2020年コロンビアサッカーの課題

Cinco grandes desafíos de la Liga colombiana en el 2020

1月23日にシーズンの開幕戦が行われる。しかし解決をしなければならない問題があるのも事実である。

プレミアムチャンネルでの放映開始、女子リーグの統合、リーグの管理など、Dimayor(コロンビアサッカーリーグ運営委員会)にとって非常に挑戦が多い年となる。シーズンは週末の1月23日に開始する。

各クラブの広報とWin(TV局)によると、プレミアムチャンネルでの放映は市場において10から15％の収益拡大が見込まれ、50万人から70万人の契約者が各クラブへ37％の収益拡大に貢献すると見積もられている。

あるクラブの広報は、英語圏での収益が78％、スペインが45％、アルゼンチンが33％の増加になると語った。もしコロンビアが33％の枠に含まれるのなら、Dimayorは2億8千万ペソの収益拡大を実現する。

これはサッカーコロンビアリーグをテレビで視聴する方法が変わることに起因する。1月20日からWin Sports+という有料のプレミアムチャンネルが放映開始されるのである。観客たちは試合を視聴するために29.900ペソを支払わなければならない。そして試合を無料で観る方法は無くなった。

このDimayorとWinによる大きな試みは、海外の有料チャンネルの成功に倣ったものだ。

“ファンは試合を観るために二つの選択肢を持っている。スタジアムに行くか、お金を払ってチャンネルと契約するかだ。”Dimayorのトップを務めるホルヘ・エンリケ・ベレスはそう語った。

これにより、チャンネルは1部リーグ全試合の他、2部リーグを3試合、女子リーグを1試合、スーペルリーガを放映する。これにはハイライト番組も含まれる。チャンネルは1月31日まで無料で放送サービスを提供する。

Dimayorにおいて議論が交わされ、13のクラブの会長が反対した。しかし最終的には海外のテレビ局などの利権が絡んだ結果、この変化に辿り着くこととなった。クラブの声は届かなかったのである。

当然の事ながらDimayorはクラブ側との交渉も難航することとなる。ジュニオールの交渉役を担ったフア・チャールは次のように述べた。”これは何も生み出さないし、我々はお金を受け取ることも出来ないだろう。”

サンタフェの会長であるエドゥアルド・メンデスもまた、同じように語った。”我々の利益にはならない。一連の交渉において私が賛同したことは一つもない。”

ラ・エキダーの会長であるカルロス・マリオ・スルアガもまた、増収が見込めない限り変更に賛同するクラブは現れないだろうと嘆いた。

VARの導入は先のシーズンのジュニオールとアメリカの決勝戦で初めて行われた。この最初の試験から、Dimayorは今シーズンより各節で2試合ずつVARを用いることを決定した。ところが現状VARの設備はカリ、ボゴタとバランキジャでしか用意することが出来ない。前期リーグの終わるころには、全てのスタジアムで運用が可能になるとのことだ。

Dimayorは2021年シーズンには全試合でVARを適用されることを計画している。
リーグの審判たちはプレシーズンにカリでVARを用いた試合を経験する予定である。

女子リーグの懸念もまた大きい。コロンビア代表の主要な選手達は海外のクラブでプレーしており、国内リーグの認知度は高くない。

スポーツ省大臣のエルネスト・ルセーナは財政的な支援を約束したが、Dimayorのホルヘ・エンリケ・ベレス会長は額が十分でないと表明している。

“1年間リーグを運営するには莫大な資金が必要だ。”ベレスはカラコルラジオの取材にそう語った。

Twitterでは、とある海外でプレーする選手が”全てのコロンビアの優れた選手達は女子リーグがいつ開始されるかも、どれだけ酷い状況になるかも分からなかったので、海外でのプレーを選択せざるを得なかった。”と述べている。
それはスイスでプレーするニコーレ・レニエルである。

また追記しておかなければならない情報がある。”2月にFIFAの視察団が女子ワールドカップの開催が可能かコロンビアを訪れる。女子サッカーが発展していないこの国では、その視察は厳しいものになるのではないか。”記者のカルロス・ゴンザレス・プチェはそう述べた。

翻訳元記事：コロンビア・El Tiempo紙
Cinco grandes desafíos de la Liga colombiana en el 2020
https://www.eltiempo.com/deportes/futbol-colombiano/cinco-grandes-desafios-de-la-liga-colombiana-en-el-2020-450936