生きてこそ、生きてこそ(神戸編)
THEイナズマ戦隊
生きてこそ、皆様に逢いに行きますツアー
神戸公演@太陽と虎
前日、久しぶりに「楽しみすぎて眠れない」という状態になった。小学生か。と思ったが、よく考えたら神経が変な昂ぶり方して眠れなくなるのはそんなに珍しいことでもなかった。睡眠下手くそマン。
ライブは一言で言うなれば「躍動」だった。4人が楽しそうで本当によかった。血管を浮かせ、汗を流し、「生きている!」という感じがした。
ひさしぶりにライブで聴いたジタバタダンス良かったなー!汗と涙とロッケンロールなんて不意打ちすぎて驚いた。久しぶりのツアー(神戸は2年半ぶりになるとか)だから意図的に懐かしい曲を入れているらしい。先月の京都公演からずっと「この曲やるんだ!」といちいちセトリに驚かされている。
シャララⅡを聴きながら「生きててくれてありがとうはこっちの台詞だ……」となったし、大切な人幸せであれを聴きながら「年を重ねた貴方を見せてはこっちの台詞だ……」となった。THEイナズマ戦隊の存在が無くなってはわたしの存在も危うくなるのだ。
我々客は声が出せないわけだが、どうにかこちらの熱気をステージにお届けしたく、頑張って腕を振ったり手を叩いたりした。お城の地下で発電する奴隷時代に覚えた「できるだけでっけ〜音のなる手拍子」を駆使して頑張っているが、お伝えできただろうか。ちなみに奴隷時代に覚えたことは「でっけ〜音のなる手拍子」と「100円のカップ麺より200円のカップ麺の方が美味しい」だけだ。精神的に向上心のない者をばかというなら、わたしほどの馬鹿者もなかなかいないだろう。
上中丈弥は6歳ぐらいの子供をいじって泣かせていた。
そして第二部では
座席を神引きし、最前どセンター。14年ほどイナ戦を追っているが、過去一番の良席かもしれない。
首の可動域マックスまで見上げなければ上中丈弥を拝めないほどの最前列。しかもセンター。1曲目でめちゃくちゃ泣いた。かっこよすぎるものを見ると、人は泣くのだ。ちなみに1曲目はWABISABIの唄だった。なんならわたしは過去、乱男無頼ダンスでも泣いたことがある。情緒がガバガバだから。
ギターソロも近くで見られて最高にかっこよかった。まさかこんな良席でPlease Please marry meを聴けるなんて僥倖である。背面弾きも見られた。タケオ4回目まで聴けた。(前日の山口公演では失敗したこともあり6回目までやったらしい)
上中丈弥の瞳のハイライトといったら!これを釘付けというのだろう、あの大きなキラキラの目から目が離せない。ちらっと目が合うとドキッとする。お客さんひとりひとりをしっかり見ようとぐるぐる視線を動かしながら歌う彼の姿勢がずっと大好きだ。
神戸のMCはデートの思い出→学生時代の思い出みたいな流れになることが多い気がする。上中丈弥は相変わらず学生時代の出来事の記憶力が凄い。22年前の中田俊哉の彼女の名前と職場とか(堺市の図書館で働いてたまさこちゃん)、まさこちゃんとのエピソードとかスラッスラ出てくる。立板に水。
あぁ、なんか記憶も文章もまとまらないな。擦り傷とかパーダラ・ブギとか各駅停車とかも良かったのにそれを伝える頭がない。月並みだが、夢のようだった。そりゃあ握手会とか打ち上げイベントとかでメンバーと近づいたこともお話ししたこともあるのだけれど、ライブを間近で見るのはまた違う。未だに脳と耳がポワッポワだ。
これは生だ。よく生きるとか生きる力とかそんなことじゃない、ただ死なずにそこに存在しているというだけの生だ。そしてただ死なずにそこに存在していることが何よりも尊いと伝えようとしている。THEイナズマ戦隊は生きている。ファンを生かそうとしている。わたしは自分の人生をあまり気に入っていないが、イナ戦のライブを見た直後だけは、イナ戦に背かず生きていこうといつも思うのだ。
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