宇宙戦艦ヤマト/真っ赤なスカーフ(1472字)
そうだ、このシングルレコードがうちにありました。
子供の頃の思い出を少し書き留めておきましょう。
ジジクサ(o^^o)
宇宙戦艦ヤマトとマジンガーZ(グレートマジンガーかもしれない)は裏表でした。
マジンガーシリーズも嫌いではなかったけれど、それ以上に宇宙戦艦ヤマトはワクワクするアニメでした。
滅亡寸前の地球を救うドラマですよ。
しかも当時はタミヤのウォーターラインシリーズにハマっていて、戦艦大和をモチーフに使ったことも自分の胸を波立てました。
強力で近代的な装備を積んだ宇宙戦艦が、旅をして地球を救う。
じぶんのなかではアニメを越えてました。
あまりにもロマンがむき出し過ぎで、子供むきではない。
中学1〜2年で、それをほぼ完全に理解していた自分は、「生まれながらのロマンチスト(以下、ろまんち)かよ」って思うのです。
妄想含め、想像力が豊かだったなあと。
そんな力を何十年として生かすことなく過ごしてきた。
時々スイッチが自然に入ってしまうこともあって、大昔に書いたプチストーリーが現存してたりしますけど、概ね放置でした。
ちょっとした話しを書いても周りはほめてくれるので、お調子者は天狗になりました。
でも放置の功罪は大きかったです。
文章の書き方なんてわからないし、小難しい理屈なんてわからない。
それでも書きたいことはあって、勝手に書いてる、そんな感じですが。
あれ?なんの話だっけ。
え〜っと、ヤマトvsマジンガーの話しだった。
閑話休題。
マジンガーZは強かった。
機械獣に対しても、ヤマトに対しても。
光線兵器なんかは東宝が既に実写で表現してたから真新しくなかったけど、ロケットパンチはすごかったなー。
自分が敵の前まで行くリスクなしにパンチを浴びせることができる。
まあミサイルと変わらないんですけど、あれは視覚的に斬新でした。
「回転して飛んだらもっと効果があるだろう」と思ったのは永井豪も同じだったようで、マジンガーZは腕を回すようになりました。
マジンガーはロボットマンガを変えたように思うのです。
その巨大ロボットに挑んだヤマトは無惨に散った感じでしたねー。
波動砲でマジンガーを撃ち抜いてやればよかったのにな。
うちでは5歳下の弟がいて、ワガママ盛り。
ロボットがいいらしくて、マジンガーを見せないと暴れる。
小2ではさすがに宇宙戦艦ヤマトの世界は理解できなかったでしょう。
「うるさいでマジンガー見せたれ」
オヤジも手を焼きました。
ヤマトどころではない。
ぼくとしてはマジンガーが嫌いなわけではない、ほとんどアニメを見なかったので、好きなんです。
けどそれ以上にそそるのが宇宙戦艦ヤマトでした。
子供には理解しにくいロマンチズムです。
ここでやっとタイトルにかかります。
おふくろは円谷の特撮マイティジャックのテーマが大好きでした。
大袈裟すぎないかと思うほどの壮大なイントロです。
そう、ヤマトと同じ。
そのせいか、貧乏なくせに宇宙戦艦ヤマトのシングル盤を買ってくれましたわ。
イントロは壮大だ!
けれどB面の辛気臭い歌はなんだ!?
マイナーコードは暗いイメージはありますが、実際には特に関係はなく、マイナーコードを入れることで深みが出たりするもの。
子供にはそんなことはわからんので、真っ赤なスカーフが好きではなかった。
「誰のためだと思っているか」
え?誰に聞いてるの?
「みんなその気でいればいい」
なんの話よ。
一人称がはっきりしない歌でなので、そこもイラつく原因。
ろまんちなくせに、音楽の素養はほぼなかったと思われます。
今聞くと、まるで「お前のことやで」って言われてるような気するするというのにねえ。