私がなつく相手は、みんな

よく「意外」と言われるけれど、私は人と仲良くなるまでに時間がかかるタイプだ。

でもときどき初対面でもなついてしまうときがあって、その共通点は何なのかをここ最近ずっと考えていた。

そうやって気づいたのは、みんな過不足なく『自分』を語れる人だということだ。

私はとにかく喧嘩に類するコミュニケーションが嫌いなのだけど、その大半は自分をよく見せようとか、特別な存在だと知らしめたいという意識からきているのだと思う。

そしてそれは、理想の自分と現実の自分が乖離してしまっているときに起きやすい。

『マウンティング』という言葉が一般的に広がってだいぶ経つけれど、相手より上に立たなければという意識は、その場に常に上下関係を作り出し、安心・安全の場には程遠い。

ふと振り返ってみると、最近プライベートで付き合っている人たちはみんなこうした自分を大きく見せる意識がない人ばかり。

だからこそ何も考えず素直にじゃれつきにいけるし、自分を『演じる』必要がないという安心感がある。

それはつまり、演じるために借り物の言葉を使うのではなく、世の中でいいと言われていることに乗っかるのでもなく、自分の内側から声を出す、ということのなのだと思う。

まず、自分というものが先にある。
そんな人が、私は好きだ。