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保育士試験 一発合格体験記【′22年後期・筆記編】
□はしがき
2022年度後期日程(試験日:10/21、22)の保育士試験を受験し、一発合格することができました。
元々幼児教育に携わる仕事をしていて、現場経験がしたくなって一念発起。
とはいえ学生時代の専攻は文学だったため、心理も福祉も栄養も未知の分野です。教職課程すら取っていなかったので、教育原理もゼロスタート。
加えて独学につき、万人に通じるハウツー的な内容とは縁遠いかもしれません。ですが、備忘録も兼ねて残そうと思います。
*今回は筆記試験について。試験日までの学習の流れと、使用した参考書・問題集などの情報が主です。取り止めのない文章ですが、大目に見ていただけたら幸いです。
■使用した参考書・問題集
①参考書
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′22年度版上・下
書店でぱらぱらと見比べてみて、カラーのものは視覚的にうるさく感じられたのでこちらをチョイス。うまく要点がまとまっていて、結果としては選んで正解だったと思います。
問題を解いていくなかで「参考書に載ってなかったぞ……」という場面も多々ありましたが、これを言い出したらキリが無いのが保育士試験。本番で初見の単語が出てくるのなんてザラなので、動じない胆力が大事と学ぶ。
勉強していく中で知ったのが、試験の出題内容については全社協の保育士養成講座のテキストがベースということ。
実際に、卒業と同時に認定資格を取得できる学校などで使用されている教科書らしく、科目ごとに冊子が分かれています。
市販の他社参考書にはそもそも載っていないあるいは欄外に軽く載っているだけの内容も、試験には出題されることがあります。それらを網羅している(らしい)ので、万全を期する人は買ってもいいかも。ただし、携帯には不向き。私はノータッチでした。
②問題集
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市販の問題集はあらかた解いたけど、一つ選ぶとしたらコレ。どの科目も頻出の問題がまとまっていて、この問題集に載っている問題を確実にするだけでひとまず合格ラインには乗ると思います。
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前述の翔泳社の問題集の方が問題数が多く、解説も充実しています。その上、ユーキャンの方は予想模試の問題も結構癖が強いというか、意地悪なものが多いです。おまけに予想模試が2セットあると謳っておきながら、一部内容が被っているのもマイナスポイント。幅を拡げる意味では解いてもいいかも。
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桜子先生の保育士完全問題集
界隈でカルト的人気を誇る桜子先生の問題集。セレクト過去問の解説が充実しています。……が、予想模試の難易度が異常に高い。しかも、ニッチな出題が多過ぎてあまり本番に活かせない気がします。
ただ、巻頭に掲載されている科目ごとの傾向と対策や直近の法改正については、他誌に無い内容で参考になりました。その部分だけ切り取って試験直前に読み直すほど。
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直近4回分の過去問がまるっと収録されているので、本番形式で問題を解く練習に使いました。
+成美堂出版 保育士試験完全予想模試
予想問をもっと解きたくなって本番1週間前に購入。結果、2セットある予想問のうち社会福祉と社会的養護を一回ずつ落とす。知識の総ざらいツアーみたいなノリの出題で、難しいけど良問が多かった印象です。今となっては本番直前になんたるリスキーなことを……と思う一方で、本番が簡単に感じてかえって良かったと思う部分も。
※これだけ写真撮り損ねました。
他にも市販の参考書・問題集はあると思うけど、入門編や一問一答形式のものに関しては、内容を切り出して売ることで利益を嵩増しせんとする出版社の思う壺になりたくなかったので買いませんでした。
■その他、活用したもの
①過去問アプリ
・保育士 過去問
アプリは多分これが一強。間違えた問題に付箋を付けられるなど周辺機能が充実しています。だけど解き直しは結局しなかったので、メインではなくあくまでスキマ時間用といった感じ。アプリが重くなって落ちることもままある。
・保育士暗記カード+過去問 解説付き
こちらは余計な機能がない分落ちる心配はありません。が、良くも悪くもコンパクトな仕上がり。直近の問題に対応するのも遅い印象だったので、私は保育の心理学と保育原理だけ解いて使うのをやめました。
②YouTubeチャンネル
・ほいくんの保育士チャンネル
ながら作業ができるときの聞き流しに使用。ただし、あまり最近の出題傾向が反映されていない気がします。具体的に言うと、社会福祉の100問シリーズの動画で「セツルメント運動」についてやけに重点的に取り上げられているけど、近年は「ソーシャルワーク」関連の出題が多いので、出題傾向の強弱を見誤るリスクがありそう。
思考0でも聞き流すだけで少しは反復になるので、その点では役に立ちました。
・ほいくまさき(解説ブログ)
こちらも聞き流し用。2022年10月を最後に更新が止まっているので今はアテにならないかも。
③個人ブログ
・保育士試験:社会福祉・教育原理等攻略講座
これ、おすすめです。以下ちょっと長くなりますが理由。
福祉系科目は鬼門とされ、出題範囲が広い割に深度のある内容も聞かれることが多く、他教科と比べて圧倒的に学習時間が必要。しかも、教育原理と社会福祉の所謂ニコイチ科目は1教科10問のため、1問のミスが命取りに。
一方で、子ども家庭福祉-社会福祉-社会的養護の3科目間で、出題範囲がそこそこ被っています(例えば、「里親制度」は社会福祉と社会的養護を横断して出題)。
つまり、問題を解きっぱなしにせず、じっくり解説を読んで理由を腹落ちさせる。この分野は来たら必ず打ち返せるぞ、くらいの気持ちになるまでマスターするのが、遠回りのようでいて近道なんですね。
このブログは、1つの問題についてどういう間違いを誘発するのかなど、問題作成者の意図にまで言及されています。一方的に情報を羅列するのではなく、実際に問題を解いている側の目線に立って解説されている点で、参考になりました。
他にも単発で色々と見た気がするけど、ネットでよく検索に引っかかるアフィリエイト系のサイト、大手通信教育の解説ページなどは、市販の参考書に書いてある内容の域を出ず、あまり参考になりませんでした(ネームバリューでタップしたくなるんだけどね)。
④保育原理対策として
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時間があるときに読みました。ただ、公的文書しかりこういうコンセプチュアルな文章って、集中して読まないと言葉が素通りしていきがち。読んで正答率を上げるというよりは、指針の全体像を把握するために役立ったイメージ。
■学習の流れ
・5〜8月
5月の連休明けから参考書をベースに学習を始める。ルーズリーフに青ペンでガリガリスタイル。途中までは3歩進んで2歩下がる感覚でじっくり進めていたけど、だんだん雑になっていく。大体問題集解く頃には「こんなのやったっけ……」の嵐。今にして思えばどうせ忘れるから最初からざっくりで良かったです。
・9月
参考書の上・下を一巡したので、ぼちぼち問題集に手を出し始める。が、何を思ったか最初に桜子先生の予想問を解いてしまい、その難易度に絶望する。社会福祉にいたっては20点とかだった気がします(100点満点中)。
このままじゃやべえ。過去問アプリやYouTubeの解説動画、果ては個人ブログに至るまで、この世にあまねくツールに手を染めてギアチェンジを図りました。
・10月上旬
ようやく保育の心理学・保育原理・子どもの食と栄養・子どもの保健の正答率が8割を超えてくる。あとは鬼門とされる福祉系科目にウエイトを置いてひたすら問題を解きました。
・試験1週間前
ここまで来ると近しい年度の過去問は反射的に正解の選択肢がわかるようになってしまっていたのですが、慣れる意味も込めて本番と同じ時間割で全科目を解きました。
・試験前日
参考書を読みながら、翌日受ける科目の知識の取りこぼしが無いか確認。記憶から抜けていた箇所はマーカーを引いて、当日会場で見直せるように。
・試験当日
蹴散らすつもりで臨む。社会福祉の時間になった途端、試験室の人口密度が跳ね上がってビビる。それだけ、この科目のみ落とす人が多いです。
■感想など
私の場合、春〜夏にかけては平日仕事があり勉強時間は主に平日夜と土日でしたが、9月末日付で仕事を退職したので10月にまとまった時間が取れたのも大きかったです。
だから、半年で受かった!なんて鼻高々に言える訳ないし、その実受験する直前まで不安でいっぱいでした。合格したら翌年からすぐ先生として働きたいと思っていたので尚更。
私が受験した′22年度後期の回は、保育の心理学が難化していて、1科目めからだらだらと汗をかいたのを覚えています。
結果だけみれば一発合格と聞こえは良いですが、仕事と並行してやっていた時期は専念しづらく、退職後も常に焦りと隣り合わせで勉強する日々でした。
合格した科目は、受験した回から数えて3年は保持されます。無理に一発合格を目指さないで、気負わず受験する方がストレスは少ないと思います。
それでも「一発合格を目指すぞ!」という方にとって、小指の爪の先程度でも構いません、このnoteが役に立ったら嬉しいです。
⇨実技編につづく……
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