今週読んだ海外記事と雑感（2020.12.12）

今週もピックした海外ニュースをまとめておきます。いつも通り、後半の有料部分ではニュースへの雑感を書いています。

IKEAが「カタログ配布」70年の歴史に幕

IKEAが70年近く続けてきたカタログ配布を終了すると発表。直近の決算でも売上の45%はオンラインとなり、コストをかけて紙のカタログを配布する必要性はないと判断したようです。ちなみにピーク時から約半分になったとはいえ、全米で年間に配布されているカタログ数が→https://t.co/fCjXANGo8P

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 11, 2020

→いまだに100億部以上あることに驚き(信じられなさすぎて何度も桁を数えた)。国土が広い分、店舗に行かずとも購入できる仕組みへのニーズが日本よりはるかに大きいのだなと思わされます。現代的なブランドも逆にいま通販用カタログやルックブックを作る流れが起きているようで「紙」の強さを感じます

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 11, 2020

InstagramがReelsにショッピング機能を搭載

InstagramがReelsにショッピング機能を搭載。すでにその機能を使って投稿されたReelsを見てみましたが、投稿の右下にそのReelsに登場する商品の一覧を見られるかたちになっています。ただ、IGTVに比べるとReelsで購入意欲が高まるイメージがあまり湧かないような🤔https://t.co/C6icS4rj34

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 11, 2020

画面はこんな感じ。song of styleのこのReelsはコマ送りみたいな感じでコーディネートが変わっていくので、ざっとブランドの雰囲気やアイテムを知りたい人には便利かも。
ちなみにこの機能のローンチ前日に独禁法の申し立てを受けてるのに、翌日に強行ローンチするの強すぎる😂 pic.twitter.com/yuFEJob5Rh

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 11, 2020

個人的にはMACが提供している謎のフィルターの方が気になる。バーチャルメイクと捉えるとやや精度が低い(ギャグみたいな顔になるw)けど、この精度が上がっていけばバーチャルに試した上でそのままIGを通してECで購入する流れが生まれそう🤔 pic.twitter.com/AS0gTaXGk8

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 11, 2020

Amazonが米高級セレクトショップとの提携でラグジュアリー分野を強化

今年9月に“Luxury Stores”をローンチし、ラグジュアリーECに進出しはじめたAmazon。ローンチ時は「Oscar de la Renta」のみでしたが、今月高級セレクトショップの「The Conservatory」が“Luxury Stores”に出店すると発表。
FarfetchやYNAPとがっぷりよつになっていきそう。https://t.co/bfbnYfcfav

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 9, 2020

またラグジュアリーディビジョンのブランドチーフやファッションディビジョンのヘッドチーフに元Vougueのベテラン編集者を起用するなどかなり力を入れている様子。
ラグジュアリーも実は型番やカラーさえ決まっていればEC購入の利便性が高い分野なので、意外とAmazonの得意領域になりえるかも。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 9, 2020

Ultaの成長を支える、店舗体験向上のためのテクノロジー

Ultaの第三四半期売上は8.9%の減少となったものの、オンライン売上はほぼ2倍となる90%増に。コスメはファッション以上に購入前の「試す」ステップが必要不可欠ですが、Ultaはオンラインでも店内でもARとAIを駆使して直接のタッチアップなしで試す仕組みを作ったことで→https://t.co/joK72kyGaD

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 7, 2020

コロナ禍におけるコスメ売場の新たなスタンダードを作ろうとしています。またUltaはコスメの販売だけではなくヘアセットや眉毛サロンも店内に併設していることがありますが、その予約方法も刷新し、本当の意味でリアルとデジタルを融合させる企業へと変貌をとげようとしているようです。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 7, 2020

「テクノロジー」にばかり目が行きがち、だけれども。

海外メディアをチェックする際はテクノロジー関連の新たな動きや事例に関する記事を読むことが多いので、必然的にピックアップの際もテクノロジー寄りの記事が多くなりがちです。10年単位で見るとスタンダードになっていきそうな技術や取り組みも多いものの、現時点での店舗や小売ビジネスに目を向けてみると、目先のトレンドに踊らされずまずは本質的な価値を高めるべきでは、と感じることも多々あります。