「1・2・3」コンセプトと例題
2022年12月24日開催のクイズ大会「1・2・3」についての続報です。本記事では、大会のコンセプトや例題について言及しています。
まず、「1・2・3」のコンセプトは「明日誰かに話したくなるクイズ大会」です。手始めに主催者紹介をします。
私(三谷)が本大会で使用する全ての問題を作問します。私が本大会で掲げたコンセプトには2つの意味を込めています。1点目は「大会で出題される問題の中に、明日誰かに話したくなると思う話の種」があってほしいという願いです。2点目は「クイズをしていない人にも明日話したくなるような熱気溢れる大会」を届けたいという願いです。共に達成が簡単ではない課題ではあると思いますが、双方の点で参加者が満足できるような大会にしたいと考えています。
1.「短文標準」とは
次に、大会概要についての記事で提示されていた「短文標準」という問題傾向についてです。なぜ「短文基本」ではないのか、と思われる方も多いと思うため、ここではそれについての理由を説明します。
「短文標準」という新たな単語でわざわざ問題傾向を説明した理由は、今回の大会で私が出題する問題群と、いわゆるクイズ界で「短文基本」と見なされている問題群に隔たりがあると感じたからです。私も「短文基本」という概念を正確に理解しているわけではありませんが、少なくともabcなどの「短文基本」と銘打った大会と問題群が異なっているため、誤解を招かないように「短文標準」という説明をしました。私が問題傾向に銘打った「短文標準」は以下のような特徴があります。
そして、私がどこから問題を作っているか、これもまた明らかにすることが全ての参加者にとって公平であると考えるので、以下にどのような作問をすることが多いかを示します。
※「よく作るジャンル」「あまり作らないジャンル」はあくまで、私がどのような人なのか、を知ってもらうために記載したもので、必ずしもそのジャンルの問題が極端に多い/極端に少ないということにはならない予定です(少し多い/少し少ないはあると思います)。
2.例題
ここまで長々と書きましたが、過去に作った問題を見てもらうことが問題傾向を知ってもらうには一番いいと思います。そこで、私がクイズアプリ「みんはや」で行っている企画「ねるねる自作」で直近に出題した問題を例題として10問程度、紹介します。
※「ねるねる自作」は大体週に1回、みんはやで行っている企画で、このnoteを書いている時点で、34回開催されています。本大会で出題を想定している問題より少し難易度が高い問題が多く、ジャンル配分は結構自由にしている企画です。以上の特徴から「1・2・3」とかけ離れている点が多いですが、どのような題材を選ぶか、どのような切り口で問題を作るか、という点では分かることもあると思うので、お時間のある方は是非ご参加ください。
第1回から第30回までをまとめた問題集(https://booth.pm/ja/items/4009552)もありますが、上述したように「1・2・3」との差異が多いので別に買う必要はないです(むしろ、みんはや企画はタダなのでそれに参加してくれると嬉しい)。私の問題を本当に気に入ったら買ってください。みんはやIDは4HNDS7です。
以下、例題です。
問題の特徴①
「日常生活でよく見る」に当てはまるものです。ニュースから得た時事的な問題はこれに当てはまることが多いと思います。
問題の特徴②
「答えとなるモノ・コトが比較的有名である場合」に当てはまるものです。3番のように「比較的知られていない(と個人的に認識している)情報」を前フリ、比較的知られている情報を後フリという構造の問題もありますが、4番のように後フリを全員が全員聞いて分かるとは限らない問題もあります。そのため、問題として重たいという印象を受けることもあるかと思います。これについては、他の問題とのバランスを取りながら出題しようと考えています。
問題の特徴③
「共有の価値があると判断した題材」に当てはまるものです。日本ではまだ導入されていないため、知らない人が多く難易度の高い題材と判断しました。しかし、昨今のブロックチェーンを用いたNFT市場では同様の制度が一部のサービスで取り入れられていることがあり、共有の価値があると判断しました。そう多くは作らないと思いますが、問題群の説明としては加えるべき、と判断して掲載しています。
問題の特徴④
「有識者が正解」に当てはまるものです。芸人の名前を全員覚えているという詳しさと芸人のネタを知っているという詳しさのどちらの指標で「有識者」を判断するかは人によって異なると思いますが、この問題ではネタを知っているかを判断基準としました。
問題の特徴⑤
「その場での機転を問う」に当てはまるものです。問題文の情報をまったく知らなくても、ボンドガール→峰不二子、トムとジェリー→ルパンと銭形、という発想に至れば正解できると思います(スルーカウントで思いつくかという難しさはありますが)。
問題の特徴⑥⑦⑧
8番「定型ベタではない」、9番「文字数制限なし」、10番「特殊な文構造」に当てはまるものです。
10番のような「特殊な文構造」は前フリ→後フリという問題文の構造では、どうしても作問した際の意図が十分に伝わらない時に採用することがあります。そう多くはならない予定です。
問題傾向や作問について長々と記しましたが、例題を見て「参加したい!」と思った方はとりあえず参加してみてください。エントリーは10月中旬の予定です。
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