見出し画像

◆リベルタさんでフルオーダーした話。前編

LIBERTA Perfumeさんのオンラインフルオーダーをしたお話。たぶん前編。

発端はこのツイートだった。

かんたんな質問でパーソナライズしてくれる香水を取り扱っているので有名なLIBERTA Perfumeさん。ちなみに私は何度診断しても「GREEN」になる。
そのLIBERTA Perfumeさんが、お正月にオンラインフルオーダーをしていた。私は悩みに悩んで諦めた。どんな香水を作るか決めていなかったのもあったし、イマジナシオンとシンフォニーで正直満足しているところがあった。購入時にいただけるサンプルも色々頂いていて、レイヤリングの可能性は無限大だ…。余談になるが、今日まで試したレイヤリングでお気に入りなのは「イマジナシオン+シンフォニー」「ルジュール・スレーヴ+イマジナシオン」「スール・ラ・ルート+イマジナシオン」「スール・ラ・ルート+シンフォニー」かな。あ、スール・ラ・ルートは最近増えました。

話を戻そう。で、このLIBERTA Perfumeさんがオンラインセッション(私はZoomにしてもらった)で相談しながら好みの、理想とする香水をフルオーダーで調合してくれるというのがオンラインフルオーダーの詳細。
Zoomセッションを無事終えて、こんなに楽しい体験があるなんて!と思ったので、前編としてまとめます。

順序としてはこう。
1.オンラインフルオーダーをする覚悟を決める
2.フルオーダーを受けているタイミングでポチる
3.LIBERTA Perfumeさんから事前ヒアリングメールがくる
4.オンラインセッションの日や時間、ヒアリングに回答する
5.セッション数日前にムエットセットが届く
6.それを元にセッションで好みの香りを相談する
7.届くのを待つ

事前にやっておく事のほうが多い気がする。
1.
覚悟を決めてから、オーダーのタイミングを見計らうのがいいと思う。この「覚悟」っていうのは「どういう香りを作るか」ってことです。
私の場合、LVでレイヤリング沼に落ちてからは気分で単品や複数使いをするようになり、P.Sevenさんの台湾茶香水にも手を出し始め、いい感じで深みにズブズブしている中でオーダーするのは覚悟が必要だった。
まだ自分がどんな香りが好きなのかもブレブレだったし、どの香水なら好きな香り立ちをしてくれるのか、肌に乗せるまでわからないのが香水なのだ。「推しの香り」とはわけが違う。自分が纏うのだから。それにせっかくなら新規開拓もしたい。
でもお正月のフルオーダーを横目で見て数日、気づいた。
「私の中にしかない物語の香水を作るのがいいのでは?」と。
かつて私がいにしえのホームページを持っていた時代に書いた「それ」は、厨二病百点満点のポエムではあるのだけど、シンプルで自分でも好きなお話。すでに縁は切った友人に贈った話だった。
タイトルにも「香り」って入れてるんだから、なんでこれを閃かなかったのか。できればお正月に。悔しい。なんて思ってたら2月もオーダー受けますとツイートされたものだから、ツイート見て秒でポチった。ここまでが長い。
とはいえ、香りの方向性が決まってなくとも、オンラインセッション前にムエットセットが届くし、届いてから好みの香りを絞っていくのもいいかもしれない。推し香水もいけそうな気がする。

推し香水といえば、去年秋に概念香水の大手Primaniacsさんで頼んだ推しの香り、自分では絶対選ばないけど推しの概念に一致してて怖かった。あれは推しの家の縁側に推しが座ってる香りですよ…。家の縁側まで想像できるって怖いな?

2.3.4.
オンラインフルオーダーをえいやとポチったら、あとはヒアリングのメールが来るので、自分の予定を見ながらオンラインセッションの希望日や時間などと、香りのイメージを事前に伝える。私はご覧のように語彙が無いので、その厨二病百点満点のポエムを貼った。そのまま。このお話の香水が作りたいんですって。
ついでに好みの香りと苦手な香りをヒアリングされるんだけど、好みはイマジナシオンとシンフォニーとナイルの庭あたりを入れた。苦手はローズ系含むフローラルの香りが強いものと、オリエンタル系、レザー、タバコ系。
前半は私が昔から苦手にしているけど、後半はもうVivienne westwoodのブドワールの影響。まだ真鍮製のオーブキャップのボトルがオークションとかで手に入る時代にブドワール飽きる程浴びたんです。それはもう、頭痛するくらいに。ブルガリのプールオムも好きだったのに飽きる程浴びて今では香りで酔う。ナイルの庭はそんなことも無く長く使ったけど、仕事してた時に纏ってた香りなので嫌な思い出をよく思い出してしまい、今はほとんど出番がない。
好き嫌いがわからない人は、わからないって書くといいのかも。あとは香水じゃなくても、ナントカのシャンプーの香りとか。芳香剤とか。相談受けてくれるのはプロなので、あやふやでもなんとかなる。方向性さえ決まっていれば…。

5.
私はニートなので、備考欄に「セッションはいつの何時でも大丈夫です」と書いたら今日の午前中になった。

そしてすぐにムエットセットが届いた。袋の状態でもうめちゃくちゃいい香りがしてる。これ、分けてはあれど、香り同士喧嘩してないのが何よりやばい。レイヤリング沼に片足突っ込んだ身として、やばいということがわかる。

「そういや写真撮ってなかった」って横着したのでPCの上ですまない。
右:ベースになる香り。14種類から選べる。
左:トッピングにする香り。18種類+レア4種類ある。
これ、1日で嗅ぐのは諦めたほうがいい。鼻がおかしくなる。何日かに分けて好みを絞ったほうがいいと思う。
私は事前に好みもテーマも伝えてあったので、「パフューマーのおすすめ」トッピングが別になっていた。うーん、どれも捨てがたい。すき。わかってらっしゃる。信頼度MAX。
ベースの14種類はパーソナライズで出てくる香りなのかな。私は自分がパーソナライズされたグリーンしか嗅いだ事なかったので全部新鮮。でもやっぱりローズ系とオリエンタル系は「ごちそうさま」という感じになってしまった。
それにしてもトッピングが多いので本当にくんくんしてるうちにわかんなくなる。休みながらメモ取ったほうがいい。これは好きとか、嫌いとか、イメージに合うとか、合わないとか。コーヒーの匂いを嗅ぐとリセットされるらしいよね。私コーヒーの香りで頭痛しちゃうからしなかったけど。

6.
そしてついに今日の午前中、オンラインセッションを終えた。時間は1時間かからなかったかな。相談内容にもよるけど1%刻みでトッピングを入れられて(私はきりよく5%刻みにしました)トップ~ミドル~ラストにどう変わって、どの香りが前面に出てくるのか聞きながら選んだ。手持ちはどの香水もだけど、ミドル~ラストの香りで決めてるのでムエットだけではわからない事も教えてもらえて良かった。
事前にサンプルを何種類か作って送って貰って最終的にどれにするか決めるっていうオプションもあるみたい(別料金)。私は余計迷いそうだったのでやめておいた。LVがいい例。サンプル貰ってフルボトルが生えてく…。
もともとテーマもあったし、事前にどのトッピングをしたいかとか、どういう方向性で香る方がいいかとかを手帳に書いていたのでそれを元に相談して、この香りも少ししてほしいとか、こんな雰囲気がほしいとか、そういう話をしてトッピングのパーセンテージを決めていく。組み合わせは無限大だ。
「あれもこれも」ってすると香りの軸がブレるので、ムエット片手に「このトッピングはどのタイミングで香ってくるか」を聞きながら決めた。
あとシトラスからは逃れられなかった。そういう運命なんだ私は。トップがシトラスってベタすぎるなと思って、最初はシトラスから離れることしか考えてなかったのに、いざ相談したらシトラスがいいなってなった。どんだけ好きなんだよ。すきなんだよぉおお…。
でもポエム的には甘々な話だし…と私にしては少し甘めにした。冬と春に使いたいから甘くてもいいかなって。春っぽい話だし。でも処方とイメージの限りでは夏もギリいけそうだし、秋も使えそう。こんなどストレートに甘い香りってDIORのヒプノティックプワゾン(旧版)以来かもしれない。いや、シンフォニーも甘かった。フローラルよりフルーティな甘さがすきなんだな。
あとはラストの着地は結局好みになってしまった。ポエムのラストとは少し違うけど、まぁいい。贈った相手とはもう会わないだろうし、ラストをちょっと変えるくらいはありだろう。私の香りなんだし。そもそも私の物語なんだし。

ベースはフルーティ。テーマにした厨二病百点満点ポエムとトッピングは届いてから後編で明かそうと思う。ちゃんとラストも変えるから。
1ヶ月くらいで届くそうで、今から春が楽しみ。ちょうど届く頃が暖かくなって使い時かもしれない。

対面フルオーダーもやってみたかったね。また機会があって、他に作りたい香りができたら考えようね。推し香水作ってる人たちのレビュー見てると、車の概念香水とか作るの楽しそうだなって思っちゃった。私の愛車達は擬人化イメージがあるので。それもそのうち考えよう。

ということで、少しでもLIBERTA Perfumeさんのフルオーダーにお悩みの方がいたら参考になると嬉しい。ぜひ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?