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CL横浜84位 クロススイッチャー不採用パルキアVSTAR【全文無料】

くいずです。普段は岩手の盛岡でポケモンカードをしています。
この記事では、杜のいぶき杯(132人規模の自主大会)でベスト4、CL横浜で使用して10-4、全体84位になることができたパルキアVSTARについて話します。

初めての構築記事ということや、お金を取れるような文章を書く自信もないので全文無料で公開します。最後まで見ていただけたら幸いです。

環境予想

tier1: パルキア, ロストギラティナ
tier2: レジギガス, ミュウ, 裏工作アルセウス
tier3: LTB, ヒスイゾロアーク, アルセウス+雪道マリィ

このように予想していました。
実際はレジギガスは再現性の低さ、裏工作アルセウスは時間切れのリスクから使用するプレイヤーは少なく過大評価しすぎであり、逆にLTBは雪道マリィに弱いという固定概念から過小評価しすぎだったと思います。

上位に残ったロスト軸の使用者は、ヤレユータンなどでマリィを対策していて、改めてCL上位のプレイヤーの研究量や構築力は違うと感じました。

クロススイッチャー不採用の理由

JCSでササキヒロム選手がクロススイッチャー2枚、イトウシンタロウ選手と、シニアリーグのハセガワアサキ選手がクロススイッチャー不採用のパルキアを使用して上位に入賞していたのを見て、クロススイッチャーは必須ではないと感じました。

JCSからCL横浜までに台頭してきたデッキタイプの、アルセウス+雪道マリィ、ロストギラティナ、レジギガス、ヒスイゾロアークなどのデッキに対してはクロススイッチャーなしでも勝つことができ、抜いた枠を別のカードにした方が勝率も上がると判断したため、クロススイッチャーを不採用のパルキアを使おうと考えました。

また、自分には9回戦という試合数は未知の領域であり、クロススイッチャーを採用したパルキアはゲームプランが複雑なため、プレイエラーを減らし実力が発揮しやすいという意味でも正解だったと思います。

マッチング

杜のいぶき杯

予選
1. アルセウスギラティナ 〇
2. パルキア ×
3. ロストギラティナ 〇
4. ロストギラティナ 〇
5. ルンパッパクワガノン 〇
トナメ
1. LTB(アメイジングライコウ) 〇
2. アルセウスギラティナ 〇
3. ロストギラティナ 〇
4. ヒスイゾロアーク ×
ベスト4

CL横浜

Day1
1. LTB(ザマゼンタ) 〇
2. パルキア 〇
3. ミュウ 〇
4. アルセウスジュラルドン ×
5. ミュウ 〇
6. ヒスイゾロアーク 〇
7. LTB(カイオーガ) 〇
8. キュレム 〇
9. ヒスイゾロアーク ×
Day2
1. アルセウスギラティナピカチュウ 〇
2. パルキア ×
3. LTB(アメイジングライコウ) 〇
4. アルセウスギラティナピカチュウ 〇
5. キュレム ×
84位

Day1の負けは両方事故負けでした。アルセウスジュラルドン戦ではパルキアVSTARが3枚全部サイド落ち、最終戦のヒスイゾロアーク戦は身内マッチで見事に何も引けず負けました。
逆にDay2の負けは両方実力負けでした。特に2戦目のパルキアの方は滅茶苦茶上手でした。先手は取れたものの、きれいに捲られ最後は雪道ツツジで止まってしまい負けてしまいました(大会終了後その方のtwitterを見つけたのですが、PTCGOの大会の上位でよく見る名前の方でした)。

デッキリスト

画像1
杜のいぶき杯使用構築
画像2
CL横浜使用構築

採用カード、不採用カードについて一部説明します。

採用カード

パルキアV 4枚
最近はここが3枚でヒスイのヘビーボールを採用している構築が多いと思います。カイ型と違いかがやくゲッコウガのサイド落ちが致命傷ではないので不採用にしました。むしろふしぎなアメが入っていないためパルキアVが置けないことの方が致命傷かつ、クロバットスタートの可能性を下げたいので4枚採用して正解だったと思います。

インテレオン(うらこうさく) 1枚
ふしぎなアメが採用されていないため序盤からアタッカーとして参加することは少ないことや、初手で来るとかなり邪魔なカードでもあるので1枚の採用にとどめました。
サイド落ちした時が少しつらいですが、きれいに山札を作っていればクロバットで無理やり引きにいくこともできるので2枚目が必要と感じる場面は少なかったです。

クロバットV 1枚
CL横浜で新たに採用したカードです。主に初手の手札が芳しくないとき、必要なカードをそろえるとき、マリィやツツジなどの手札干渉から復帰する時に使用します。
スタートするとかなり弱いことや、負け筋になりやすいことが不安でしたが、スタートする確率は約5%なのでがんせきふうじを外す確率と思えばギリギリ許容でき、最近の環境デッキはそもそもパルキアVSTARをワンパンしてくるので負け筋についてはあまり気になりませんでした。

クイックボール 4枚
バトルVIPパス 3枚
杜のいぶき杯では枚数が逆でしたが、クロバットを採用したことからクイックボールの枚数を増やしました。ともだちてちょうを採用しているのでサポートをコストとして使用できます。

ともだちてちょう 1枚
主に使用済みのサポートや、クイックボールのコストにしたサポートを拾うために採用しました。杜のいぶき杯ではLTB相手にマリィを2回使用したり、CL横浜では1回戦でLTB相手にツツジを2回使用して捲ることもでき採用してよかったと思います。

博士の研究 1枚
アルセウスやレジギガスの雪道マリィからの復帰にはどうしてもカイやマリィでは必要なカードが足りないので採用しました。
東北の環境ではアルセウスギラティナが猛威を振るっていたのでメタカードとして杜のいぶき杯で採用しましたが、ほかの対面でも強く使える場面は多く使用感はよかったです。

ダンデ 1枚
カイを使用するデッキの最大の利点はクロススイッチャーで裏を取りやすいことです。世間一般のパルキアがカイ型であることから、練度が高いプレイヤーほど進化前のVをベンチに置かず、ベンチを絞ることでバトル場のVSTARポケモンがパルキアの攻撃を耐えようとしてくることが多かったです。
ダンデはそのプランを崩壊させ、イージーウィンしやすくなる初見殺し的な要素でもあり、実際に有効に働いた試合も多かったです。

水エネルギー 8枚
序盤から隠し札をたくさん使い、パルキアに毎ターン手張りできる展開が一番強いのでこの枠は減らしたくなかったです。
キャプチャーエネルギーは、このデッキが基本的にパルキアで攻撃することを想定していたこと、パルキアVとたねポケモンを置くカードの合計が12枚と十分に入っているので必要ないと考えました。

不採用カード

スターミーV
アルセウス系統、ハピナスに強くなるカードですが、アルセウスジュラルドン以外はこのカードが無くても勝てると思っていたことや、そのアルセウスジュラルドンが減少傾向にあることから不採用にしました。

ヒスイのヘビーボール
ゲッコウガのサイド落ちが致命傷にならないため不採用にしました。
しかし、今後ギラティナやLTBの母数が増えると予想されるので、マナフィのサイド落ちが致命傷になりかねないので採用も検討したいです。

ふしぎなアメ
ふしぎなアメを採用するためにはカイが2枚以上欲しいと思っています。
カイを増やすならクロススイッチャーを使用する構築の方が都合がいいことや、インテレオンを2枚採用する枠もないので不採用にしました。
大会が終わってからの感想ですが、自分の想定以上にLTBの母数が多かったのでインテレオンをアタッカー運用する構築の方が環境に合っていたと思います。実際にクロススイッチャー不採用で、ふしぎなアメを採用した構築がベスト8にもいました。

大きなおまもり
パルキアに受け身なカードはできるだけ採用せず戦った方がミラーやギラティナ相手に有利がつけると思い採用しませんでした。
枠があれば採用してもいカードだと思います。

トレーニングコート
基本的にパルキアで殴りきることを想定していたため必要なエネルギーは6枚であり、トレーニングコートを使用してまでエネルギーを拾いたい場面は少なく、レジギガスやゾロアークへの対策札にもなるシンオウ神殿の方が優先度が高いと判断し、枠の都合上トレーニングコートを抜きました。実際に必要だと思ったことはないです。

各対面の立ち回り

簡易的ですが説明します。

vsパルキア
基本的に前のパルキアを一回の攻撃で倒すことを目指します。
2-2-2でサイドを取りきるのが理想ですが、最初に1を取った場合はあなぬけのひもやボスを使って相手の裏を取り1-1-2-2を目指します。最初に1を取ったとき、返しで2を取られると負けるので、盤面のパルキアをすべて進化させるか、進化できる見込みがなければ裏にパルキアを置かないように立ち回ります。

後手の場合はインテレオンをうまくアタッカーとして参加させることと、ツツジを使うことで捲ることを目指します。

後手の場合は基本的に盤面を広げることに裏目は少ないですが、先手の場合は少し考えた方がいいです。

vsロスト軸
LTBとギラティナの両方ともマリィが刺さるので、ミラージュゲートを使用してくるターン、自分のサイドが3枚になるターンなどに、タイミングを見てマリィを使います。

相手の盤面にマナフィが居なければ、げっこうしゅりけんで積極的に相手のキュワワーを倒します。ベンチが3体以上いれば、ベルト+ダンデでギラティナを倒せるので、ギラティナにダメージを乗せるのは有効的かどうか盤面を見ながら判断します。

ツツジ+ロストマインがきれいに決まると苦しいので終盤に回収ネットで手札に加わったメッソンを置くかは十分に考えた方がいいです。ツツジを使われてもクイックボール1枚からクロバットで復帰することもできます。

非常に難しい対面かつ、CLを終えて洗練されたデッキリストやプレイングが出回ることになると思うので今後は微不利か不利の対面になると思います。

vsレジギガス
2-1-2-2でアタッカーを押し付けることを目指します。ツツジを2回使うことができるので、1回目はシンオウ神殿と合わせて、2回目はあなぬけのひもと合わせてギフトエネルギーをかわしながら通せると止まってくれることが多いです。
大きなおまもりを採用していればかなり有利だと思っています。

vsアルセウス+雪道マリィ
先行をとれた時はマリィで止まらなければ順当に殴れば勝つことができると思いますが、後攻の場合は苦しい展開になることが多いです。

基本的にギラティナやそらをとぶピカチュウなど一回の攻撃でパルキアを倒せるカードを採用しているので、大体4回の攻撃で相手は勝利します。
そのためこちらは3回の攻撃で勝つプランを用意するか、相手に5回以上の攻撃をさせる必要があります。

2-2-2(ボス+ボス+ボスorベルトダンデ)
1-2-3(月光手裏剣(ビッパ+そらをとぶピカチュウ)+ボス+ボス)
など最速でサイドを取りきるプラン。

相手の「パルキアを一度の攻撃で倒せるポケモン」をこちらも一度の攻撃で倒し、アタッカーを用意するためアルセウスが攻撃するターンを作り、5回以上攻撃させるプラン。

これらのプランを相手の手札干渉を受けながら達成する必要があります。
この対面は先行有利ですが、後手からでもパルキア側に勝ち筋が残されているので、基本的にはパルキア有利の対面だと思っています。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。
初めてのCLで緊張しましたが、対戦相手にも恵まれ非常に楽しい大会になり、自分自身でも信じられないほど良い成績が残せて自信にもつながりました。
しかし、JCSや欲を言えばWCSにも参加したいので、次回のCL京都はその目標を達成できるよう頑張ろうと思います。
最後になりましたが、練習してくれたみっきーハウスの方々、大会前や大会後にメッセージをくれた方々本当にありがとうございました!!!

質問等ございましたら@quiz_pokeまでよろしくお願いします。

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