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自分語りは「知り合い」になってから

先日ALLYOURSの木村さんとのトークイベントでは、話しながら自分自身の思考が整理された部分も多かった。そのひとつが「ものづくりの裏側の見せ方」である。

ブランドが発信する際、ものづくりの裏側は素晴らしい資産になる。工場見学はもちろん、作り手へのインタビューや工程の解説は、小売関係者のみならずいち消費者としても心躍るコンテンツだ。

一方で、裏側やこだわりを伝えるだけでは顧客の目にとまらず、せっかくいいコンテンツを作っても顧客に届いていないケースもある。アドバイスをする側は「もっと裏側を見せたほうがいい!」と勧める。しかし裏側のコンテンツを作っても顧客に届かない。このギャップはどこから生じるのか。

このテーマについて、私はトークイベント中にこんな発言をした。

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余談的小売文化論

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「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手…

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