遺書

 私は、言葉や文字を使って今まで自分の気持ちを伝えてきたし訴えてきたつもりだった。できるだけいい子に周りに振る舞ったと思う。周りが好む理想を演じてきた。だけど、それで私は私自身が見つからなくなって失ってしましまいました。

 今年の私は、去年よりもきっと成長しているなと実感する。自分を傷つけることも責めるのもマイナスになるのも全て偽った人格だとしても。私は、私なりのやり方で普通に過ごす事ができてたはず。

本当はもっと、生きたい。もっともっとこれからの人生を楽しんで生きていたかった。好きな人を見つけて家族を築くって幸せになりたかった。

沢山褒められたかった。

撫でられたかった。

思い切り甘えてみたかった。

辛くなったら辛いと叫べる自分が欲しかった。

お母さん。

 あの時「産まなきゃよかった」って言ってくれた時。私は自分が見えなくなって、ずっと自分を壊してきたよ。ごめんね、こんな子になってしまった事を許して下さい。来世、またお母さんの元で産まれたらもっと上手く生きれるように。「産んでよかった」って今度は言ってもらえるように頑張って生きるね。

お父さん。

 血も繋がってない私を将来沢山選べる人生をくれたのに。選んだ道を間違えてごめんなさい。叱ってくれた事。教えてくれた事全部覚えてちゃんと今の生活にも活かせてるよ。ごめんなさい。最後までわがままで子供で親不孝な娘です。お母さんと出会ってくれてありがと。

弟達よ。

 私の中でのあなた達は、小さい時のままの記憶が止まったままいつのまにか成長して、私よりも身長は高くなっていて声も知らない間に変わったりして、これからどんなお嫁さんを連れてくるのかを見てみたかった。私のわがままにいつも付き合ってくれてありがと。貴方達は私の永遠の自慢の弟だよ。大好き

妹よ。

 私達は、姉妹でありライバルでもあるが私はいつでも貴女を可愛い妹だと思ってるよ。唯一私に「生きて欲しい。私が私を傷つけるたびに自分も辛くなる」そう言ってくれたのを永遠に忘れない。私は、貴女が居てくれたから頑張れたよ。ここまで頑張れたよ。一緒にごはん食べたり、服見たり、恋愛の話を沢山したかったよ。来世はもっと仲良くしょね。大好きだよ。

 甘ったれた人生だと言われるかもしれない。でも、私は生き方を知らないから、器用に自分を自分で生きる事ができないんです。悩みが生まれるたびに吐き気とめまいと笑いが込み上げて自分が自分で居られなくなるのが嫌で見たくないし見せたくない。こんな私を許してください。

ただただ私は明日も

  生きてくれてありがとと褒めてもらいたかった。


              ロゼより



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