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働く場所と暮らす場所の不可分性

私には、一度住んでみたい場所が国内外にたくさんある。数日、数週間の「旅」ではなくて、少なくとも数ヶ月、できれば数年単位で「住む」をしてみたい場所。旅でも、できれば同じエリアに3泊はして暮らすように旅をしたいタイプなので、場所や空間に対して一過性の高まりを感じるよりも、じわじわとその場所の空気感に自分自身が馴染んでいくことに喜びを感じるタイプなのだと思う。

数年ごとに住む地域を変えるなんてほんの少し前までは夢の話でしかなかったけれど、リモートワークが当たり前になったことで、一気に現実的になった。にもかかわらず、私はあいかわらず東京に暮らしつづけている。一番ハードルが低いはずの地元へのUターンですらも、いざとなると躊躇してしまう。海外移住となると、さらに遠い夢に思えてくる。

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思索綴

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