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AdobeXDとCCライブラリで、マニュアル作成がはかどるようになった話

Adobe Creative Cloud アプリには、[CCライブラリ]パネルを介してデータのやりとりをする機能があります。

📝Adobe Creative Cloud ライブラリ
https://helpx.adobe.com/jp/creative-cloud/help/libraries.html

この秋にアプリの[CCライブラリ]対応の追加が行われて、AdobeXDとWordやPowerpointを用いたマニュアル作成での図版作成と管理が楽になりました。

……ということで、ここにまとめたいと思います。

この記事は、Adobe XD Advent Calendar 2019 の 20日目の記事です。

✨AdobeXDからCCライブラリへ、アセット登録が可能になりました

これまでAdobeXDはCCライブラリからアセットの読み取りのみでしたが、秋のバージョンアップ(2019年11月4日)で、CCライブラリへアセット(カラー・文字スタイル・コンポーネント・グラフィック)が登録できるようになりました。

📝Adobe XD 用 Creative Cloud ライブラリ
https://helpx.adobe.com/jp/xd/help/cc-libraries-xd.html

わたしはソフトの操作手順を文書にまとめる仕事が多いのですが、アプリケーションの操作感が軽く、アートボードが増えても拡大/縮小が素早いなどの理由から、図版の作成・管理にAdobeXDを使っています。

次の画面のように、XDにアートボードをずらりと並べて図版を作成すると、図を指示するマークや文字をアセットで共通管理することができて、とても便利です。

図1

これまでは、アートボード毎に1つの図版を作ってPNGに書き出し、それをWordやPowerPointの文書へ画像挿入していました。

AdobeXDからWordへ直接コピー&ペーストすると、データ互換の相性からか、細かい部分が再現しない場合があったからです。XDのファイルとは別に書き出した大量のJPEGファイルもでき、ファイル管理が煩雑になっていました。

バージョンアップ後は、図版単位でグループ化して、[CCライブラリ]パネルへ『グラフィック』アセットとして登録して管理しています。

👩🏻‍🏫 XDからCCライブラリへ登録する操作手順

1.  CCライブラリを開く
([ctrl]([command])+[shift]+[L]キー)

2. 登録したいオブジェクトを選択
※グループ化してレイヤー名をつけておくと、1つのオブジェクトにまとまり、レイヤー名がCCライブラリの登録名としてそのまま使われて管理が楽です。

3.  [CCライブラリ]パネル右下の[+]から[グラフィック]を選択

4.  CCライブラリへアセットの登録完了!


✨WordやPowerPointも、CCライブラリの読み込みに対応!

XDのバージョンアップと同時期に「Word および PowerPoint 用のAdobe Creative Cloud」というOfficeアドインが追加されました。

📝Office アプリケーションの中で Creative Cloud ライブラリを使用する方法
https://helpx.adobe.com/jp/creative-cloud/help/libraries-addin-microsoft-office.html

これは、Adobe Creative CloudライブラリをWordやPowerPointで利用するためにアドビから提供された追加機能です。

WordやPowerPointにアドインを追加すると、CCライブラリのパネルが開きます。そこからクリックで必要なアセットを追加できます。

AdobeXDとWordのCCライブラリ機能を使って、マニュアル作りが楽になりました。

👩🏻‍🏫 PowerPointにCCライブラリのアドインを入れ、CCライブラリからグラフィックアセットを追加する操作手順

1.  PowerPointを起動して[挿入]から[アドインを入手]をクリック

2.  続いて表示された[Office アドイン]ダイアログの[検索]で、「adobe」と検索し、「Word および PowerPoint 用のAdobe Creative Cloud」アドインを見つけて[追加]をクリック

3. [ホーム]タブに追加された[Creative Cloud]をクリックし、Adobe IDアカウントでログインすると、CCライブラリが表示される。

4. CCライブラリからお目当てのアセットを選んで、マウスでポイントすると表示される「↓」ボタンをクリック。


✨ こうして、マニュアル作成が楽になりました。

秋のバージョンアップのおかげで、XDで図版を作りCCライブラリ経由でWordやPowerPointへ持ってゆくことで、マニュアル作りにおける図版作成のストレスがかなり軽減されました。

ためしに、XDで図版を作ってCCライブラリに登録した後、Word側での作業を動画にしてみました。

わたしは、冊子のようなページものの操作マニュアルを作るときは、Wordを用います。図版を作りながら説明文のラフテキストを作成し、最終的にWORDでDTP作業を行うというのが大雑把な手順です。

今回の動画のために作ったマニュアルデータとその工程でできたデータを公開しておきますね。次のURLよりダウンロードできます。


✨【告知】お正月・1月5日にプレゼント抽選会付きライブ配信します!

最後に、ちょこっとだけ告知させてください。
2020年1月5日夜にYouTubeチャンネルにてライブ配信を予定しています。

放送内容は、新年のご挨拶・翌日からスタートする新YouTubeライブ配信のシリーズ「PhotoshopとIllustrator」の話、プレゼントの抽選会を行います。

2020年1月5日22時まで、プレゼントの事前応募を受付中です。Twitterアカウントを登録していただくだけの簡単応募なので、ふるってご参加ください。

プレゼントの品は、Adobe MAX Japanで買ってきたグッズ・執筆した書籍・執筆した同人誌などを予定しております。お楽しみにー。

ぜひ、お正月明けの1月5日にもお会いしましょう!
(^_^)




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