俺とプログラミング:後輩から添削される

正直プログラミングを始めるようになってからずっと後の話で、仕事として始めるようになった頃、修正作業でどうにも納期までにできないことになってしまったので、後輩に声をかけてバイトやってもらおうと思ったときのこと。

声をかけた後輩もちょうどテスト中だったかで忙しく、彼の友達を紹介してくれた。その人は大学の中でもトップクラスのプログラマーで、修正を依頼するなんて彼のプライドからしたらとてもじゃないけど、な雰囲気を醸し出していたのだったが、背に腹は変えられないのでなんとか拝み倒してお願いし、やってもらった。

そしたら、「先輩、このコードはスパゲッティーなので全然ダメですよ。少しは構造化したらどうですか?」とダメ出し。正直スパゲッティってなんだ?と思ったのだけれど、「ごめんごめん、それどころじゃなくて急いでるから、今回は多めにみて」と再度拝んだのだったが、基本はいいやつだったので戻ってきたコードはきちんと構造化されていた。

そもそもお手本にしていたプログラム自体、それほど綺麗なプログラムではなかったので、彼の修正したコードをみて、「あれ?」と思い、あ、これが構造化なんだ、と。結局彼の真似をすることで時間も短縮化され、バグも出にくくなり(それ以前は1箇所修正すると別の直したはずのバグが再発するとか、酷かった)、いいことしかなかった。

プログラムを組む前に組む方針を決める、というのがざっくり、構造化と言えるのだが、最初はそんなことする時間がない、と思っていたわけでした。が、きっとその後輩もそんな俺を見かねて、「このソースを見て先輩気がつかなければ仕事はやめた方がいい」と思わせるような気が利いたコードにしてくれたんだな、と。

やり方は覚えた。しかし、多分今の俺があのときのコードより綺麗なのを組めるかというと、難しいかもしれない。タイムマシンに乗ってきた昔の俺にどういうコードを見せるべきか、悩んでいる今でした。

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