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接客とコミュニケーション格差について

テクノロジーによって、店舗での「接客」の機会はどんどん減っている。チェーン店やスーパー、コンビニでは一言も発することなく買い物が完了できてしまうのはもちろん、化粧品やファッションも事前にSNSでほしいものをチェックしてから来店する人が増えた。試着やタッチアップを顧客がオンラインで予約して試せるようになれば、これらの領域も人による接客を一切介さずに買い物ができる日もそう遠くないだろう。

これまで買い物において「便利」とは、「コミュニケーションを減らす」ことだった。セルフレジやオンラインで完結するD2Cブランドなど、「店員」とのコミュニケーションを極力減らすことでコストも買い物のハードルも下げ、間口を広げてきた。

一方で、人が買い物に求めるのはほしいものを早く・安く手に入れる利便性のみなのだろうか?という疑問が湧く。

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思索綴

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