「木漏れ日」
木漏れ日に手を伸ばす
掴めなくて空振りするのを
不思議そうに
やがてはムキになって
ずっと空を泳ぐ様に
幼い君が
手に取りたかった
木漏れ日はずっとここにある
身を乗り出して
空を欲しがる君が
いつか翔け回れるように
今は憧れていよう
まだ空も翔べない君だから
あの輝く木の葉の
間、一つ一つに
別々の空が有るから
今は憧れるだけにしよう
その曇りない瞳に溢れるまで
ずっと見つめていよう
瞳から溢れたら
今度は胸で掬って
大事に育てよう
〜星影 流〜
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