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タンダパ二

昔インドで「タンダパニ」という歌が大ヒットした。
「冷たい水」という意味で、歌詞の内容は

「おいら田舎からデリーに来てレストランに入ったぜ。水が出てきて飲んだら冷たいからぶったまげた。メニューを見たら料理の値段に更にぶったまげた。おいらは冷たい水だけ飲んで逃げるように店を出た。ああタンダパニタンダパニ」

という感じ。
冷蔵庫が普及してなかったから冷たい水は珍しかった。

わたしが居候していたデリーのお寺には冷蔵庫があった。バイシャリの法要へ尼さんと行って帰ってくると道路工事のクーリーが陽を避ける木陰もないまま休憩していた。クーリーが「冷たい水おくれよ」というので、冷蔵庫からペットボトルに入れた水道水を渡した。
クーリーはひと口飲むと「冷たすぎだ!氷じゃないか!」と凍えた仕草をしたのだった。

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