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2018年6月の記事一覧
もの思う人、誰か自殺を思わざる。
先日読んだ川端康成の『美しい日本の私』の中で、芥川龍之介のこんな言葉が引かれていた。
芥川は、いつも必要なことだけを平易な言葉で語る。
死に近づくほど、世界は美しくなる。
詩人やアーティストが短命なのは、美を追求した結果『末期の目』を手に入れようとしてそのまま崖から落ちてしまうということなのかもしれない。
この引用に続けて、川端は
『もの思う人、誰か自殺を思わざる。』
と表現している。
人
「結婚はいいぞ」と、まわりはみんな言うけれど。
挑発的なタイトルをつけてみたけれど、いうほど私はまわりに結婚しろと言われたりしないなと思う。
それはたぶんまわりから見て『結婚しなくてもそこそこ楽しくやっていけそう』と思われているからだろうし、『結婚しろと言ったところで人の言うことなんて聞かない』とみんながわかっているからだろう。
私のまわりの人たちの私への理解力は天下一品である。
それはさておき、ほとんどのアラサー未婚の人たちは、まわりか
帰り道に一人で見る夕暮れの美しさ、あるいはバスの「降ります」ランプが切なく見える日のこと。
まちを歩くと、夏の香りがする季節になった。
夏らしく力強い太陽の光よりも、じっとりした空気が肌にまとわりつく夏の夕暮れが、私は好きだ。
生命力を感じる虫の鳴き声も、泣きたくなるような切なさを加速させる。
暮れてゆく時間の美しさを感じるなら、夏が一番最適な季節だろうと思う。
***
夏の帰り道にバスを見かけると、穂村弘の歌を思い出す。
終バスにふたりは眠る紫の
<降りますランプ>に取り囲