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2/10土曜:ワークをやってみよう(④本当はどんな気持ちか問いかける2)


おはようございます、2/10土曜日です。
どんな朝を迎えてますでしょうか。

毎週土曜日は「ワークをやってみよう」と題してます。


さて、かつて貯金はあまりなく、なのにキャラグッズオタクで年間数十万使ってた私ですが、今は一千万の貯蓄を達成することができました。

ここでは、認知行動療法を使って「何で買ってしまうのか、その根本的な欲求」を探すワークをしていきます。

買ってしまうだけでなく、つい動画やドラマをずっと見てしまうことや、ついつい食べてしまうことも仕組みは似ています。

そこに隠された「欲求」を考えていき、ストレスの元になっている原因に気づいていく事が目的です。



1. 前回の振り返り


今回もどんな気持ちだったか探る事を行います。

毎日、毎週、月一回など定点で見ていくと、ちょっとした自分の感情の違いが分かるようになっていきます。

今まで気に留めてなかったものに引っかかりを感じたりしたら、今自分が気になってる点になります。

先週と今週の違いを感じながら進めていただければと思います。



2. ワーク《本当はどんな気持ちがあったか問いかける》


考察の仕方

前回まで使っている表を準備してください。

「何を得たかったのか」探ることをしてきましたが
得たかったものは、どんなことだったでしょうか?

・憂さ晴らしがしたかった

・ムカついたから忘れたかった

・時間をつぶしたかったから

・皆がやってるから

・体を休ませたかった

・お酒とかポーとした感覚に浸りたかった

色々あると思います。

自由に紙に書き出して観察してみて下さい。

先週行った事がある人は、今週もう一度やってみて何か違いはありますでしょうか?
変化があれば何でそう思ったのかも書いてみます。

一週間だとそんなに差はないかもしれません。

しかし半年、一年、三年と立つと考え方も変わります。
考え方は今の自分の延長線上にあります。

今感じてる気持ちが今後も続くのが「嫌だ」と感じたら、行動に変化をするタイミングです。


ここでは誰かと比べたり、いいとか悪いとか考える必要はありません。

ダメだとか否定する言葉が浮かび上がってきたら、それは環境によって作られてる価値観や抑圧かもしれません。


ダメだと思ってる事は本当は「一番自分が欲しいこと」である可能性が高いです。


欲しいけどダメだから抑圧になるのです。

欲しいことを欲しいまま行動する必要はありません。

そのまま受け入れる事が大事です。

それらの欲求は幼児的な欲求であったとしても、幼いころに上手く満たされなかったので、いまだに心の中でくすぶっているのです。



3. 事例から考えてみる


今回も事例を元に考えていこうと思います。


(仮称)A子ちゃんの事例


A子ちゃんは、人文学部英語科の大学2年生です。

最近バイトを始めました。好きなアニメのキャラクターを売っているショップの店員です。

そこでは皆アニメが好きで、キャラに関して盛り上がります。

覚える事は沢山ありましたがとても楽しい仕事でした。また売り場を見ているといろんなグッズがあるのでついつい買ってしまいます。

バイト代で買おうと思ってた学校の書籍もつぎ込んでしまう始末です。
頑張って入った学校ですが、正直楽しくありません。


さらに頼みやすいのか、いつもゼミの先生に片づけをお願いされます。皆は遊んでるのにと毎回不満でした。

その度に「自分はダメな奴だから、これくらいしないと皆から嫌われるかも」と思い、そう考えると胸が苦しくなって、好きなアニメのキャラクターにのめり込んでいきました。


いつのまにか3年生も終わり、卒業に必要な単位が足りてない事に直面します。
また就職活動も全然しておらず、キャラクターグッズにつぎ込んで貯蓄はほぼ0です。

両親からも大丈夫かと心配され、それでも「自分はどうせダメな奴だから」となかなか現状から動けません。それにグッズで繋がった子たちと別れるのも怖く感じます。今日もイベントで散財して遊んで楽しかったのに、家に帰ると無性に寂しさに涙が出ました。

なんだかグッズを買うのもイベントも苦しいのです。

『なんでこんなに辛いの?』

なぐさめてもらいたくてそうSNSでつぶやくと、同じグッズオタの子から「辛かったら辞めたら?」と言われ、なんだかバットで殴られた気分になりました。

翌日、大好きだったバイトを初めてずる休みして、家でボーとして好きなアニメも見る気が起きません。

『辞めてもいいんだ…』



自分が固執してただけだとようやく認める事ができ、A子ちゃんは一大決心をします。

そしてSNSで見かけた方法で「最近何を買ったか」・「何で使ったのか」・「今日あったこと」などノートに書くことに。

辞めたいのはグッズを買う事に数万とか使ってしまう事。


沢山グッズを買っているので「最近何を買ったか」はすぐに一杯になりました。
しかし「何で使ったのか」はSNSで皆買ってたから、友達とイベントで合わせて買った、絵柄が好き、などでした。

『なんだか周りに合わせて買ってるの多い…?』


A子ちゃんはそう思います。

そして買った日の事は、就活セミナーのお知らせで将来について不安に感じたり、大学のゼミで上手く馴染めなくて嫌になったり、バイトで面倒事を押し付けられて何で私が?と思ったりしてた時に多く買っていました。

『どうせ私皆に嫌われてるし…、嫌だな』

そう思う事が多いことも振り返りノートを付けて定点観測してると気が付きました。

『嫌われてるの?私そう言われたことある?』


自分の考えにおかしさを感じました。
しかしそんな風に思うと途端に不安感が押し寄せてこうささやきます。

ーだっていつも面倒事頼まれるじゃん
ーゼミでも上手くじゃべれないし
ー皆嫌だと思ってるよ

『…! いやだいやだ!』

自分の不安が怖くなってノートを書くのを止めて漫画を読み始めました。なんかスカッとする転生ものとかを浴びるように読みます。



******

数週間後

ゼミでの発表で、内容について教授から色々指摘されて気分は散々でした。

「あの教授ムカつくね!A子ちゃん沢山調べて内容分かりやすかったのに」

同じゼミの子からそういわれました。

「わたし全然ダメだから…」

「いやあの教授の言ってるの無視していいんじゃない?他の教授は良いって言ってるし」

そう言われて、自分は一人の否定に対してもう全部ダメだと感じてたので、とても驚きました。

「いいの…かな?」

「いいでしょ、全員が良いっていう方が変だし」

目から鱗でした。


なんだかつきものが取れたのか、久々にノートを開いて振り返りを再開します。

怖いと思いながらも、この辛い気持ちも嫌で、どうして『自分は嫌われるし、ダメな奴』と感じるのか知りたくて日々の感情を注視するようになりました。

すると自分がダメな奴と思っていたのは幼いころ、自分の考えを学校の先生に否定されたのを引きづって怖くなってるのかもと徐々に分かってきました。

今はその先生はここにいません。

それに皆から良いと言われる必要もない、そう思うと本当は自分がしたいと思う事も見えてきました。
やはりアニメとかキャラクターは好きだし、英語で世界が広がるのも好きです。
海外にこの面白さを伝えたいという気持ちもあります。

つながりを感じれる方が自分は安心するので、勉強もかねて動画で英語を使ったオタク全開トーク解説をしてみる事に。
これがなかなかウケがよく引っ込み気質な自分も、顔出ししなければ出来るなと感じます。

それはグッズを買ったりする事では味わえない面白さでした。
ようやくA子ちゃんは自分の軸を少しずつ取り戻すことが出来たように思えます。


4. まとめと次回


思ったより長くなりました。

A子ちゃんのようにノートで自分の行動を記録したり振り返ると、本心に触れた時、それを受け入れがたい気持ちになるかと思います。

なぜならその本心を隠すために、モノを買ってたりしたからです。

妄想は未来への不安から起きます。それが実際に起きなくても起きるかのように怖くなって動けなくなります。


ちょっとづつ、ここまでは大丈夫だというラインを引きながら行動するのがポイントになるかと思います。


次回は2/17土曜の予定です。

それではまた次でお会いしましょう!
良い一日を!


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