今週読んだ海外記事と雑感（2020.12.5）

今週もピックした海外ニュースをまとめておきます。いつも通り、後半の有料部分ではニュースへの雑感を書いています。

なぜブランドがこぞってSnapchatに投資するのか

Snapchat傘下のBitmojiがブランドとの提携を増やし躍進中。Instagramに比べると話題になることの少ないSnapchatですが、USのDAUは1億でInstagramの1億2千万とそこまで大きく差がないのは以外。また全米のティーンエイジャーの75%にリーチしており→https://t.co/ulTeV0739O

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 4, 2020

→その多くは毎日40分間Snapchatにアクセスしているという数字も興味深いところ。SnapchatもBitmojiも「バーチャルな変身願望」を叶えてくれるツールであることと、ストーリーズの投稿がインスタよりも作り込まれていてテレビ感覚で見られるのも人気の秘訣なのだろうか🤔

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 4, 2020

Facebookによる顧客対応管理ツール「Kustomer」の買収が意味すること

FacebookがSNSからの問い合わせを含む問い合わせ管理ツール「Kustomer」の買収を発表。双方ともに取引の詳細は語っていませんが、SNS(特にInstagram)が購買の場所となるにつれて顧客の問い合わせもSNS上で発生するようになってきたことから、カスタマーサービスの→https://t.co/t083v2OPqZ

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 3, 2020

拡充を狙った動きなのではないかと見られています。特にInstagramのCheckOut機能が広がれば消費者にとって「Instagramで買った」という認識になっていくので、問い合わせもDMで発生しやすくなることを考えるとDM管理の利便性向上は喫緊の課題とも言えそうです。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 3, 2020

Barneysが来年頭にも店舗を再オープンへ

バーニーズが来年頭にも復活へ。二店舗を再オープン予定で、そのうちのひとつはNYのSaks Fifth Avenue内にテナントとして入居予定とのこと。これはバーニーズを傘下に収めたAuthentic Brandsが、Saksの親会社Hudson's Bayとライセンス契約を結んだため→https://t.co/VccLyz2Z6E

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 3, 2020

→であり、ECも含めた実質的な運営はHudson's Bayが行い、バーニーズを「百貨店」というより「ブランド」として育てなおす意向なのかなあと。いわゆる「セレオリ」的なPBも作っているので、日本でいうビームスやシップスのような立ち位置に向かっていくのかもしれません。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 3, 2020

BODY SHOPがUberと提携し、注文から90分以内のデリバリーサービスを提供へ

BODY SHOPがUberと組んでスキンケア商品を90分以内に届けるサービスを開始。食べ物と違ってスキンケア商品をそんなに「すぐほしい！」と思うことってあるかなと思いつつ、普段使いしているものほど「買い忘れた！」は起きがちなので→https://t.co/3o8vXmbc5P

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 2, 2020

開店時間の10時〜20時の注文であればその日中に届くとかであれば意外とリピーターほど使いそうな気も。あと意外と「あ、今日あの人の誕生日だった！けど買いに行く時間はない！」的な使われ方もありえる？
ちなみにこれは食品じゃないから宅配ロッカーに入れておいてくれたりするのだろうか…笑

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 2, 2020

SEPHORAがKohl’s内の店舗を200箇所増やしていく計画を発表

SEPHORAが全米最大級の百貨店チェーンKohl’sと提携し、2021年秋までに200店舗を展開すると発表。最終的には850店舗まで増やす計画とのこと。kohl’sの店舗のほとんどに入る計算になります。https://t.co/DvmYtg3Cwl

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 2, 2020

百貨店とECの協業はちょうど先月TargetとUltaの提携も発表されたばかりで、コロナ禍でも積極的に店舗を増やしにいくところにコスメ業界の強さを感じます。
しかし日本でいうとコスメキッチンとかもそうですが、セレクトショップが百貨店に入る場合の利益率ってどうなってるんだろう。。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 2, 2020

FacebookのAIによる違反広告認定が、スモールビジネスを脅かす

コロナ禍でECに注力し始めたお店も増えましたが、ECへの集客ツールとしてFacebookを活用ているブランドが急に「規約違反」という理由で広告をbanされ売上が急落する事例が相次いでいるとのこと。一番批判されているのは→https://t.co/jki7HYt8G7

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 1, 2020

→AIによる機械的な判断の基準が不明瞭であるために、次回以降banされないための対策のとりようがなく運ゲーになってしまっていること。また異議申し立てによって配信停止が撤回されることもあるもののかなり時間がかかり、特にこのホリデーシーズンはブランドにとっては死活問題でもあります。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 1, 2020

Facebookの中の人とつながりがあれば即日停止が解かれるけれど、つながりのない小規模事業者は二週間経っても返信がもらえず売上が下がり続けたまま…という不公平にも非難の声が集まっているようです。
これはインスタでも同じリスクがあり、広告依存の恐ろしさを改めて感じます。。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 1, 2020

ブラックフライデーのオンライン売上は増加したものの、消費全体としてはマイナスに

ブラックフライデーのオンライン売上は昨年から22%増の8億ドルとなったものの、リアル店舗での売上が52%下落しているため全体としてはマイナスになっているとAdobeが発表。サイバーマンデーの伸びはさらに大きくなるだろうと予測されていますが→https://t.co/ZL4ErvRIZq

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 1, 2020

→全体を通してみると、経済不安からくる買い控えや企業のECのUXの悪さなど複合要因によってやはり昨年対比では売上は減少しそうです。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) December 1, 2020

店舗売上の大幅減少をEC売上の増加で相殺したラルフローレンのデジタル戦略

ラルフ・ローレンは今夏からSnapchatと組んでブランド体験のデジタル化を促進していますが、3ヶ月間で自社ECの新規顧客が100万人増え、28%下がった実店舗売上を10%上昇したEC売上によって相殺するなどブランド体験のニューノーマルを作りだすことが売上にもつながることを→https://t.co/mVvmiTr0kd

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) November 30, 2020

→証明しているように感じます。
ラルフローレンの世界中の店舗をバーチャルでみて、そこにある商品の詳細が見られるバーチャル店舗の取り組みも面白いし、ホリデーシーズンにあわせてWhatupを使ったギフトコンシェルジュにも早々に着手しているのがすごい。https://t.co/wVjt57Xtey

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) November 30, 2020

TOPSHOPを運営するArcadiaグループが破産

ふお、TOPSHOPを運営するArcadiaグループが破産へ…！支援先としてはEC専業のファストファッションブランドBoohooが候補にあがっているようです。TOPSHOPの店舗網と物流網には価値があるので、Boohooがリアル展開をする足掛かりとして最適、という判断でしょうか。https://t.co/omhoqc0wyb

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) November 30, 2020

ECで「本店の体験」を作る時代の到来

先週ピックした記事でもバーチャル店舗の話がでてきましたが、今後自社ECをいかに実店舗でいうところの「本店の体験ができる場所」にしていけるかが重要になっていくことを改めて感じます。