第30回 『オデュッセイア』第4歌その2
テレマコスの留守中、故郷イタケでは。
オデュッセウスの妻ペネロペイアのチンピラ求婚者どもの中でも1番のおしゃべりアンティノオスがまた
「何!?テレマコスは、ピュロスに行ったのか? 世話人メントルと共に? でもメントルは昨日俺見たぞ。なんかボォ〜っと道歩いてた」
実はテレマコスと旅に出たはずのメントルはアテネ女神が化けた偽物で、何も知らない本物のメントルは、イタケでぼけぇ〜としているらしい。
「そういや最近王子の姿が見えんな。まいいか」
「くそ〜、さては応援でも引き連れて、俺たちをやっつける腹だな」
アンティノオスは二十人の屈強な輩を引き連れ、海辺にてテレマコスを待ち伏せ。テレ暗殺計画を企てるのだった。
…続く。
次回『ユリシーズ』第3逸話その1。
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