Aboriginal Serif及びAboriginal Sansフォントの各種字母について

画像1 4月10日はフォントの日です。北米諸語の言語学サイト・LanguageGeekによるAboriginal Serifフォントの拡張ラテン文字です。ユニコードに採用される以前に作成されたことから、初期オセージ文字など現在のユニコードとコードポイント配置が異なるのも見られます。ギリシャ文字ラムダ《λ》やロー《ρ》はラテン文字に合わせた字形で、ラテン文字ターンドY《ʎ》の大文字はラテン小文字ラムダと共用です。
画像2 LanguageGeekによるAboriginal Sansフォントの拡張ラテン文字です。大文字エング《Ŋ》は正字であるサーミ語ラテン文字の字形がユニコードのコードポイントに配置されていますが、外字ではダイアクリティカルマークによってチワン語ラテン文字の字形に変化しています。小文字エフ《f》及び長いエス《ſ》系統の合字は小文字連字に変化しています。
画像3 Aboriginal Sansフォントにおけるダイアクリティカルマーク付き母音字・半母音字です。ユニコードに小文字のみ存在するダイアクリティカルマーク付きラテン字母《ǰ/ẘ/ẙ》の大文字が補完されているため、通常の合成による《J̌/W̊/Y̊》はフォントによっては大文字と重なる文字化けが起こりやすいことから、外字は文書・画像作成に助かるものとなっています。