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西国三十三所巡りのススメ~もちろんINGRESSもやるよ~①

■ご挨拶

 皆さんこんにちは、お久しぶりです。お世話になっております。
INGRESSでは大阪エリアを中心に日本全国どこにでも現れるENLエージェント kizokuchan でございます。

 突然ですが皆様は「四国八十八か所巡り」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。恐らく大半の方はどこかで聞いたことはあるでしょうし、某北海道水曜番組でよく知っている方も居るでしょうし、中には実際に巡礼をされた方も居ることでしょう。

 「巡礼」とは、霊場や聖地を参拝して回ることを言います。日本には約8万のお寺があり、その数はコンビニより多いと言われています。一番メジャーな巡礼と言いますとやはり先述の四国八十八か所になりますが、局所的なものから広範囲にわたるものまで「巡礼」と呼ばれるお寺を巡って祈りを捧げる行為の種類も多岐にわたります。

 今回はそんな巡礼の中でも、日本で最も歴史が古く、巡礼者も多い「西国三十三所巡り」についてご紹介したいと思います。もちろんINGRESS要素もふんだんにありますので、お時間のある方は是非お付き合いいただければと思います。

■西国三十三所巡りとは

 西国三十三所巡りとは、近畿2府4県と岐阜県にある33か所の観音霊場を巡る行為を指します。観音巡礼ですから、各お寺には観音様がいらっしゃいます。この観音様に祈りを捧げ、納経帳に御朱印を頂いて次のお寺へ向かうのが主な流れです。三十三か所という数字にも理由があり、観世音菩薩が衆生を救う際に三十三の姿に変化するという教えに由来しています。

 現代からおよそ1300年前の西暦700年ごろ、大和国(今の奈良県)にある長谷寺を開いた徳道上人が62歳の時に病で亡くなり、冥土で閻魔大王から「現世での罪によって地獄に堕ちる者が多すぎるので、三十三か所の観音霊場を巡り功徳を積んで罪を滅するよう人々に教えを広めよ」という指示を受け、三十三か所分の宝印を授かり現世に戻されます。徳道上人と弟子はこの教えを広めようと努力しますが人々の反応は思わしくなく、後の世代に託すことにして摂津国(兵庫県南東部)の中山寺に宝印を納めます。

 時代が進んで西暦1000年ごろ、花山天皇は退位後に出家して法皇となり、中山寺で宝印を探し出して実際に三十三か所の巡礼を行い、各寺について御詠歌(和歌)を詠みました。同行した僧が巡礼の作法などを詳しく定めていったことでようやく人々にこの巡礼が浸透するようになりました。

 実際にはいくつかの寺の創建と巡礼成立の時代が前後する等の矛盾があり、史実的に全く正しいとは言えないのですが、ともかくもこういった縁起があり現在までメジャーな巡礼として知られています。観音巡りには西国三十三所の他に、「坂東三十四か所」「秩父三十四か所」「新西国三十三か所」の巡礼があり、特に西国三十三所・坂東三十三か所・秩父三十四か所を合わせて「百観音」と呼ばれています。

■INGRESS的なお話

御存知の通り、お寺にはポータルが多い

 INGRESSのポータルというものは、基準として「歴史的意義が深い場所や物」「興味深いエピソードに関わる場所」などがあります。つまり、寺社仏閣というのはポータルになりうる場所や物の宝庫と言ってよいでしょう。実際にIntel Mapを見てみると、神社やお寺には多くのポータルが存在していることを確認できると思いますし、貴方の周りの神社やお寺にもいくつかのポータルを見つけることが出来ると思います。

 お寺の中のポータルをくまなく触れることで、創建の歴史や謂れのある物などにも触れやすくなり、また新しい発見も多く体験することが期待されます。つまり、「巡礼をして功徳を積みながら、INGRESSもやって実績も伸ばすと一石二鳥だよね」ということになります。

 当然、巡礼に向かうまでの移動経路についても色々アイデアを駆使することが楽しみになりますし、普段は行かない場所へ行くことになりますからUPVもかなり稼げます。お寺の景色や建物の造形、仏像の美しさ、名物に舌鼓、ついでに周辺の観光…と普段の旅行のような感覚にちょっとした信心をプラスする、と言った方が正しいのかもしれません。私の場合、観光の延長で神社や寺を訪れた場合はよくINGRESSをやりますが、基本的に神社は神様のお住まいであり、お寺にも仏様がいらっしゃいますので、「ちょっとお邪魔します」という感覚で賽銭を入れて手を合わせておくということは普段からやるようにしています。

 次の項では早速、巡礼の基本的な流れ、作法などについて簡単に説明します。

■巡礼の基本的な流れ、作法

 西国三十三所巡りにおける巡礼の簡単な流れについて説明します。

 西国三十三所巡りではその名の通り三十三のお寺が「札所」として存在します。札所には1番から33番まで番号が振られています。それとは別に徳道上人や花山法皇にゆかりのあるお寺が「番外」として3つ存在します。基本的には33の札所を巡るだけで良いのですが、番外のお寺も巡礼ルートから極端に離れたものではないので一緒に巡ることをお勧めします。

 札所には1番から33番までの番号が振られていますが、必ずしも順番に回る必要はありません。これは四国八十八か所も同じです。また、四国八十八か所ではあえて番号の大きい方から逆順に回る巡礼(逆打ち)も良く知られています。ただ、順番通りもしくは逆順に回った方がルート的に自然な移動にはなります。また期間が定められているものではないので、自分のペースで無理をせず巡礼をすると良いでしょう。一度全ての巡礼を終えると「満願」となり、巡礼を終えたものは「先達(せんだつ)」と呼ばれます。

これくらいは自前で用意していくと便利

 巡礼の服装に関して、敬虔な方は頭に菅笠、首から輪袈裟をかけ、笈摺(おいずる)を着て金剛杖を持ち巡礼しますが、これも絶対ではなく、一般常識的に寺社仏閣を尋ねる際に不適切でない服装であればOKです。また、巡礼の証として御朱印を頂きますので、納経帳(御朱印帳)は必須と言えます。西国三十三所専用のものがあり、お寺の名前や由来などが先に印刷されているものが便利です。各お寺でお祈りをする際、ロウソクと線香をあげて手を合わせます。大抵は各お寺にて用意されており、だいたい10円~100円程度で分けて頂けますが、ロウソク・線香・着火用具くらいは自前で用意していった方が便利でお得です。ロウソクは仏壇に使うような標準サイズでなく、手の小指サイズくらいのいわゆる「豆ロウソク」の方が良いです。専門の仏具店でなくとも、大きめのスーパーやホームセンターなどで入手できます。あとは通常の移動と同じく、タオルや飲み物などを準備しておきましょう。

 さてここからは実際にお寺で行う巡礼の作法です。お寺に着いたら山門の前で一礼します。神社の鳥居をくぐる時と同じですね。次に手水にて手と口を清めます。ここも神社と同じです。本来は神様へお祈りをする前に、川などで全身を清める風習がありました。それを簡略化したのが手水というわけです。最近はコロナの影響で手水を中止しているお寺もありますので、その場合は省略となります。

 次にロウソクと線香をお供えします。ロウソクは既に他の人がお供えしているところから火を貰うのは縁起が悪いとされていますので、必ず備え付けか持参したマッチやライター等、もしくはお寺が用意した大きなロウソクの親火で火をつけるようにしましょう。また、寺によっては参拝が済んだら火を消して帰るように指示されている所もあります。お寺は大抵木造ですので、火が付いたロウソクを放置するのは危険な場合があるからです。その際は参拝が済んだら速やかに火を消しましょう。線香は3本使うのが一般的です。これは「自分・先祖・子孫」を意味するとか「身・口・意」を表すなど諸説ありますが、本数も特に絶対の決まりはありません。

 ロウソクと線香をお供えしたら、いよいよ観音様へ手を合わせます。大半の札所では御本尊が巡礼対象の観音様となっていますが、いくつかのお寺だけは寺の本尊と巡礼対象の観音様が違っていますので、よく確認するようにしましょう。観音様が祀られているお堂には「納札箱」があり、ここに巡礼用の納札を納める人も居ます。ちなみに御本尊は常時お目にかかれる場合もありますが、「秘仏」扱いになっている場合は年に一回決められた日にしか開扉されなかったり、30年に一度とか50年に一度しか開扉されなかったり、もしくは絶対秘仏で開扉が無いという所もあります。また、西国巡礼1300周年だとか、そういった記念の年に各お寺が特別に開帳することもあります。

 お賽銭を入れて、手を合わせます。先に手を合わせている方がおられたら、その方のお祈りが終わるまで待ちましょう。自分の番が来たら心の中でお願いごとを唱えながら穏やかな気持ちで祈ってください。ちゃんと礼拝するとなると、般若心経や御真言などを唱えることになりますが、ここも自由です。私の場合は手を合わせながらここまで無事にお参りできたことの感謝を述べ、新型コロナの早期終息や、家族の健康、巡礼の旅が無事に進みますように、等をお願いしました。

 お参りが終わったら、納経所で御朱印を頂きます。基本的にはご本尊へお参りしてから御朱印を頂くことになりますが、混雑対策のため、先に御朱印帳を渡しておいて、参拝中に御朱印を準備していただける箇所もありますので各お寺の指示に従ってください。

 御朱印とは納経印ともいい、読んで字の通りご本尊を拝んでお経を納めた証として頂くものです。御朱印には「奉拝」の文字と御本尊を表す文字、それに参拝の日付を記入してもらい、ご本尊を表す宝印を捺してもらいます。西国三十三所の納経料は、納経帳へ頂く場合は一律300円を納めることとなっています。

 一通りの参拝が終わったら境内を散策しましょう。INGRESS的には、各種ポータルを拾いながらお寺の歴史や特別なオブジェなどに触れ、理解と知識を深めるもよし、建物や景色を愛でるもよし。あくまでお寺や他の参拝者の迷惑にならない範囲で楽しんでください。

 参拝が終わって寺を後にする際、最後に山門で一礼するのも忘れないようにしましょう。大切なのは形式ばった作法ではなく、お寺と仏様への敬意だと私は思ってます。

 巡礼の基本的な流れをまとめると、以下のようになります。

①山門で一礼して、境内へ入る
②手水で手と口を清める
③ロウソク、線香を供えお賽銭を入れてお参りする
④納経所で御朱印をいただく
⑤境内を散策する
⑥山門で一礼して、次の寺へ向かう

次項からは、具体的に各札所のディテールについて説明していきます。

■各札所の紹介(一番~十番)


 ここからは、実際の札所を私なりの視点で紹介し、おすすめの交通アクセスや巡礼時の想い出やコメントなどを書き添えて紹介していこうと思います。私の巡礼は2020年末~2021年3月下旬くらいで完了しましたが、2022年4月現在で確認できる最新情報をなるべく載せるようにしています。

〇一番 那智山 青岸渡寺

札所本尊:如意輪観音
参拝料:無料(三重塔のみ有料)
交通アクセス:◎車(那智の滝周辺に有料駐車場あり) 
       △JR紀勢線 紀伊勝浦駅よりバス30分
周辺ポータル数:約30(那智熊野大社、那智の滝含む)

那智の滝が美しい

一番札所は紀伊半島南部、那智の滝に近いところにあります。元々西国巡礼をする気など全くなかったのですが、2020年の年末に勝浦に泊まる機会があり、足を伸ばして那智の滝を見に来たところ、ここが西国巡礼の1番札所であることを初めて知りました。牛にひかれて善光寺参りとはよく言ったもので、折角だから始めてみるかと思い立ち、その場で御朱印帳を購入して巡礼の旅を始めることにしたのでした。青岸渡寺境内では1番札所の納経料込の専用御朱印帳があって、これを購入すると既に1番札所の記入がされており、あとは納経所で日付などを記入してもらえます。青岸渡寺の周辺には那智の滝や熊野那智大社があり、熊野信仰の聖地が多く、あわせて周ってみるのもお勧めです。

〇二番 紀三井山 金剛宝寺(通称:紀三井寺)

札所本尊:十一面観音
参拝料:徒歩無料、ケーブル使用の場合400円+ケーブル片道200円
交通アクセス:◎JR紀勢線 紀三井寺駅より徒歩10分 
       〇車(山門付近、山上に有料駐車場有り)
周辺ポータル数:約15

階段全力ダッシュ、最速記録はなんと21.9秒

紀三井寺の通称で知られるお寺です。和歌山駅からも近く、大阪エリアからも比較的容易に行くことが出来ます。境内入り口から200段ほどの急な階段があり、横の看板に上りの最速記録が掲示されています。新年にはここを駆け上がる催事も行われます。2022年4月に山上を結ぶケーブルカーが完成し、参拝料400円とは別に片道200円で利用できるようになりましたが、脚に自信のある方は是非最速記録目指して駆け上がってみてください。

〇三番 風猛山 粉河寺

札所本尊:千手観音
参拝料:無料(本堂内陣拝観は400円)
交通アクセス:◎車(周辺に有料駐車場有り)
       〇JR和歌山線 粉河駅より徒歩10分 
周辺ポータル数:約15(駅から寺への参道に約30)

お堂が多く、見どころが沢山

紀三井寺参拝後にそのまま立ち寄りやすい位置関係です。車なら下道でも余裕ですし、JRなら紀三井寺から和歌山へ戻って、和歌山線で粉河駅へ向かいましょう。和歌山線は日中1時間1本なので時刻には注意してください。駅前から山門までの道にポータルがほぼ等間隔に存在するので、駅前周辺に車を停めて歩いていくのも良いでしょう。境内にはいろいろなお堂が立ち並んでいます。本堂前には庭園もあります。本尊である千手観音像は絶対秘仏とされており、他のお寺が特別開帳の折にも開帳されたことはなく、お寺の関係者も恐らく見た人は居ないと思われます。秘仏の場合、「お前立ち」と呼ばれる代わりの仏像を開扉安置しているお寺もありますが、粉河寺においてはお前立ちも秘仏とされています。ちなみにお前立ちのお前立ちみたいな二重影武者システムはありません。  

〇四番 槇尾山 施福寺

札所本尊:千手観音
参拝料:500円(2022年4月1日より別途入山料500円)
交通アクセス:◎車(参道入口に駐車場あり)
       △南海泉大津駅からバス乗継 
周辺ポータル数:約30

本堂へ向かう道 本格的な登山装備は要らないが体力だけが頼りだ

序盤のヤマとも言ってよい巡礼です。車でもバスでも到達できるのは中腹の参道入口までで、そこから山道を30分程徒歩で登って本堂へ行くことになります。頑張って登っただけあって、達成感はひとしおです。私が参拝したときは本尊公開中で、拝観料を払ったところ「是非写真も御自由にどうぞ」と言われましたので有難い仏像をたくさん写真に収めました。山上には売店もゴミ箱もありませんので、買い物は参道入口で済ませ、出たゴミは持って帰りましょう。また登山後の一服はそりゃあ美味いとは思いますが、ロウソクと同じく火事の危険があることや他の参拝者もいますので、タバコは決められた喫煙所でのみ吸うようにしましょう。バスで現地へ行く場合は下山の時間を考慮して帰りのバスを決めておいた方が良いです。

〇五番 紫雲山 葛井寺(通称:藤井寺)

札所本尊:十一面千手観音
参拝料:無料
交通アクセス:◎近鉄南大阪線 藤井寺駅より徒歩5分 
周辺ポータル数:約5

立ち寄りやすいのか 子連れなども目立つ

四番施福寺とは打って変わって、街中にあるお寺です。近鉄南大阪線の藤井寺駅は毎時5~6本の列車が利用できますので至便です。駅から5分ほど歩くと、住宅街の中に急にお寺が現れます。比較的街中にあり、駅からのアクセスも良いため参拝者が絶えることなく訪れています。御本尊も毎月18日に観音様の日として開帳されますので、その日を狙って参拝するのも良いでしょう。駅近くにあった藤井寺球場は学園とマンションに変わりましたが、球場があったことの名残として近鉄バファローズ本拠地のオブジェがポータルになっていますので、興味のある方は立ち寄ってみて下さい。

〇六番 壺阪山 南法華寺(通称:壺阪寺)

札所本尊:十一面千手観音
入山料:600円
交通アクセス:◎車(境内に有料駐車場有り)
       〇近鉄吉野線 壺阪山駅よりバスで10分 
周辺ポータル数:約15

境内全景 とにかく絵になる

境内が広く、見るものの多いお寺です。本尊の十一面千手観音菩薩は眼病封じの仏様として知られ、目の病気で困っている人がよく参拝されます。また、インドのハンセン病根絶へ多大な貢献をしておられるようで、インドから寄贈された仏像なども多く安置されています。お釈迦様が貴族の身分を捨て、悟りを開いて亡くなるまでの解説絵なども展示されています。桜や雪の季節に参拝すると美しい景色を見ることが出来ます。また、運が良いとネコが境内の移動に付き合ってくれることがあります。

〇七番 東光山 龍蓋寺(通称:岡寺)

札所本尊:如意輪観音
入山料:400円
交通アクセス:◎近鉄橿原神宮前駅もしくは飛鳥駅からバス
       △岡寺駅からは遠い
周辺ポータル数:約10

境内全景 伝説の池は画面中央奥

通称の「岡寺」の方がよく知られている名刹です。その昔、飛鳥の地を荒らし回っていた悪い龍を義淵僧正が退治し、この寺の池に封じ込めて蓋をしたことから龍蓋寺と呼ばれるようになり、転じて厄除けの信仰が篤いとされます。近鉄南大阪線に岡寺という駅がありますが実際には近くなく、実際に駅から岡寺へ向かおうとすると3km以上歩くことになります。南法華寺からの戻りで壺阪山駅から飛鳥駅へ移動し、周遊バスか橿原神宮前駅行きのバスに乗るとアクセス良好です。付近には石舞台古墳やキトラ古墳、高松塚古墳など歴史的に価値の高い箇所が多く点在していますので、併せて観光すると良いでしょう。

〇八番 豊山 長谷寺
 番外 豊山 発起院(徳道上人廟)

札所本尊:十一面観音
入山料:500円
交通アクセス:◎近鉄大阪線 長谷寺駅から徒歩15分
       ○車
周辺ポータル数:約30

本堂からの眺めは絶景

真言宗豊山派の総本山であり、山の中腹にある本堂は国宝指定されています。山門から続く登り廊下は美しく、本堂からの眺めは絶景です。長谷寺駅から国道と川を渡ると参道に入りますが、途中に徳道上人を祀っている発起院があります。こちらは番外となっていますが、西国三十三所の歴史的に重要な箇所となりますので併せて巡礼するようにしましょう。参道のお店で買える焼きたての草餅は素朴で優しい味がします。参拝の帰りに舌鼓を打つのもお薦めです。

〇九番 興福寺 南円堂


札所本尊:不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)
拝観料:無料
交通アクセス:◎近鉄奈良線 近鉄奈良駅から徒歩5分
       ○JR奈良駅から約1km もしくはバスで県庁前下車すぐ
周辺ポータル数:約5〜行動範囲による

知らず知らずのうちに通っている場合もある

お寺とポータルの宝庫、奈良にある札所です。興福寺自体は特に柵で囲われているわけでもなく24時間自由に無料で入れますが、納経受付時間にだけ気をつけましょう。周辺ポータルは約5と書きましたがこれはあくまで南円堂周りに限った数字で、近鉄奈良駅から歩いて向かうだけでも軽く30は稼げます。東大寺や春日大社まで足を伸ばせば100や200は余裕です。シカも同じくらい数がいます。彼らは神の使いとされているのをいいことに、「ワレ何か食いもんもっとらんのけ」とばかりに鼻先で小突いてきたり衣服の端を噛んできたりします。モバイルバッテリーなどを繋いでINGRESSをやっている場合にはケーブルが狙われやすいので気をつけましょう。

〇十番 明星山 三室戸寺

札所本尊:千手観音
拝観料:500円(ツツジ、アジサイの季節は800〜1000円)
交通アクセス:◎京阪宇治線 三室戸駅から徒歩15分
       ○車(有料駐車場有り)
周辺ポータル数:約15

本堂の佇まいが荘厳

アジサイで有名なお寺です。見頃になると見物客が殺到します。アジサイ以外にもツツジやシャクナゲが綺麗な時期もあります。花の見頃の時期だけ入山料がアップしますし、人が多くなることで落ち着いて境内の散策なども難しくなりますので、オフシーズンの参拝が狙い目です。 時間に余裕があれば、宇治市内へ戻って平等院や源氏物語ミュージアムなども一緒に回るとひと通り宇治エリアを観光できます。


■続きます


と、いうわけでちょうど3分の1ほどご紹介しましたので一旦ここで区切って、続きは追々別記事にてご紹介しようと思います。1300年続く終活の旅、興味が湧きましたら是非足を運んでみて下さい。

ー続くー

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