タクシードライバー
11時に起きた。
私の起床時間はまるでばらばらだからこそ、それを毎度日記に付けることは意味をなす。いつも7時に起きている人は「7時に起きた」とわざわざ書かない。
恋人から、金髪にしようかと考えてる、とラインがきたので笑った。たしかに金髪坊主似合いそうって言ったけどね、ほんとうにしてほしいわけじゃないのよ。
彼のイメージが変わることに抵抗するのは、こうあってほしいという自分勝手な支配欲の片鱗だろうか。
ファミマでブルボンのチョコあ〜んぱんを買った。体感ではここ5年くらい口にしていない。平らげても、小さい頃の無邪気な喜びは特によみがえらなかった。
インターン先の上司から、別の場所に荷物を取りに行ってから出勤してほしいと頼まれたので従った。歩いていると工事をしている道があって、誘導の方々に会釈をされた。工事関係者さんたちはいつも会釈や笑顔をくださる。接客業以外の、必要不可欠でない愛想を受け取るのはうれしい。
GOアプリをダウンロードして、はじめて自分のスマホでタクシーを呼んだ。物腰の柔らかい眼鏡のタクシードライバーさんは、つねに10%ほどの困惑が含まれていそうな、なんとも言えないやさしい笑顔をしていて、それがかなりタイプだった。軽率に惚れてしまう!
休憩時間に、外を歩きながらLaura day romanceのAwesome.epを聴いた。夜風で秋を感じた。言葉にすればありがちなことだと思う。
セブンで黒蜜きな粉のプリンを買って食べた。なんだか甘いものを無性に求めてしまうが、秋のせいにしておこう。
今日は凪のような一日。
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