価は低くても人間性に優れている人(人間性の定義は割愛します)、思慮分別のある人など、他人から好かれる要素を持つ人は周りを見渡してたくさんいるはずです。これら人々はAIの到来によって評価されなくなってしまう気がします。

・AI時代に活躍できる人になるために

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特に社会に出て、より一層人を評価する立場になった時、私たちはどうするべきなのか。今一度考えさせられました。リーダーやマネージャーになった時、人を評価しなければなりません。(そもそも、この制度自体が格差を生む原因ではあるのですが、)
その際に考えるべきことは、定量的な評価だけでなく、定性的な評価をするべきでしょう。もちろん、評価する目的によって、評価すべき内容は変わってくると思います。

一方「評価するということは、評価される」ということも認識しておくべきだと思います。評価に対する評価がある以上、どれだけ階級社会であろうとも、評価される立場にあります。

2019年現在、AIの導入によって労働者の数が減少しているという論文も発表されています。AIによって仕事が取って代わられるなんて話を皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。もちろんこの論文が正しいかはわかりませんが、、、
参考)https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00123/00012/

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しかし、AIが取って代われないものもあります。それは人からの評価です。数値だけで人を測ることは不可能でしょう。他人から評価されるのが上手い人はどれだけ01のデジタル社会であっても、活躍できるのではないでしょうか。