バンドは流行らない。けど

先日「イントロとギターソロのある楽曲は売れない」とかのたまった記事が話題になりました。(虚無なので読まなくていいです。)

https://www.sankei.com/article/20210925-X3WYPISTINIYDC2CWT5454AX7E/

んなもん関係なく好きな曲が好きなだけだわ!うっせーバカと思いつつも、これは音楽好きにしか通用しない理屈なのかもしれません。人間の集中力は短い。とりわけ現代の人間の集中力と時間は取り合われています。比べるものではありませんが、私だってテレビのCMは普通に見てませんし。大体、音楽は万人に通用するものではないし。

私は音楽の力を信じていません。

そもそも、私は音楽の力を信じていません。音楽は生きるのには実際に必要ではありません。この禍難の下で実効的に役に立ってはいません。気持ちよければいいのであればお一人でお酒やクスリでもどうぞ(前時代的過ぎる例えかもしれません)

一方でやっぱり音楽が大好きです。素晴らしい録音を聴けば鳥肌が立ち涙がこぼれますし、『マジック』としか言いようのない音楽を見たことも聞いたことも演奏出来たこともあります。音楽でしか得られないものが確かにある実感。どんな形でも音楽に関わろうとしている人間ならば大なり小なりでそういう経験があると信じています。

DTMやってると、この『マジック』ともいうべきことを忘れそうになります。

どうして『マジック』の話をしだしたかといえば。

一番推してるバンドで『マジック』があったからです。

CRCK/LCKS

CRCK/LCKSの色々は公式を見ていただくとして、とにかく名手の集まりで音楽も当然最強。今この五人が参加してる作品は全部聴いた方がいい気がします…

特に最近リーダーのサックス奏者、小西遼さんの活躍目覚ましくて嬉しい…先日パラリンピックの開会式の音楽を担当されていたり、あの最高だったTENDREの新譜にも全面参加しててノリノリ!ソロプロジェクトの象眠舎もライブあります。改めてみるとすさまじい量だ…

私はCRCK/LCKSを東京事変に重ねているところがあります。音楽性はもちろん違いますが、オールスターってみんな好きですよね?


今回の事件について

CRCK/LCKSは4月にギターの井上銘さんの脱退を発表して、今回の9/30のライブが脱退ライブになる予定でした。

が、そのライブ中に本人が突然脱退撤回。笑(相談無しだったそうです。)

当然脱退に際した演出も曲順も全てパー。メンバーの脱退に対してメンバーやチーム、お客さんが考えに考えて気持ちを作ってきて、それが破壊された時の空気たるや...w

けどその上手く行かなさや人間の不条理さみたいなものが堪らなく愛おしかった。その発表をすぐに快く受け入れた皆が眩しかった。変わった曲順でも完璧なパフォーマンスを見せるメンバー。まさに『マジック』としか言いようがないライブでした。

今一人で音楽も作れちゃうし同期だって格段に進歩して演奏すらできちゃう中で、バンドって本当に音楽的に不自由で、人間関係的にも足かせになることもある。

そりゃバンドは流行んない。けど

今回の事件はやっぱ生の人間が演るバンドもいいよな!って思い出させてくれました。ありがとうクラクラ。

DTMだけやってると謎の万能感と孤独感があるんですよね…忘れないようにしたい。

終わりに

そんな『マジック』がまだ見れるのか!?

件のライブの配信アーカイブを貼るダイマ↓でこの投稿締めます。10/07まで

なんとバンドのレパートリーほぼ全曲聴けちゃうよ!入門にもピッタリ!wほんとに脱退ライブの予定だったんだなぁと可笑しくなってしまう。

大好きなバンドが最高な形で続いてくれて本当に良かったよぉぉぉ…これからも最高の音楽を五人で奏でてくれぇ…

ただのクラクラファン Quong


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