ピアノについて
「ピアニストについて」
これまで向上心のあまり、自分本位な弾き方、間奏の取り方をしていた。それはそれで、苦くも甘い苦行のピアニストとしての仕事をしていたといえる。
しかし、それもあまりに不恰好で気味の悪い、気持ちの悪いものとして映ったに違いあるまい。
そこで、外的報酬つまり、本来のピアニストとしての仕事をしようという試みとなった。
その内容はこのようなものである。
これからのピアノ
⑴曲と曲との間奏をやや長めにとる
⑵濃厚で正確な仕上がりのものを優しく弾く
⑶温かく、そして透明感のある演奏を心掛ける
⑷聴く者の心に合わせた曲選びを心掛ける
⑸強い音を出さない
⑹アレンジを加えない
⑺音楽理論を学ぶ
この7項目に注意してピアノを弾くことにした。