かな点字混じり表記点訳における点字特殊記号

11月1日は日本点字制定記念日で、1月4日は万国共通の点字の日です。

今回は点訳における点字・仮名文字混じり翻字に用いる記号について取り上げます。

用いる記号など

点訳における仮名文字はカタカナを使用します。
原則的に濁点・半濁点は合成済みカタカナ字母が使用されます。

・U+2337【】[マス空け] - APL記号における長方形。空白箇所はU+25A1《□》やU+25AF《▯》で代用される傾向がある。なお引用符と共に用いる場合はスラッシュ/》を意味する場合がある。

点訳翻字に用いる点字記号

・U+2830 DOTS-56⠰◌】[外字符] - 本来のブライユ点字など別の点字文字体系に変化させる。小文字から始まる固有名詞も示す。
〘例:〈ヒャクブンノ⌷⠼5〉100分の5〙
・U+283C DOTS-3456⠼◌】[数符]
〘例:〈ヒャクブンノ⌷⠼5〉100分の5〙
・U+2824 DOTS-36⠤◌】[第1つなぎ符] - 仮名文字のア行・ラ行と数字の区別に用いる。
〘例:〈111⠤ルピア〉111ルピア〙
・U+2808 DOTS-4⠈◌】[アクセント符] - 日本語ローマ字における長音―ヘボン式《ˉ》, 訓令式《ˆ》を示すが、他言語のアクセント記号の箇所も示す。
〘例:〈⠰⠠⠠HY⠈OGO〉HYŌGO, HYÔGO〙

点字記号による囲み

・U+2824 DOTS-36⠤◌⠤】[引用符] - 固有名詞を囲む。
・U+2836 DOTS-2356【⠶◌⠶】[第1かっこ] - 主に点訳者による注釈・補足を示す。

点字記号の連字

・【⠠⠠◌】[二重大文字符] - 原綴の文字体系で大文字であることを示す。
〘例:〈⠰⠠⠠SNS〉SNS〙