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「センスのいいセレクト」のジレンマ

気に入って読んでいた雑誌が休刊したり月刊誌から季刊誌になったりするのはいち読者として寂しいものだ。しかしセンスのよさとビジネス的成功は必ずしもイコールではないところにその面白さと難しさがある。

「いいものを作りさえすればいつか評価してもらえる」は半分は事実で半分は嘘だ。評価してもらえるまで続けられなければ、「いいもの」を作っても発見されることなく情報の海の中で藻屑となって消えていくだけだ。

これは雑誌だけではなく、小売にも同じことが言える。

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1,983字

余談的小売文化論

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「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手…

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