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余談的小売文化論

「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手が自分なりの正解を見出すための一助になる…
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2021年9月の記事一覧

7、8月の雑誌考察まとめ

7、8月の雑誌考察まとめ

以前のまとめから日が経ってしまったのでまとめなきゃいけない雑誌が山のように…!これから夏だ、と言わんばかりの7月号などやや情報が古い号もありますが駆け足でまとめました!

「緑表紙」が話題になったVERY7月号、実は中身の方が考察しがいアリ

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YouTubeをやらない理由

YouTubeをやらない理由

noteを書いたりツイートしたりとよく発信しているからか、「YouTubeはやらないの?」とよく聞かれる。今のところは、自分のアカウントは持たず仕事の関係で企業やメディアの動画への出演のみという方針にしている。

撮影や編集まで自分ひとりで完結させられないことも理由のひとつではあるが、それ以上に「自分の適性とプラットフォームとの相性」の問題がある。どんな人たちが集まっていて、どんなコンテンツが求め

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私たちが生きる「消費社会」について

私たちが生きる「消費社会」について

年に一度、夏の時期になると青山ブックセンターさんから選書フェアのオファーをいただく。今年も8月10日から9月30日まで、私が選んだ一冊と選書理由が店頭に並んでいる。

毎月自分が読んだ本を振り返っているが、この選書の際は一年分を振り返る。普通の本屋さんではなかなか見かけなさそうな、見かけたとしても手を出しにくそうな、それでいて読んでみると世界の解像度が上がるような、そんな本を毎年選んでいる。

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ビジネスか、パフォーマンスか

ビジネスか、パフォーマンスか

お店を見るとき、私はまず「どこで稼いでいるのか」を見る。新しい仕組みに見えても、ビジネスモデルに着目すると実はそう新しくはない事例も多いからだ。コンセプトがいかに素晴らしくとも、利益が上がらなければ持続できない。むしろそのコンセプトが「仕組みにどう作用しているのか」に本気度が表れる。

7,8月に読んだ本まとめ

7,8月に読んだ本まとめ

だいぶ時間が経ってしまいましたが、7月と8月に読んだ本をまとめました。全部で7冊のうち3冊が小説(歴史小説と純文学)、その他は随筆とノンフィクション(に入るのかな)という感じです。
あまり本屋さんで見かけない本ばかりですが読書の参考になれば…!

三島由紀夫おぼえがき古書店で初版本を買ったので、普通に販売されているバージョンとは若干違うかも?澁澤龍彦の書いたものをはじめて読んだのですが、三島由紀夫

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「自分探しの旅」は意外と理にかなっている

「自分探しの旅」は意外と理にかなっている

世界中の国境が閉ざされてから1年半が過ぎた。成人してからこんなにも長い期間外国に行かなかったのは初めてかもしれない。ずっと同じ場所で日々を過ごしていると、徐々に自分の輪郭が曖昧になっていくような気がする。

私はバックパッカーでもないし、世界一周をしたり旅人のように片道切符で海外を放浪したこともない。きっちり往復チケットを買って、トランクに洋服やコスメをめいっぱい詰め込んで、安全にその国の文化を感

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愛好家と専門家の線引き

愛好家と専門家の線引き

好きなことを続けていると、いつのまにか仕事につながっていることがある。特に最近はプロフィールを見て「こんな狭い分野でも専門家として成り立つのか!」と驚かされることも増えた。

「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、好きで突き詰めていると自然と知識も増え、いつのまにか詳しくなっていく。はじめは友人の中で「ちょっと詳しい子」くらいの扱いだったところから、より広い範囲に向けて発信をすることで徐

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【マガジン購読中のみなさまへ】

【マガジン購読中のみなさまへ】

みなさま、大変ご無沙汰しています。春先に続きまたもやマガジンの更新が滞ってしまい、楽しみに購読してくださっていたみなさまには大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。