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畑の土

畑にとって重要なのは土。

でも、土って一体何なのか?

畑にいると、多くの時間土に触れて過ごしますが、
土について深く考えたことがありませんでした。

畑を始める際に色々な人から言われたこと。
「畑をやるならまず土だよ‼︎」

ここで、いつも無意識に触れている土について、
一度深掘りしていきたと思います。


まず、土はどのようにしてできているのか。

土の原体となるのは主に粘土で、
その粘土に元素がくっついたものが「土」です。


イラストに示したように、
粘土はマイナスに帯電、
元素はプラスに帯電しているので、
引き合ってくっつきます。


粘土にくっつく元素の多くは、
農業研修等に行くと、
「これ、テストに出るから‼︎」と言わんばかりに唱えさせられる、
窒素・リン酸・カリウム。

野菜の生育にとって主要な栄養分です。

●窒素ー植物の葉や茎を作る。

●リン酸ー実を生やす。

●カリウムー根を作る。

この3元素以外にも、様々な元素が粘土にくっつき土を構成し、植物に栄養分を供給しています。

では、この土の栄養分を、植物はどのようにして使っていくのでしょうか?

植物は、根から直接全ての土の栄養分を吸収しているわけではありません。

根を見てみると、
・下に伸びる主根、
・横に伸びる側根、
・側根から出る毛細根、
で構成されています。
(※根の構造にも種類があり、上記は双子葉植物)

主根は水を探し、側根は栄養分を探します。
そして、側根から伸びる毛細根が重要な役割を持っています。

毛細根には、非常にたくさんの微生物が存在します。
これを「根圏微生物」と言います。

この根圏微生物が、土の栄養分を植物の根に橋渡しする役割をしているのです。
その代わりに植物は、光合成でできた糖等を根圏微生物に与えます。

根圏微生物と植物は、共生関係にあるという事です。

栄養分が豊富な土の下では微生物も元気に働き、
それによって植物も元気に育つという事なのですね。



良い土なくして、良い植物なし‼︎
「土」が大切だと口酸っぱく言われるのも頷けます。


では、良い土とは…?
ここでまた新たなキーワード「団粒構造」が出てきます。

一気に書くと頭がパンクしてしまいそうなので、
本日はここまで。

「団粒構造」については次回の記事で失礼します(^-^)

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