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失恋カラオケの選曲リスト

まだ大学生だったころ、よく「失恋カラオケ」をやっていた。

誰かが失恋したときにみんなで集まって、失恋ソング縛りで歌いまくるというだけのことなのだけど、みんなで泣きまくるとすっきりする。
そうやって支えあいながら、若い私たちは何度だって立ち上がってきた。

失恋カラオケが面白いのは、選曲にその人の恋愛観が色濃く反映されることだ。

普段はあまり歌詞を見ない人も、失恋ソングだけはちゃんと歌詞に共感する。
どんな曲に共感するか。それはすなわちその人の恋愛の歴史だ。

***

ちなみに、私が失恋カラオケでよく歌っていたのはこの3つ。どれも、歌いながら泣いたり泣かせたりしたものばかりで、すごくなつかしい。

1.女の子は泣かない(片平里菜)

悪いウワサも聞いてたけど
危ないものに触れてみたくて
最初からわかってた 傷つく恋だって
用のない電話 甘いキス 虜になってしまえば
気付いた頃には ただのおもちゃみたい 誰も あなた
あなたみたいな奴のために
女の子は泣かない

2.気づかれないように(aiko)

声を聞いて泣きそうになるけど
何故だか解らない
もう戻れない悲しみなのか
出逢えた喜びなのか
気付かないように
気付かれないように
あの時胸に刺さる程味わった
消えない後悔
ちゃんと飲み込んで
生きてきたはずよ
出逢って別れた分
あたしだって前を向いていける
気付かないように
気付かれないように

3.初恋(矢井田瞳)

あなたの隣りで見た景色が
永遠に続きそうで怖かった
馬鹿だな あなたを許せるまでに
こんなにも こんなにも 時が流れた
今でもどこかで笑ってますか
たまには私を思い出しますか
立ち止まり 伸びた髪 失った時間
夜の空 見上げれば 星がこぼれた

***

ふと街角でaikoの「気づかれないように」が流れてきて、あまりの懐かしさに心がぎゅっとなった。
今となっては、当時の恋愛よりもあのとき一緒に歌って、泣いて、怒って、なぐさめてくれた友人たちとの時間の方が色濃く記憶に残っている気がする。

音楽は、思い出を閉じ込める。
でもきっとその思い出も、少しずつアップデートされていく。
泣かずに口ずさめるようになったら、それはきっとあの頃の自分から卒業できたということなのだろう。

(Photo by Kazuna.H

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