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近況と雑感

暑いですね。

くるりは、5人編成のバンドでライブツアー中です。ツアーが終わったら、イベントやフェス幾つかに出演予定です。

佐藤さん以外のツアーメンバー、まっちゃん、のっちとはもう10年くらい一緒に演奏してますし、石若とも5年くらいになります。あらきゆうこちゃん、クリフとはもっと長いですね。彼らは、レコーディングにもたまに参加しますし、サポートメンバーという肩書きではありますが、代わりが利く人たちではありません。これからも末永く一緒に演奏したいな、と常々思っています。

くるりは27年くらい続けていますが、その多くの部分を担っているのが彼らだと思っています。彼ら込みで、くるりです。くるりは、そういうバンドです。

書籍『くるりのこと』を読んでいただければ、くるりのおおよその歴史というか、成り立ちみたいなものをザックリと理解していただくことが出来ると思います。

メンバー変遷の多いイメージがあるくるりですが、その時その時のご縁、出会った記憶というか、お客さんひとりひとりにとってのくるりがあるように、私や佐藤それぞれにとってのくるり、というのも存在するのでしょう。

かつて在籍したメンバーたちにとっては、各々が在籍していた時期こそがそれであろうと思いますし、オリジナル・メンバーだった森信行氏にとっても、そうだったんだと思います。

私は、森信行氏(以下もっくん)と出会ってから現在にいたるまで、彼のことをずっと友達だと思っています。親友のひとり、なのかも知れないし、気の置けない仲間、なのかも知れないし、ただの同級生なのかも知れないですが、多分この先もずっと友達同士なんだろうな、と思います。

大学生の頃、私は彼の下宿にしょっちゅう遊びに行っていたのですが、関係性も気分も、その頃とあまり変わっていない気がします。

一緒に曲を作ってる時も、演奏している時も、つまりゾーンに入っている時の私たち3人は、なんだか友達同士では無い、得体の知れない何かになります。それが、いわゆるロックバンドあるあるなのかも知れませんが。

20年ぶりの再結集、不思議なもので感傷やノスタルジーに塗れることは殆ど無く、まっさらな13曲を3人で生み出しながら、今しかできないことに無我夢中でやりました。

完成したアルバム『感覚は道標』は、「友達」という曖昧な感覚についてのアルバムなのかも知れません。

映画のネタバレになるとアレなので、ここら辺で。

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