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短歌十首

 
木漏れ日の坂
 
 
ずいぶんと時間かかってたどりつくありがとうって素直な言葉
 
椎の木の坂の途中で一度だけ見た木漏れ日は記憶の中に
 
花だから移る色さえ美しい人は変わらぬ心求める
 
ポケットにパインキャンディー入れて行くひんやりとした貯水池の道
 
寂しくない人生はない失わない人生はないシャガが咲いてる
 
キッチンでニュース見ながら蕪を煮たハルキウに響く無伴奏チェロ組曲
 
此処にいて毎朝出汁をとっている ラジオ流れる 心は重い
 
好きだった 自分を忘れてしまうほど 永遠という寂しさ知った
 
段々と変わってゆける良いことがたくさんあると思えるように
 
今までのどのありがとう誰からも貰ったことないありがとうです
 

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