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君の気持ちが全部わかるんだ

本日のお話をさせていただきます。
合掌、なんまんだぶ、礼拝。
🙏🙏🙏

今回の「なもフレーズ」はこちらです。

悩みは尽きないな 
でもそれくらいのほうが
君の気持ちが全部わかるんだ

「loveless」くるり

生きているといろいろな悩みがありますね。

先日ラジオでお悩み相談のようなコーナーを聞きました。
姑さんとの関係、ご自身の病について、歳に抗いたい、勉強が苦手で…
十人十色とはこのことで、私たちは日々何かに悩んで生きていかざるを得ないようです。

よく「仏さまってどんな方?」と聞かれたりします。
恐らく各宗派(仏教の各グループですね)や、個人レベルでも受け止め方は多様でしょう。
もしかすると、今日と明日の回答も違うかもしれない。それでいいと思います。

もし今「仏さまってどんな方?」と聞かれたら、どうお答えするか。

そうですね。
「私の悩み苦しみをお見通しのお方」と答えるかもしれません。

2500年以上前に、お釈迦さまという方が私たちに仏の教えを説いてくださいました。
何となくさとりを開かれ、何となく教えを説かれた、方ではないのです。

老いること、病むこと、死ぬこと、という苦しみをいかに受け止めることで、人間は人間らしく生き抜いていけるか。
なにより老・病・死、思い通りにならない人生で、苦しみ嘆いている人が目の前にいたからこそ、教えを説かれたのではないかと想像します。

そう。仏の教えと、私の悩み苦しみは決して無関係ではないのです。
私の悩み苦しみが、仏の教えの出発点ということです。

今回の「なもフレーズ」は、2つの立場から読み取ることができるかと感じさせていただきました。
再掲します。

悩みは尽きないな 
でもそれくらいのほうが
君の気持ちが全部わかるんだ

「loveless」くるり

①「私」の立場
あなたも私と同じように、日々の生活で尽きない悩みと向き合っているものだ。
そのことが分かるがゆえに、あなたの気持ちも理解できるよ。
※全部ではないけど…

②「仏さま」の立場
あなたの悩みは、生きている限り尽きることはない。
その悩みに全て共感するが故に、私は教えを説いたのだよ。

究極的には②の立場を目指すべきなのでしょうが、如何せん悩み続ける私の現実。
①の立場でできることを実践し、②を目指しての仏道を歩むことが、少なくともお念仏の道を歩む私のスタンスなのかもしれません。

ただ一つ、確実に言えること。
仏の教えは、私の悩み苦しみが出発点であるということ。
他人事ではなく、自分事として教えを聞き続けていきたいところです。

本日もお参りいただき、有難うございます。
合掌、なんまんだぶ、礼拝。
🙏🙏🙏


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