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絶妙なバランスで生まれる「粋」

「粋」と「野暮」と「気障」
「粋」と「野暮」は反対語で最も遠いところに位置しているものと思ってしまいますが、実は、隣り合わせ。一歩間違えてしまったら「野暮=ヤボ」、やり過ぎてしまったら「気障=キザ」というもの、その絶妙なバランスのところが「粋=イキ」なんだそうです。


だから「粋」でいるのは難しく、より一層「粋」が素敵!なんでしょうね!!?


この「粋」という価値観は、衣服の華美が規制されていた江戸時代に、表向きは目立たない(でも、近くで見ると手が混んだ)渋い縞や小紋が流行り、裏地に派手な模様を忍ばせたり、茶系統や鼠系統が好まれ渋い色の中にわずかな色調の変化で様々な表情を演出し、微妙な味わいを楽しんだ江戸っ子たちによるものです。「四十八茶百鼠」と言われるほど多彩な色相が生まれたとか…

「四十八茶百鼠」…実際にそれだけの色数があったかどうかは定かではなく、そう言われるほど多かったということ。人気の歌舞伎役者や茶人の名、風月山水など、あらゆるものから名前をつけていたそうです。

「粋」という美学を残してくれたことも江戸っ子たちによる「粋」な計らいだと私は思います♪

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「粋」という文字をモチーフに、着物をイメージしながら
小紋柄と格子柄とを組み合わせてデザインしてみました。
半襟の部分にスッと赤を入れたのは、私なりの「粋」のつもりです。



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