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大切なものは目に見えない【特別なモノはありますか?】vol.2


特別なモノはありますか? _________
この一言から紡がれる、泥臭さ、拘り、愛。
あの人の特別はなんだろう?
あの子の特別を少しだけ覗いてみたい。
目には見えない特別も、あるかもしれない。
同世代の特別をクリアに、そして濃厚に伝えます。

今回は、窮屈な期間に自分自身と向き合った、
21歳大学生のmomokaさんへインタビュー。






“特別なモノ”


コロナウイルスの流行により、
時間をかけて自分自身と向き合った人も
少なくないのではないだろうか。
momokaさんがおうち時間に感じたこと。
それは“一人の時間は決して孤独ではない”ということ。

コロナウイルス流行前まで、人間関係で
受け身の対応になりがちだったというmomokaさん。
マスクの着用を強いられた。
気軽に会食ができなかった。
咳払いをするだけで白い目で見られた。
私たちが乗り越えてきたコロナウイルスによる
不便さよりも、あの窮屈な期間に得た大切なものを
momokaさんは心に刻んでいる。




“時間に余裕ができたから”

スマートフォンのアルバムを見返しながら、
momokaさんは特別なモノについて語ってくれた。


【ひとりの時間にみつけたこと】

幼い頃からよく絵を描いていたmomokaさん。
コロナウイルスが流行し始めた頃。時間に余裕ができたことをきっかけに絵を描くことを再開。すると、驚くほどにおうち時間が充実していったという。
コーヒーを淹れる。洗濯物を干す。
絵を描くようになってから、今まで気にも留めずに過ぎ去っていた「当たり前の時間」が、贅沢なものへと変化していったそうだ。
次第に、孤独だと思っていたひとりの時間に安心を感じるほどに。久しぶりに友達と会った時にも、ひとりの時間を求める自分に気が付き、少し戸惑いもあったそうだ。今ではポジティブな変化として自分自身を認めているという。
孤独を安心に変えた、絵を描くこと
momokaさんのスマートフォンのアルバムには、自身のイラストが宝物のように、ぎゅっと込められていた。


↑momokaさんのイラスト(一部)




“わたしのオリジナル”

「自分という存在が生み出すもの」
「自分のなかから発生するもの」


イラストを描き始める前の彼女は、ネガティブな感情を、買い物や食事で発散していた。自分の感情を否定し、見栄を張っていたこともあったという。
コロナウイルス流行の真っ只中。彼女はふと思い立ち、Instagramのアカウントを立ち上げた。イラストを投稿すると早速反応があり、見てくれる人がたくさんいたという。彼女のアカウントには、穏やかでありながらパワフルなイラストが並ぶ。アカウントを遡って見ていくと、イラストにはだんだんと色が加えられていることが分かる。
「見てくれている人がいなければ色を加えることはなかったと思う」と、彼女は言う。

イラストを描くことが生活の一部となった頃。イラストを完成させていく、その時間に没頭することで、頭がスッキリする感覚を覚えたというmomokaさん。彼女がもっとも大切にしているのは “自分のために描く”ということ。自分のために描いたイラストは、不思議とInstagramでの反応も良いらしい。
momokaさんにとってイラストとは、自分を表現する方法の一つであり、彼女の存在自体が生み出すオリジナルだ






“思い入れのあるイラスト”

最後に、momokaさんにとって
思い入れのあるイラストを、
3つ紹介していただいた。


手の届く範囲に必要なものが揃っていたことに
気が付いて描いたイラスト。
ゆったりしたり。忙しくしたり。



怒っていた。とにかく怒っていた時に描いた。
今では何に対して怒っていたか思い出せないが、
怒っていたことだけは覚えている。



幼少期に、画用紙やチラシの裏いっぱいに
絵を描いていたことをふと思い出して、
用紙を埋めつくすように描いたもの。






イラストは、目に見えるもの。
イラストは、目に見えない何かを表せる。

過ぎていく時間、幼いころからの記憶、
生活の一部になっていること。
目には見えない大切な何かを
私たちはうっかり忘れがちだ。
あなたにすこし、余裕ができたとき
目には見えないものを
気にかけてみてはどうだろう。

うっかり忘れていた大切なものが
ひょっこり顔を出す、かもしれない。


momokaさんのInstagram

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