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「作って売る」の民主化がもらたしたこと

ECの出現は、「売る」の民主化をもたらした。
昔はお店を立ち上げるには多額の資金に加え、よい立地を探したり内装を整えたり人を採用するなど手間ひまがかかっていた。
しかし現在は売るモノさえあれば、1日もかからずに販売場所を確保することができる。

さらにハンドメイドブームとD2Cの躍進によって、「作る」も民主化され始めている。
仕入れもオンラインで完結できるようになり、芸能人でなくとも自分のブランドを立ち上げられる時代になった。

つまり、自分の欲しいものを作り、同じように欲しいと思っている人に向けて販売することが誰にでもできるようになった。
本業のかたわらでお店を運営することも可能になり、生活のためではなく自己実現のためにモノを作って売ることができるようになったのは、テクノロジーの進化あってこそだ。

一方で、「作って売る」が民主化されたことによって新たな問題も起きている。

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