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クリプト週間サマリvol.1

1.市場の状態について


Crypto全体:MC $2.06T⇨$1.67T(-19%)の下落
BTC

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BTCは4万ドルを割り大きく下落しました。BTC建てのOIは依然高い水準で推移していますがLong/Short比率が1以下まで低下しており直近では最低の水準となっています。今後はデリバティブ主導の下落は起こりにくい思われます。

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MVRV ratioは一時1.46まで下落し、昨年5月の暴落後に底打ちした時の値を下回りました。一般的に1を割ったら底打ちと言われているためこちらの指標にも注目していきます。

債券

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今週も短期債利回りは上昇しています。FOMCは市場の予想通りタカ派であったことから利上げは予定通り行われ、現在の水準では4回の利上げがあると言われています。


株式

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債券利回り上昇を受けて株価は大きく下げています。TESLAは好決算を出したにもかかわらず、一日で11%も下落する場面がありました。このことからもリスク市場全般で利上げに対する警戒感が高まっていることが見て取れます。
コモディティー

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株式、クリプトなどのリスク資産が軟調な一方でコモディティーは引き続き好調です。物価上昇は進行していることがわかります。FRBは物価上昇を抑制するために金融引き締めを行わなくてはいけませんが、株式市場は耐えられるかわかりません。市場を俯瞰的に見た時かなり難しい局面にあると言えます。

2.ニュース

・米SEC、ATSに関連する規則変更案を発表

米SEC、代替取引システム(ATS)に関連する規則変更案を発表。
取引所の定義に関わるルールを近代化し、買い手と売り手を結びつけるあらゆる種類のアセットクラスのプラットフォームを対象とすることが提案されている。   (@th_sat
https://twitter.com/th_sat/status/1487237466599821312

以前からUniswapがSECから文句言われていることはニュースになっていましたが今回は、ETHscanなどのエクスプローラーサービスさえも取引所認定される可能性があるということで揉めています。これを受けてプロトコルレベルだけではなくフロントエンドも分散化すべきであるという話が出始めました。これを実現するとなるとICPやFileCoinが有力だと言われています。

・米政府、2月にもデジタルアセット関連大統領令

バイデン政権は、早ければ来月にもデジタル資産に関する政府全体の初期戦略を発表し、連邦政府機関にデジタル資産がもたらすリスクと機会を評価させる準備を進めている。
https://www.coindesk.com/policy/2022/01/24/biden-administration-to-release-executive-order-on-crypto-as-early-as-february-report/

・Sifu事件:WonderlandのTreasury担当が前科持ち⇨MIM Peg割れ

 3. プロジェクト

Roninトークン ローンチ

1月28日ついにRON tokenがローンチしました。合わせてライトペーパーも公開されています(Ronin Litepaper)。また、Roninチェーン上のKatanaDEXにてRON/WETHの流動性マイニングが始まっています。 

今後は豊富なAxieのユーザーネットワークを武器に新興BCG(ブロックチェーンゲーム)を呼び込んいくとのことです。

・ICP(Definity)のバーンが増加

ICP界隈がじわじわきています。上でも書きましたが今後はフロントエンドの分散化がテーマになってくると考えます。その際にはLayer 0と言われるETHやBTCを丸ごと載せられるようなプロジェクトが重要になると考えます。今後のICPの動向に期待です。

・Aave V3がテストネットで公開
7つのテストネットで同時に公開されています。実際に触ってみてください。