今週読んだ海外記事（2021.7.10）

今週もTwitterでピックした海外記事をまとめておきます。文末の有料パートは、ピックした海外記事をもとに「こんなテーマでnoteを書こうかな」の覚書です。

Harrodsが店舗でレンタルの取り扱いを開始

Harrodsがレンタルサービス「My Wardrobe HQ」と提携して店舗内でレンタルの取り扱いを開始。Harrodsはキュレーションと店頭在庫の管理を担うとのこと。個人的には、店舗で扱っているブランドと被らないようにセレクトするのがわりと大変な気もしていて→https://t.co/U8MRvtaEWK

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 8, 2021

各ブランドがレンタルを容認しているかどうかに関わらず、同じブランドの同一アイテムが販売とレンタルで同時に店内に存在する状態は作れないのが現状だと思うので(仕組みというより道義的な問題で)、その制約によってキュレーションの質が下がることとの戦いだなあと思ったりします。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 8, 2021

特に日本の場合だとただでさえ買取と消化仕入れで一物二価が発生したりしがちなのに、そこにレンタルとかリセールが入ってくると「同じ商品だけど価格が違う」状態が複雑化するのでそこの管理をデジタルでどう解決するかが鍵よなーと思ったりします

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 8, 2021

ホームグッズを扱う「Overstock」がステイホームブームを追い風にできた背景

OverstockのCEOインタビューが面白かった。

①今やインテリアは家の中だけではなく、庭や敷地全体を「拡張されたリビング」として捉えるべき
②レビューは点数だけでなく投稿そのものが重要。「この絨毯はスカイブルーというよりはオーシャンブルー」といった感想を重視。https://t.co/TIJLIv4SHF

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 7, 2021

③売れ筋のアイテムが品切れになっていたとしても、顧客は「似た商品」を探して買ってくれる。だからSKUの幅が重要

③は彼らがメーカーではなくモール型のECプラットフォームであるという視点からの言葉ですが、商品構成において参考になる考え方だなーと。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 7, 2021

Glossierが8000万ドルを調達、評価額は18億ドルに

Glossierが新たに8000万ドルを調達し、評価額は18億ドルに。アナリストの見立てでは評価額が20億ドルを超えても不思議ではなく、規模としてはWarby Parkerに続くD2CのIPOに近いブランドのひとつと目されています。資金調達の背景としてはコロナ禍で縮小した実店舗を→https://t.co/ujxvip6PTu

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 7, 2021

→再度拡大していく戦略があるもよう。コロナがはじまってすぐに直営店をクローズし、売上の8割は自社サイトからの直販というD2Cの原点に立ち戻るかのような戦略をとっていましたが、「店舗は地域経済を活性化する」という創業者の考えもあり、都市に複数拠点を作る動きを再開するとのこと。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 7, 2021

実店舗を介したコミュニティ育成への投資は理にかなっているものの、店舗への投資は店舗単体で見るとROIが高いわけではなく指数関数的な成長に直接つながる施策でもないので、以前のようなショールーム的な役割を超えた店舗戦略があっての調達なのかなという気がします。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 7, 2021

「ユニコーン探し」はD2Cから次のステージへ

ブランド立ち上げのハードルが劇的に下がった結果、ここからD2Cのビジネスモデルでユニコーンが生まれる確率は低いということで「D2Cをサポートする」サービスへの投資が増加しているという話。次の10年はブランドとしての息の長さ（longevity）を考えなければならない、と→https://t.co/3nZ2CnjF5q

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 6, 2021

→VC側が言っているのを読むとアメリカでは本格的に「D2Cドリーム」は終わったんだなあという感じがします。あとミレニアル世代が立ち上げたブランドはサスティナビリティやソーシャルグッドに言及していることが多いが、Z世代がファウンダーのブランドはそれらを当たり前の概念として内包している、→

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 6, 2021

→という話も興味深かった。なのでブランド立ち上げの時点でリセール（リコマース）の仕組みを取り入れており、その仕組みを提供するサービスも伸びてきている、と。製造小売はその性質上、どうしても指数関数的成長が難しいのですが、ここからが本格的にリテールテックの幕開けという感じがします

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 6, 2021

フルフィルメントサービスLocadが490万ドルを調達

小規模事業者から大企業まで、全EC事業者に対して梱包から配達までを一貫して行うフルフィルメントサービス・Locadが490万ドルを調達。注文から24時間以内に発送、複数のECからの注文を一括管理可能などかなり便利そう…！1日10個程度の小ロットから依頼できるのもよき。https://t.co/Pyfpze1iYj

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 6, 2021

このニュースひとつ前にピックした記事とあわせて読むとこれから資金調達しやすい業種や「見せ方」がよりわかりやすい。今後も小規模ブランドが増えていく流れ自体は変わらないと予測されるので、小規模事業者がブランド運営する際のペインポイントをいかにテクノロジーでサポートしていくか、という。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 6, 2021

「D2Cホールディングス」の増加

D2Cブランド自身が他ブランドを買収したり新規事業を作ったりしてホールディングス化する事例が増えつつある、という話。この動き自体は予想通りというか、先行者利益でIPOまでいけたのはほんのひと握りで、ここからは「いかにいい中小ブランドを目指すか」になりそうだなと。https://t.co/emJSmkS7bx

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 5, 2021

そういう意味でもマッシュHDはすごい、最近マッシュすごいしか言ってない。海外D2Cを調査するよりマッシュの戦略を研究した方がよほど本質的だと思う

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 5, 2021

ファッションモデルが挑む「ファッションのサスティナブリティ」への新たなアプローチ

モデルでアクティビストのArizona Museが「サスティナブル」をより促進させるためのチャリティー基金を発足。バイオダイナミック農法の促進を中心に、研究や農地転換を金銭的もサポートしていくとのこと。表面的な施策も多い中、本気で「活動家」として活動していてすごい…！https://t.co/jiCcTL38JD

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 5, 2021

サイトを見てみたら、バイオダイナミック農法にのっとった生産地から原料を購入しているコスメブランドのアイテムがDirt限定で割引をしており、こうやって生産プロセスにおける課題とブランドをつなげられる存在は重要だな〜と。https://t.co/BRFTF6v07P

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) July 5, 2021

ニュースをもとに有料マガジンで書こうと思っているテーマ

ここからは上記のニュースを読みながら考えたことやさらに深掘りしてnoteで書こうと思っているテーマをマガジン読者限定でシェアします！