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天使にラブソングを2を語る鳥。

Amazonプライムに、「天使にラブソングを2」が入った記念に、noteを書きます。

昔から何度も見ている作品なのに、なんだかすごく面白い。特に2。昔は2を見てると面白いんだけど心が苦しくなってくるところがあって、苦手っぽく感じる場面もあったけど、今はそんな胸の痛みもなく、最初から最後まで楽しく見られる。最強の娯楽映画。


どこがそんなにいいのか、惹かれるのか、軽くまとめてみたよ!

※ラストシーンまで、ネタバレありまくりです。観てない方はお気をつけて。


なぜこんなに面白いのか

1.ストーリーが単純明快!わかりやすい!

デロリス(ウーピーゴールドバーグ)が、院長に頼まれ、シスター復帰。荒れた高校で音楽の先生になる。→生徒たちや生徒の親との反目、なんじゃかんやありつつ絆を深める。→学校対抗の音楽コンクールに出場。そして優勝!

という非常に単純明快なストーリーです。

だがそこがいい!!

生徒たちのひねくれ具合もちょうどいい。何かに一生懸命になりたいけどやり方がわからない、他人に馬鹿にされるのを何より嫌うから、聖歌隊もカッコ悪いと嫌がる。でも全く興味がないわけでもない。

あまりに生徒たちがひねくれすぎてると、トーンも暗くなって重めの青春映画になりますが、この映画は匙加減が絶妙で、ちょうどいい。

現実はこんなにうまくいかないよなーと頭の片隅では思いながらも、終盤のコンクールは、いつのまにか映画の世界に入り込んでいるので、そんなことも気にならなくなっています。

2.歌唱シーンが圧倒的に良すぎるー!!

前作もだけど、メインである歌唱シーンが良い。良すぎる。もともとウーピーの歌声って独特で、聴いてると自然にリズムを取りたくなってくるようなクセになる素敵な歌声なんだよね。

今回は生徒たちメインなのだけど、彼らの個性豊かな歌声が観客たちをこれでもかと殴ってくる。めっちゃめっちゃ良い。

さすがオーディションで選ばれた子たちだよ。みんなうまい。

普段饒舌なのに、人前で歌うと萎縮しちゃってたあのかわいらしい彼が、全校生徒の前で初披露したあの超高音ボイスとか、母親に反対されてコンクール辞めようとしていた彼女が、会場に着いた母親に気づいて、ためらいながらそれでも何かを決意するかのように歌い出す。そして弾ける。あの抑圧からの解放の歌声!!!

全てが良すぎる。そうだよな。歌ってのはもっと自由ではじけていていいんだ。おそれず個性を出しつくしてもいいんだ。音楽という自己表現の世界では、むきだしの自分をさらしてもいいのだと、そう思わせてくれる素晴らしい歌声でした。特に最後のコンクールでの歌声がそう思わせてくれました。

コンクール用の衣装を脱ぎ捨て、思いおもいの格好ではじけて楽しく、ただひたすら楽しく歌う。

それだけで見ているこっちは元気になれる。おまけにそれで優勝までしちゃうから、もうね。カタルシスすぎるわ。

3.ウーピーの笑顔ひとつで幸せになれる。

 この人の笑顔の力は、「ゴースト ニューヨークの幻」からわかってたけど、天使にラブソングを2では特にそれがいかんなく発揮されてた。

 特に惹きつけられたのが、ラスト。

 リタと母親が和解するところ。それをあったかく見守るウーピーが、母親と目配せして、「よかったね」と言うようにほほえむウーピーが、もう!!!!良すぎる!!!!

 その笑顔だけで、この映画の価値が何倍にもふくれあがる。と言っても過言ではない!

 その笑顔の裏には、デロリスの過去まで透けてみえるようで。。。(ここからは藤丸の妄想です)

 きっとデロリスは、親や兄弟ともうまくいかずに家を飛び出し、ずっと独りで歌ってきたのだろうな。自分には優しい教師や、理解しようとしてくれる大人たちはいなかった。それなのに、母親に抱きしめられて泣いている生徒にあんな優しいまなざしを向けられるのがすごすぎる。

 自分にないものを持った人間を妬むこともせず、微笑むことができる。聖母か!!まさにあの瞬間、デロリスは本当にシスターになったのだ!

 なんてたった一つの笑顔だけで、ここまで想像させてくれる彼女はやはりいい役者なんだなーと思いました。

 さんざんネタバレしてきたからもう見る気ないかもしれないけど、最後のウーピースマイルを見るためだけでも、この映画は見てほしい!!と鳥は強く思うのです。コケコッコー!!


以上です。

鳥とめもなくネタバレにも一切配慮せず書いてしまいましたが、熱く語りたくなるくらい素晴らしい映画だったということで許してください。

 もうね年取ると、謎が謎をよぶ映画とか、どんでん返し系とか、考察映画とか、人の心のむなしさを描くやつとかね、辛すぎるのよ。

 人生は辛いのはわかってるから、せめて映画の世界は幸せであってほしいのよ。

 はじける若さと、登場人物たちのキラキラをエンディングにまで閉じ込めたこの映画に、何度も元気をもらっております。

 さあー!サントラ聴くぞぉー!Amazonミュージックでな!!!




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