変体仮名による方言音を示す拡張ひらがな表記案

画像1 10/23は津軽弁の日、10/22は方言の日です。日本語標準語の二重母音<アイ・アエ>が変化した津軽弁エァ段の〈えぁ・エァ〉[ɛ~æ]に対応する変体仮名による拡張ひらがな案を考えてみました。愛・爱《𛀃》[ɛ エァ/æ アェ]/介《𛀲》[ケァ/カェ]/沙《𛁃》[シェァ/セァ/シャェ/サェ]/亭《𛁮》[テァ/タェ]/那《𛂅》[ネァ/ナェ]/倍《𛂳》[ヘァ/ハェ]/馬・马《𛃖》[メァ/マェ]/盈《𛀏》[イェァ/ヤェ]/連・连《𛄀》[レァ/ラェ]/衞・衛・卫《𛄓》[ウェァ/ワェ]。
画像2 変体仮名による“エァ段”を含んだ津軽弁の単語表記の一例です。気仙沼のケセン語のケセン語仮名SI[sɨ/sɯ̈]とTI[ʦɨ/ʦɯ̈]、琉球諸語のしまくとぅば表記法の上付き仮名文字N《ン》[ŋ̆-/n̆-/m̆-]を含んだ表記となっています。津軽弁などの〈エァ〉[ɛ]は名古屋弁などに見られる〈アェ〉[æ]に変化する場合があります。