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求められるものに、流されすぎないこと。

何かをはじめたときというのは、最初は全く反応を得られないものです。

でも自分で発信を重ねたり知ってくれた方の口コミによって、少しずつファンができるタイミングが訪れます。

作り上げたものにいいねと言ってもらえたり、購入してもらえたり、シェアしてもらえたり。

人からリアクションをもらえるというのはとても嬉しいものですし、多くの場合それがモチベーションにつながっているので、大切にすべきことだと思います。

ただ、そのモチベーションがあまりに"お客様"に向きすぎると危ない。

視点がお客様に向きすぎると、ウケるものを作り出すことばかりに注力してしまうからです。

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カメラアプリの台頭によって女の子の自撮り写真がすべて似たり寄ったりになってしまった、ということが話題にのぼることがあります。

またInstagramも一般に普及しすぎた結果、ウケる投稿がある程度フォーマット化されてしまい似た投稿ばかりが溢れているという声もあります。

これは世の中で「カワイイ」とされている容姿や「素敵」と言われる写真が画一化し、ひとつのかたちに収束してしまったことにより起きている現象だと思われます。

ある程度ウケるものの空気が醸成されている中でウケるものを作り出すのは、実は難しいことではない。

でも前述のカメラアプリを使っても美人として話題になることがないように、Instagramでウケる雰囲気の写真をあげてもフォロワーが増えないように、"ウケ"を狙いすぎると差別化が難しくなってしまいます。

人が求めるものに合わせて供給するのは重要なことですが、すでに顕在化していて誰でもがわかるようになってしまったタイミングで同じことをしても、それは負け戦でしかないと思うんです。

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人が社会的な存在であるかぎり、人からの評価は絶えずついてまわるもの。

100個作ったら100個すべて「いいね!」と言われたいし、お客様が喜ぶものを提供したくなるのは自然なことだと思います。

でもGoogleの20%ルールのように、2割くらいは人のためではなく自分のためのものを作った方がいい。

流行はのるのも楽しいけど、つくるのはもっと楽しいから。

世の中の評価というふわっとしたものに流されず、「私はこれがいいと思う」と感じることこそがその人らしさであり、そのブランドらしさなんだと思います。

それを軸に据えた上で、世の中のトレンドを自在につけてみたり外してみたりできる、そんなブランドは強いなあと感じるここ最近。

ということで、私はこれからもめげずにプロ野球における内野守備の素晴らしさを主張してまいりたいと思います。うふふ。

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