SCP-8900-EXと水槽の脳

幼い頃に、「色」というものが、見えているものと現実は本当は違うのではないか、というのを考えたことは無いだろうか。私はある。
一般的に「青」と呼ばれているものは、生物にそう見えているだけで実際は「赤」なのではないか、とか。

空想上の物質、生物、事象等を確保、収容、保護する組織「SCP財団」にも、似たような記事がある。それがSCP-8900-EX「青い、青い空」である。
1800年代中期に生まれたカラー写真の登場により、世界のあらゆる「色」がこのSCPの介入によって今の「赤」や「青」等に変わってしまった地球規模のミーム汚染である、というもの。
本当は空は青では無かった、木々はこんな「緑」なんて汚い色じゃなかった、と、普段当たり前に感じるはずの色覚に焦点をあてたとても面白い内容である。

色に関して言えば、現実でも「メアリーの部屋」というお話がある。

簡単に説明すると、色のない白黒の部屋で、白と黒以外の色を見ることなく育った少女が、色という概念の知識を常人以上に持った状態で外の色溢れる世界に出た時、学ぶことは果たしてあるのか、というもの。
よく言われる「色の暖かさ」という表現に懐疑的になってしまうような話で、かなり面白かった。

幼い頃に考えていたこととしてもう1つあるのが、
「本当はこの世界は嘘なのではないか」ということ。こちらの方が考えたことのある人は多いのではないだろうか。
本当は、我々は脳みそだけの存在で、未知の液体によって生かされていてずっと夢をみているのではないか。哲学の世界では有名な話らしく(学が無いので知らなかった)、昔のルパンの映画でも似たようなものがあった気がする。

馬鹿げた事に思えて、意外と深く考えると面白い事が世の中には溢れている。世界五分前仮説とか。

……もしこの世界が壮大なシミュレーションなら、早くやめたいのだが。辛いぞ。(オチ)

最近しれっと筋トレを初めているが、元々体が太いので多分なにも変わらない気がする。
でもそう思うとどれだけやっても変わらない自分を想像して面白くなってやってしまっている。
ここ数ヶ月不眠症が続いてるから文体がおかしい気がする。おしまい。