「古いものはいい」、なんてシンプルな話ではなくて
昔から、古いものに心惹かれる傾向があった。時間の試練を経て、なおその価値が世の中に認められ、働く人にとっても使う人にとっても誇りを感じられるようなもの。たとえ有名でなくても、大切にバトンが受け継がれてきたもの。
そしてそれらを私たちの世代で消費し尽くしてしまうのではなく、根底にある価値観ごと伝えていきたい。いつの頃からか、そう考えるようになっていた。
Webメディア「OTEMOTO」で私が担当している記事は、まさにそんな私の思いを体現している場でもある。
職人さんや伝統技術を残していこうとしている方を中心に取材することが多いので、どうしても「古いものをどう残していくべきか」という視点から記事を書くことも多い。
一方で、私は「古いものには価値がある」という単純な話でもない、と思っている。
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